ハジをかく
はじをかく
神隼人「ハジをかくなよ」
ゲッターロボサーガやTVAゲッターロボアークで使われる戦闘用語。コレ一つしか紹介されていない。
合体に失敗する=恥をかく=死ぬ、という意味、もしくは軽々しく死を選ぶような無駄死にを指すと思われる。
「生き恥をさらす」という言葉があるように、命をかけて戦う戦士にとっては戦場で死ぬことは誉れであり、手段を問わずに生きて帰るという選択は往々にして恥であると認識されることが多いなかで、神隼人は敢えて「死ぬことはハジだ」と若者に言って聞かせているのである。
短いながらも「生き残るための戦い」を繰り広げているゲッターロボらしさが滲み出た名文句であるため、ゲッターファンからはとりわけ愛されているフレーズである。
なお、メイン画像はゲッターロボサーガ屈指の名場面である、漫画版で武蔵が戦死する自爆のシーンを描いた作品である。これによって彼はその命と引き換えに恐竜帝国の大軍勢を道連れにして仲間を守り、それで稼いだ時間によって起死回生の一手となる新型のゲッターロボが完成したことで恐竜帝国との戦いには辛くも勝利を収めたため、心情的にも結果的にもこの行動は決して無駄死にであったとは言い難い。
しかしこの時の武蔵は早乙女博士以外の仲間には決して意図を語らず、最初から自分が犠牲になることを決意した上で単身出撃しており、自ら死を選んだこと自体は間違いない。そして自爆が決行された瞬間、隼人は「バカめ」を呟きながら武蔵の死を悲嘆し、その後もサーガ基軸において彼の過酷な宿命となってしまう身近な仲間に「置いて行かれる」という悲劇を初めて経験することになった。
そういった背景を考えると武蔵の自爆が、隼人の言う「ハジをかく」ことに該当するかどうかは少し判断が難しい所である。ただアニメ版のアークにおいて拓馬やカムイに対しては単純に彼らが命を落とすことがないための忠告として使っていることを考えると、たとえ大きな意味があったとしても武蔵の死は隼人にとっては「ハジ」という認識である可能性が高いと思われる。