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概要編集

アメリカのテレビドラマ「スタートレック」テレビシリーズ第6作。略称は「DIS」もしくは「DSC」。

時系列としては『宇宙大作戦』(TOS)の10年前(2256年なので、正確にはパイロット版の2年後でありTVシリーズの9年前)を起点とし、第一シーズンではTOS~映画6作目まで続く惑星連邦とクリンゴンの因縁につながる戦争を、第二シーズンでは銀河の歴史を賭けた謎に挑むクルーたちの奮闘を描く。

シリーズ史上初めて船の指揮官ではない一クルーが主人公となる。


第4シーズンよりNetflixでの公開を終了し、吹き替え版はAmazon Prime Videoなどでのエピソードまたはシーズン単位での買い切り配信となっている。


登場艦艇・人物編集

U.S.S.ディスカバリー編集

USSディスカバリー

登録番号NCC-1031→NCC-1031-A
クラスクロスフィールド級
船長ガブリエル・ロルカ大佐→クリストファー・パイク大佐→サルー中佐(?)
所属惑星連邦宇宙艦隊

宇宙大作戦(TOS)映画期にボツになった「プラネット・オブ・タイタンズ」のデザインが基になっている。

マイセリウム胞子のネットワークを利用した有機体推進システムである活性胞子転移ドライヴ(※)を搭載した実験艦。宇宙のどこへでも一瞬でジャンプできる性能を秘めている。早い話がどこでもドア

しかしこのような技術はのちの時代には全く語られず、この30年ほどのち(2285年、映画3作目)の「超(トランス)ワープ航法」の実験をはじめ何度もワープ航法の壁を破ろうとしては失敗していることから、ドラマが進んでいくと何らかの理由で技術自体が封印されるであろうことが予測された。


第一シーズンでは、バーナムが引き起こしてしまったクリンゴン帝国との戦争に勝利するための切り札として活動する一方で並行世界を超えた陰謀に巻き込まれるも、最後には和平への道を開くこととなる。

第二シーズンでは、銀河の7か所に現れた謎の信号を追ううちに膨大な知識を託され、さらにそれを狙うAI・"コントロール"(後述)と戦うこととなり、最終的に知識を封印するためにはるか未来へと旅立ち、23世紀の時代ではその存在そのものが機密とされた。


コントロールから逃れた先は銀河規模の大災害により連邦などの星間社会が崩壊した32世紀であった。

ディスカバリーは表向き「23世紀から世代を重ねつつ極秘任務に当たっていた連邦艦」としてこの時代の宇宙艦隊に合流し、32世紀の技術で改装されて"NCC-1031-A"を名乗ることとなった。

クルー

マイケル・バーナム- 本作の主人公。元U.S.S.シェンジョウの副長。地球人初のバルカン科学アカデミー卒業者で、非常に優秀な士官。シェンジョウ勤務時代に、クリンゴンとの全面戦争を避けようとして反逆行為に手を染めてしまった上に逆に開戦の引き金を引いてしまう。その後、囚人となったが、ロルカ大佐に引き抜かれディスカバリーのクルーとなる。その為、階級は無い。


吹き替えを担当していたよのひかり氏が第3シーズン直後の2020年11月にガンで逝去し、第4シーズンからは本田貴子氏が引き継いでいる(第3シーズンの吹き替えは声に違和感を覚えた視聴者もいたという)。


ミスター・スポックの父サレック大使の養女であり、養母アマンダ・グレイスンは幼い彼女とスポックに本を読み聞かせていたと語られた。

過去にクリンゴンの攻撃で実の両親を失った過去がある。

第一シーズン最終回で階級を回復し正式にディスカバリーのクルーとなる。銀河の7か所に現れた信号と「赤い天使」を追い、その予想もしなかった正体に辿り着くことに。


ガブリエル・ロルカ大佐- 船長。自分のラボに銀河中の危険な武器や生物を保管しており、クリンゴンとの戦争に勝利する為の方法を模索している。過去の戦闘で目を負傷しており、調光機能に障害があるが、ある理由から治療を避けている。度々連邦の船長らしからぬ行動をとっており、視聴者からかなり怪しまれていた。その正体は・・・


