概要
「ジョジョの奇妙な冒険」の単行本第四巻の「おわびのためのあとがき」の名(迷)文。
第一部のキャラのウィル・A・ツェペリがジョナサンを助ける為にタルカスに惨殺され、ジョナサンに後を託すというシーン。
本誌掲載時では「結婚もしなかったし、家族も持たなかったが……」と言うセリフがあり、独身で子供もいないという設定だったが、第二部にてツェペリの直系の孫にあたるシーザー・A・ツェペリが登場したことにより、読者から抗議が殺到した(らしい)。
上記のツェペリのセリフは四巻掲載時に変更され、あとがきにて謝罪文が掲載された。
その一文である。
全文
『ジョジョ』のご愛読、ありがとうございます。
なぜ、突然、作者の僕がこの四巻のあとがきを書くのか?
それは、現在、ジャンプ・コミックスで発売中の『ジョジョ』に
シーザーというツェペリさんの孫が出てくるのですが、そのシーザーの
存在について、大変重大なミスが、『ジョジョ』の第4巻に収録されている中に、
あったためです。
* * *
そのことについて抗議の手紙や電話をたくさんいただきました。
「ふざけるんじゃねえ!」とか「いいかげんな話をかくな!」とか「おとなはウソつきだ!」
とかの、少年少女の絶望と怒りと悲しみの声でした。
(おっと…ミスに気づかなかった読者のみなさん!「へぇ~、そーなの、どこかな?」
とかいって、わざわざ探したりしないでください)
* * *
そこで、その箇所を訂正して、ここでおわびをするために、このあとがきを書いたのです。
* * *
『ジョジョ』は、壮大な構想と緻密な計算のもとにつくられている作品ですが、
長くかきつづけると、そこにヒズミやキズができてくるということでしょうか…。
* * *
「おとなはウソつきだ」 と思った少年少女のみなさん、 どうもすみませんでした。
おとなはウソつきではないのです。
まちがいをするだけなのです……
* * *
それでは、これからも『ジョジョ』の応援、よろしくね。
その後
- 二部連載初期にはこんな大仰な謝罪文を載せている。しかしその後はミスがなくなったかと言えばそういうこともなく、その後も連載が進むにつれて設定や描写の矛盾がしばしば見られるのだが、正式な謝罪文を掲載したのは後にも先にもこれっきりである。
- そんなわけでか後に出た単行本などでは「結婚はしていたが、石仮面を探すために家族とは別れた」と、ちゃんと子供がいたことを示唆するようなセリフに差し替えられている。
- 上記のような特異な経緯があり読者の間で妙に印象に残ってしまったため、ジョジョで設定ミスや矛盾が生じた際はしばしば当記事のタイトルにもなっている「おとなは~」という文言がしばしばネタにされることになっている。
- なお、ウィルとジョナサンが親子ほど歳が離れているにもかかわらず、彼らの孫達は同年代であり、ウィル曰く若い頃に結婚していたということは、その息子のマリオは見かけによらず相当な高齢だったことになることがネタにされることがある。
- ジョナサン・ジョースターの名前は、連載当時に作者と編集者が打ち合わせなどに利用していたファミリーレストラン「ジョナサン」に由来している……というのは、作者自身による嘘である。近年、「実際はデニーズだった」と明らかにされた。ジョナサンに打ち合わせで行くようになったのはそのあとのこととのこと。
- これ(ジョナサンの由来は実在するファミリーレストラン)は『サキよみ ジャンBANG!』でのインタビューから『ジョナサンという名前を覚えてもらうために作者がでっち上げたガセネタ』という説が一部のファンの間で言われている。
関連タグ
この味は!………ウソをついてる『味』だぜ……:ブローノ・ブチャラティのセリフ。
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