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ガデュリン

がでゅりん

『ガデュリン』は、羅門祐人の小説。および、メディアミックス作品。 1990年にOVA化。1991年にゲーム化。 また、「ディガンの魔石」から小説版での完結に至るシリーズの舞台となる自航惑星の名前。
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メル・エルク・エトナス(新しき大地に幸あれ)

メル・マルク・ガデュリーン(偉大なるガデュリンに幸あれ)



歴史編集

スーパーファミコンで最初に発売されたRPG(ただし、移植を含めると『ドラッケン』が先)。開発・発売はセタ

この世界観が最初に発表されたのはPC-8801PC-9801MSX2にて発売されたディガンの魔石というRPGだった。

そしてこのゲームにて重要なパートを担当していた山口祐平(後の羅門祐人)が、その世界観を利用して1989年に小説を発表、それが「自航惑星ガデュリン」(角川スニーカー文庫)であった。

この作品は1990年にはOVAとなり、1991年にはスーパーファミコンにてゲーム化された(一説によるとこのゲームはファミリーコンピュータ向けに開発されていた)。

ガデュリンのメインストーリーは小説で進行して1990年1月に刊行された「ガデュリン計画:自航惑星ガデュリン3」で完結(SFC版発売より本編完結の方が先)。その後も外伝的な要素を含むガデュリン〈愛・放浪編〉(1990年)や、ガデュリン辺境編(1994年)、電子書籍でガデュリン望郷編(2006年)が発表された。

おそらく著者にとっても思い入れのある作品だったのだろうと推測される。


なお、ゲームサントラが2020年11月4に再販予定。


あらすじ編集

地球人類が文明を持つよりはるかに昔。

天の川銀河に「ガヴァナー」という偉大な知的生命体が生まれた。

ガヴァナーは天の川銀河全域を探索把握できる科学力を持っていた。ガヴァナーは天の川銀河にある色々な若い生命に接触し、それらから「神」と崇められた。だがガヴァナーはすぐれた精神文化をも持っていたので、それらの道行きに直接は干渉せず、見守るに留めるだけで満足することができた。天の川銀河は穏やかに発展を進めていた。


…が、災厄が訪れた。外宇宙、というより外次元から「ズール」という侵略者が侵入してきたのだ。ズールは実体を持たない精神だけの存在で、知的生命体の精神に寄生し、乗っ取り、超能力を操る。ガヴァナーは本質的に物質文明であり、精神のみで行き来するズールには苦戦。ズールの超能力を模倣した魔法というシステムを生み出して対抗したが、押しまくられた。

やがてズールの魔手がまだ若い文明にまで伸びようとするに至り、ガヴァナーは戦線の移動を決断。ほとんどのガヴァナーとその文明実体は超長距離星間航行により別の銀河へと逃走した。ズールはこれに引っかかり、追撃する形で天の川銀河から去った。


ガヴァナーは天の川銀河に、彼らの科学力の総決算といえる超次元宇宙コロニー「自航惑星」をいくつか残していった。本編の舞台である「ガデュリン」もそのひとつ。ひとつの惑星として生態系を持つガデュリンは、ガヴァナーに与えられた使命の元に行動している。

そしてガデュリンの住民は、そのような事情は知る由もなく、日々を逞しく生きている。


ガデュリンシリーズは、そこに関わる多くの人々の群像劇。

PC「ディガンの魔石」はガデュリンの住民の1人が出会った困難と探索の物語、

SFC「ガデュリン」は、ガデュリンに導かれ落着した地球人の宇宙飛行士の物語である。



余談編集

ガデュリンの元となった「ディガンの魔石」というゲーム、特色としては

  • 「やたらと出来ることが多い」
  • 「町がやたらと作りこまれている」

というもので、なかなか好評だったとのことである。

pixivにおけるタグ編集

この作品は特にゲーム版が知られており、そのイラスト(特に「ファナの水浴びシーン」)やディガンの魔石関連のイラストが多いとされる。


関連動画編集

全曲集


外部リンク編集

関連タグ編集

個別編集

メディアミックス レトロゲーム セタ 角川スニーカー文庫

ディガンの魔石

ミネルバトンサーガ(左記に『シルヴァ・サーガ』『同2』本作を加えた4作が派生シリーズ)

小説関連編集

米田仁士挿絵担当。

ゲーム関連編集

崎元仁:作曲担当大山曜がMIDIで作ったデータをスーパーファミコン向きにアレンジした。

OVA関連編集

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