サルー中佐- 副長。ケルピアン人。元U.S.S.シェンジョウの科学士官でマイケルの部下だった。母星では被捕食種であるため危険を察知する能力が発達しており、ディスカバリーに配属されたマイケルを危険人物とみて警戒している。

短編「ショートトレック」では現在のケルピアンのあり方に疑問を抱き、ひょんなことから手に入れた機械の使い方を独力で覚えて星を出るまでが明かされた。

第二シーズン中盤、種族に関する真実を知ることになる。


アッシュ・タイラー大尉- 捕虜としてクリンゴン艦に囚われていたが、脱走の後ロルカに引き抜かれディスカバリーの保安部長となる。クリンゴンに拷問された経験が原因でPTSDに悩まされている。

しかし、その真実はそれとは異なるものであった・・・


シルビア・ティリー- バーナムのルームメイトとなった士官候補生。将来的に船長を目指している為、優秀なバーナムから学ぼうとする。任官前の乗組員でありながら胞子ドライブの操作を任されるなど優秀だが、パーティーでは羽目をはずすタイプ。

「ショートトレック」にてザヒア星の女王と機械オタク同士仲良くなり、これが第二シーズン終盤に勝利のカギとなる。


ポール・スタメッツ大尉- 菌類学者で胞子ドライブの研究を行っていたが、自分の研究が戦争に使われることに不満を持っている。後に、胞子ドライブを運用する為に不可欠なクマムシのDNAを自らに取り込む。叔父はビートルズを演奏する。同性愛者。名前の由来は、実在の真菌学者ポール・スタメッツ。


ドクター・ヒュー・カルバー- 船医。スタメッツのパートナー。クマムシの件ではバーナムに味方するなど、医者らしい倫理観を持つ。クマムシのDNAを取り込んだスタメッツを心配している。


U.S.S.シェンジョウ編集

登録番号NCC-1227
クラスウォーカー級
船長フィリッパ・ジョージャウ大佐
所属惑星連邦宇宙艦隊

名称は中国の宇宙船「神舟」から。デザインは24世紀のアキラ級によく似た、円盤部後方にパイロンが伸び、その下にワープ・ナセルを下向きにぶら下げたデザイン。アキラ級をもとにデザインされた22世紀のNX級との中間型にも見える。


クルー

フィリッパ・ジョージャウ大佐- 船長。マイケルを娘のように思っていたが、反逆を起こした彼女を拘束する。その後、クリンゴンとの戦闘状態に突入した混乱の最中、拘束室から抜け出したマイケルと共に、クリンゴンの指導者・トゥクヴマを捕らえる為に敵艦に乗り込むが、トゥクヴマとの戦闘で命を落とす。

第4話で彼女の遺体に関する衝撃的な事実が明かされた(もっとも、クリンゴン側としては「そうせざるを得ない」切羽詰まった状態であったと記しておく)。


ナンブー - 船医


U.S.S.エンタープライズ編集

Strange New Worlds

登録番号NCC-1701
クラスコンスティテューション級
船長クリストファー・パイク大佐
所属惑星連邦宇宙艦隊

言わずと知れたシリーズの主役。第一シーズン最終回ラストシーンの時点で「7つの信号」を調査していたがその途中で大規模なシステム障害を起こし、パイク大佐がディスカバリーの指揮権を一時的に接収することになる。

第二シーズン終盤で復活し、パイクの要請を受けて救援に駆け付けた。

外見も内装も現代的にリデザインされているが、各種効果音や武器の発砲エフェクトは『宇宙大作戦』当時のものに近い演出がなされている。


クルー編集

クリストファー・パイク大佐-エンタープライズの船長(カーク船長の先代)。第一シーズンで複数回本人やエンタープライズへの言及が見られ、第15話のラストでついにディスカバリーの前に現れた。第二シーズンでは損傷したエンタープライズを一時的に離れ、ディスカバリーを指揮する。途中、自身の未来の一端を垣間見てしまい・・・?


