概要
石川賢が『ゲッターロボ號』の連載終了後に1996年の『コミックゲーム王国』8月号「スーパーロボット大戦大特集」に掲載した作品。
『ゲッターロボG』から『真ゲッターロボ』の間の物語で東映まんがまつりで見られた強大な敵に協力をして戦うというものではなく、ガチで初代ゲッターロボとゲッターロボGが戦う作品となっている。
因みに後日、この作品を基にしたドラマCDが発売。こちらはアニメ版の後日談と言う扱いになっている。
ストーリー
百鬼帝国との戦いが終わり、平和な日々が続いている中早乙女博士は新型ゲッターロボの開発の没頭するようになる。
そんなある日、竜馬たちが久しぶりのゲッターの起動試験を行おうと早乙女研究所へ向かっていた。しかし、研究所では三人の偽物が所員を惨殺し、ゲッタードラゴンを強奪。研究所を飛び出して襲い掛かって来た。
竜馬、隼人、弁慶の三人はこの事態に対応するために浅間山の麓にあるゲッター博物館に展示されていた初代ゲッターロボを使ってゲッターロボGに挑んでいく。
登場メカ
登場人物
ハチュウ人類残党
竜馬たち三人に化けていた恐竜帝国の生き残り。
最初は人間の皮を被っていたがゲッタービームを受けたことで正体を露わにする。10倍の性能を誇るゲッターロボGを使って初代ゲッターを追い詰めていくが竜馬が合体の際に僅かな隙があることを見抜かれ、ドラゴンにチェンジ中のところを取り押さえられる。
ドラゴン号に搭乗していた個体はゲッター1のゲッタービームで死滅。残りはコックピットを叩き潰されて死亡した。
ゲッター線にある程度耐えられていることから地リュウ一族だと思われる(ドラマCDでは明記されている)。
ドラマCD「スーパーロボットミュージアム ゲッターロボVSゲッターロボG」
翌年に漫画版を下地に製作されたドラマCD。
テレビアニメ版の後日談となっているが以下の一部の内容が変更されている。
・竜馬の設定がサーガ版と混同している。
アニメ版ではサッカー部のキャプテンで実家が剣道道場なのだがドラマCDでは何故か空手修業ということで研究所を一時離れていた。また、アニメ版では落ち着いた口調がサーガ版同様の荒々しいものになっている(これに関してはアニメ版のパラレルワールドではないかという解釈がある)。
・Gの途中でリストラされた大枯文次が再登場している。
このため、ゲッターGが奪われた原因の一つが早乙女研究所の防衛機能の低下に変更されている。
・ニオン、ジャテーゴなどの漫画版のキャラが登場。
更にメカザウルスとして邪鬼王などが登場した他、ゲッター博物館の館長として敷島博士が登場している。
また、本ドラマのキャストはテレビ版の神谷明氏たちが続投している。
余談
- 本作は元々「スーパーロボット大戦」のコミカライズ企画が持ち込まれたことで誕生したのだが当初石川先生は「いやあ、ゲッターロボは本体焼けて壊れているから」と断ろうとしていた(この時期は「號」の連載終了後でゲッターロボを綺麗に終わらせたということもあったため)。
- スーパーロボット大戦Fでは、本作を意識したイベントが発生している(但し、強奪したのは恐竜帝国ではなく、あしゅら男爵)。
関連タグ
スーパーロボット大戦F スーパー系主人公ルートの第1話が本作を彷彿とさせる展開となっている。