概要
スタートレックシリーズ第一作「宇宙大作戦」の登場人物。地球人男性。大尉。サンフランシスコ出身。
レギュラーシーズンに於いては操舵主任を務めるが、初登場したセカンドパイロット版では青シャツの科学者であった。
艦内指揮序列は機関主任のモンゴメリー・スコット少佐に次ぐ第四位であり、カーク船長、Mr.スポック、スコッティの3人ともが艦を離れる場合には彼が指揮を執った。
多趣味であり、日本の古武術、劇中の年代には廃れて久しい火薬式の銃砲、植物学などにも造詣が深い。
20世紀にタイムスリップした際には輸送用のヘリコプターを操縦してみせた。
当記事のメイン画像ではフェンシングの剣を携えているが、艦隊アカデミー在学当時にフェンシング部を立ち上げたという裏設定があるほどの腕前らしく、本編に於いても「魔の宇宙病」の回にて上半身裸で剣を振り回す大立ち回りを演じている。
後に2009年のリブート版でも、フェンシングが得意ということで突入隊に抜擢されている。
のちにUSSエクセルシオの艦長に昇格した。
名前について
オリジナル作品である「宇宙大作戦」では姓の「スールー」しか設定されていなかったため、映像上ではほぼ「スールー」としか呼ばれていない。
「ヒカル」なるファーストネームは「スタートレック2 カーンの逆襲」以降「スタートレック4 故郷への長い旅」までのノベライズを担当した作家ヴォンダ・マッキンタイア女史が創作し、同氏のノベライズでのみ使用される状態が長く続いた。
名前の元ネタは「光源氏」であるので、「Hikaru」を「ハイカル」と読むのは適切ではない。
宇宙大作戦オリジナルキャストによる最終作である劇場版「スタートレック6 未知の世界」にて、初めて冒頭の航海日誌の音声となったために公式のものになった。
日本の吹き替え版に於いては、ほぼ一貫して「ミスターカトー」と呼称されている。
これを考案したのは東北新社であったとされ、2009年リブート版までこれが踏襲されたが、次作の「スター・トレック・イントゥ・ダークネス」では使われなくなった。
俳優
演じているのは日系人俳優のジョージ・タケイ。
アメリカの連続ドラマでレギュラーキャラクターとして出演した日系人はタケイ氏が嚆矢である。
アジア系全体を見渡してもブルース・リーに続く二例目という快挙であった。
リブート版はコリア系のジョン・チョーが演ずる。