ウナ-パイクの右腕である、エンタープライズ副長。パイクが不在の間留守を守っていたが、修理ついでにパイクが嫌がっていたホログラム通信装置を撤去したり戦闘シャトルを基地からくすねたりと結構大胆な面がある。

『歪んだ楽園』及びその再編集版『タロス星の幻怪人』以来実に50年ぶりの登場で当時は名前がなく、今回小説作品などで使われていた名前が映像作品に導入された・・のだが、一度きりを除いてほぼナンバーワン(副長)としか呼ばれない(というか、自分でもナンバーワンと名乗っていた)。


スポック大尉-シリーズお馴染みの地球人とヴァルカン人のハーフで、バーナムの義理の弟。この時期はエンタープライズの第二副長(『BEYOND』での遺影より)だが、7つの信号が出現するようになった辺りから「赤い天使」を見るようになり、精神に異常をきたしたと考えて自ら精神病棟に入ったがそれが幻でないと知るとすぐに病棟を離れた。

しかし、職員を殺害して逃亡したとして追われており・・・?


その他

コーンウェル提督-ロルカの上司。以前は船医だった。ロルカとも親しい間柄らしく、第六話では・・・

ロルカが以前指揮していた艦での一件以来彼が変わってしまったことを非常に心配している。

第二シーズンでもパイクの上司として度々登場する。


ハーコート・フェントン・マッド(ハリー・マッド)-詐欺師。TOS「不思議の宇宙のアリス」以来の登場。借金から逃げた先でクリンゴンに捕まっていた。


クリンゴン帝国

On Patrol

シリーズでもおなじみの戦闘民族。この時期は国が統一されておらず、「24の名家」が勢力争いをしていた。


トゥクヴマ-分裂していた帝国の統一を目指し、そのために連邦を攻撃するよう主張した。


ヴォーク-トゥクヴマが自ら後継者に選んだ、「名を持たぬ者の息子」であるアルビノのクリンゴン。しかし、何の基盤も持たないためコルに地位を乗っ取られる。唯一ルレルだけは彼を信じていたが・・・

実は、アッシュ・タイラーの正体。ルレルは彼の体を地球人そっくりに改造し、本物のタイラーの記憶と意識を植え付けた。彼のトラウマである「性的暴行の記憶」は、ヴォークとして彼女と交わった記憶と改造手術の記憶が混じったものであった。ルレルの合図によってヴォークとしての意識が呼び覚まされるはずだったが、いろいろあって彼はヴォークの記憶を持ったままタイラーとして生きることとなる。


ルレル-トゥクヴマ信奉者の一人。その後、ディスカバリーに囚われたことをきっかけとして、戦争終結のために帝国総裁の座についた。TOSでおなじみのD7級戦艦は、彼女とタイラーの主導で「統一帝国の象徴」として就役したものである。


タロス

かつてパイクが出会った種族。脳が非常に発達しており、他者に幻影を見せることに長けている。本作ではタロス星自体をブラックホールに見せかけたり離れた場所にいるはずのパイクと幻影で交信したりとその能力を旧作以上に発揮して見せた。


テラン帝国

並行宇宙に存在する、地球人の軍事独裁国家。初出は「宇宙大作戦」第二シーズン。この世界の地球人(Humanではなくテラン/Terran)は大半が暴力的で野蛮な性格であり、拷問や処刑は当たり前、部下が上官を暗殺して階級を奪う行為すら見られる。宇宙船の識別名はU.S.S.ではなく「I.S.S.(Imperial Star Ship)」。


フィリッパ・ジョージャウ-こちらの世界では健在であり、テラン帝国の皇帝である。ディスカバリーが並行宇宙から脱出する際にバーナムによりこちらの宇宙に連れてこられた。第二シーズンでは秘密組織「セクション31」の工作員として活動。


ガブリエル・ロルカ-I.S.S.ブランの船長として名声を誇っていたが、皇帝暗殺を謀り、討伐のため現れたバーナムを振り切って逃亡した。そして実は、上のディスカバリー船長のロルカその人である。実は目に障害を負っていたのではなく、テランそのものがこちらの世界の地球人と違って光に弱い(この設定は本作が初出のため、このことで視聴者に気づかれることもなかった)。


