ゴメンね素直じゃなくて 夢の中なら言える
思考回路はショート寸前 今すぐ会いたいよ
概要
アニメ版『美少女戦士セーラームーン』の初代オープニングテーマ。1990年代を代表するアニメソングの一つ。
無印からSuperSまでの4年間でアニメーションを変えつつ使用された。無印最終回の挿入歌としても使われている。耳に残りやすく重厚感のあるメロディとミステリアスで韻の踏まれた歌詞が特徴。
最終作「セーラースターズ」のオープニングテーマは「セーラースターソング」に変更されたが、ムーンライト伝説はシリーズ最終回エンディングに使用された。(※)
作詞:小田佳奈子 |
作曲:小諸鉄也 |
歌:DALI(無印〜Rまで)、桜っ子クラブさくら組(S〜SuperSまで・セーラースターズ最終回) |
編曲:池田大介(無印〜Rまで)、林有三(S〜SuperSまで・セーラースターズ最終回) |
アニメの大ヒットと海外輸出を受けて息の長いヒット曲となり、様々な言語のバージョンが存在する。特にアメリカ版の魔改造ぶりが有名。また、『Crystal』で主題歌を担当したももいろクローバーZをはじめとした、数多くのカバーバージョンも存在している。
オリジナル盤のシングルは、1995年2月、日本レコード協会からゴールドディスク(出荷枚数20万枚以上)に認定された。
DALIは四人組のアイドルグループで、「ムーンライト伝説」のリリース直後に解散しているが、その後高橋美鈴と西本麻里は「MANISH」を結成した。
桜っ子クラブさくら組はミュージカル版の初代内部太陽系戦士を演じたアイドルグループであり、別名義は内部太陽系戦士役の声優ユニット「Peach Hips」に合わせた「ムーンリップス」である。
サビの「ミラクルロマンス」は、後に本作のアイテムを化粧品化した商品のブランド名にもなった。
2021年の東京オリンピック・新体操団体でウズベキスタン代表のチームが「ムーンライト伝説」を使用したプログラムで演技をした。(詳細はこちら。)
(※)無印の第一話は冒頭のあらすじ無しでオープニングテーマから始まったため、90年代版セーラームーンはムーンライト伝説に始まりムーンライト伝説に終わった。
実は原曲が存在する
ムーンライト伝説は、長年セーラームーンのOPとして使用され、よく耳にすることからこちらがオリジナルと思われがちだが、実はKEY WEST CLUBの「夢はマジョリカ・セニョリータ」という曲が原曲である。
作詞:川島 だりあ |
作曲:川島 だりあ |
歌:KEY WEST CLUB |
編曲:池田大介 |
キーや曲の形態はほぼ同じだが、歌詞が全然違う。セーラームーンとは無関係である。
発売日は1992年8月21日で、ムーンライト伝説は1992年3月21日なため、発売順で見るとムーンライト伝説の方が先と思われがちだが、KEY WEST CLUBはそれ以前にステージで歌っていたため、KEY WEST CLUBの方が先である。
なお、本楽曲の作曲者「小諸鉄也」は長年正体不明であり、原曲を作った川島だりあだと推測されていたが、2016年に編曲を担当した池田大介により否定され、発売から約29年経過した2021年に音楽プロデューサーの長戸大幸からその正体が吉江一男であると明らかにされた。
また、一部では作曲家の小川寛興が倍賞千恵子に提供した「さよならはダンスの後に」に似ているとも指摘されているが、元々その曲を模して作ったことも長戸氏が曝露している。制作陣の「バレないだろうと」という思惑とは裏腹に大ヒットた事で、当の小川氏にメロディの酷似を気付かれてしまい、JASRACを通して抗議される羽目になるが、使用料を受け取る代わりに和解が成立している。
関連動画
『劇場版美少女戦士セーラームーンCosmos前編』版(内部太陽系戦士キャストによるカバー)。
『Cosmos』のオープニングは、この楽曲に加えてSやSuperSなどの旧作をオマージュした映像が話題となっており、かなりの高評価を得ている。
関連タグ
セーラースターソング:旧作アニメ最終章の「セーラースターズ」主題歌。なお、こちらはセーラー火球&スターライツが『Cosmos』でカバーしている。