マイケル・バーナム-I.S.S.シェンジョウの船長。ロルカの支持者による攻撃でおそらく死亡した。彼女が生死不明であるという事実を連邦のバーナムが利用することになる。


シルビア・ティリー-I.S.S.ディスカバリーの船長。風邪で伏せっていた上官を殺して地位を奪い、船長として次々と虐殺を遂行し「キリー(殺し屋)船長」「ソーナ・プライムの殺戮者」などの二つ名がついているが、U.S.S.ディスカバリーと入れ替わってしまった際に連邦の宇宙で船は破壊されたらしくいまのところ生死不明。


サルー-I.S.S.ディスカバリーの名もなき奴隷で、連邦のバーナムに呼び名としてサルーの名をつけられた。実はテラン帝国におけるケルピアンはテランによって・・・


余談編集

・2270年代までは22世紀に行われた実験の影響で平らなはずのクリンゴン人の額が既に元通り隆起している。ただし変異遺伝子の影響を受けた者は数百万人程度だったらしく、影響を受けていない者が多くいても不思議ではない。


・ジョージャウ大佐の私室に置かれていた小物の中にワイン「シャトー・ピカード」のボトル。「新スタートレック」(TNG)のピカード大佐の実家で作っているワインである。


・本作では惑星連邦とクリンゴンは戦争状態だが、TOSまでに停戦という名の冷戦状態になり、映画6作目で歩み寄りの道へ進み始め、2344年にUSSエンタープライズ(NCC-1701-C)がクリンゴンのコロニー惑星を単艦でロミュラン・ウォーバード4隻から守ろうとして轟沈した事件をきっかけにTNGでは同盟関係へと至る。そして26世紀までに、クリンゴンは惑星連邦に加盟することも語られている。


・かつてENTでエンタープライズの姉妹艦ディファイアントが登場した時にはTOS当時の美術デザインを忠実に再現していたが、本作では現代風にデザインし直されている。このためエンタープライズはどうなる?と言われていたが、第一シーズンラストシーンに登場したエンタープライズは当時のシルエットはそのままにディテールアップされ、さらに第二シーズン終盤で映し出された内装も当時の雰囲気を保ちつつリファインされていた。各種サウンドエフェクトもほとんど当時のものがそのまま使われている。


・ナンバーワンの名前についてだが、パイクが彼女を「ウナ」と呼んだセリフは吹き替えでは「ヌーナ」と聞こえるし、CCでも「Noona」となっており、Number Oneを省略して発音しただけではないかとも言われたが、TREK COREのインタビューでは「Una」と明言している。この件は本国スタートレックWikiでも議論されているが、製作者サイドがウナと発言したこと、ウナという名前自体は小説にて既出であることからウナで正解と見られる。


後にショートトレック第2シーズンでタブレット端末の画面に「ウナ少佐/副長―操舵士」と明記された。


アフタートレック編集

第一シーズン本編終了後に放送される裏話番組。アメリカ本国では生放送され、ツイッターで質問などを受け付けている(ハッシュタグ#AfterTrek)。

番組ホストのマット・マイラとともに毎回俳優や脚本家が濃いトークを繰り広げる。過去のシリーズ作品とのつながりにも触れたりとトレッキーもそうでないST初心者も必見。

第二シーズンでは「Ready Room」としてSNS上でライブが行われたが、残念ながら日本版はなし。


ショートトレック編集

第一シーズンと第二シーズンの間に公開された4本の短編で、それぞれ本編と密接に関わる要素を持つ。ただ、Netflixでは「予告編など」の欄にひっそりと追加されていたため気づきにくいという声も・・・


Strange New World編集

事実上第2シーズンのスピンオフで、ディスカバリーが未来へ消えた後のエンタープライズ号の物語。

そのためパイク・ウナ・スポックが同じ俳優で続投し、TOSへの橋渡しとしてウフーラやチャペル、そしてカークが若い姿で登場する。


…が、今の所パラマウントプラス独占配信であり、日本上陸は未定。


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