眼魔ウルティマ
がんまうるてぃま
第22話で登場した、上級幹部クラスの眼魔。主な変身者はアデル、ジャベル、ジャイロの3人。
白色の眼魔眼魂(変身用)で変身する。全身は白く、強力なパワーと堅牢な装甲を有しており、眼魔スペリオルを上回る高い格闘能力を持つ。また、掌から火球やエネルギー波を放つ、触れたものの時間を操る(相手の攻撃を攻撃前の状態まで巻き戻す、物体を急速に腐食させる)などもできる。その他、触れた物体からエネルギーを奪うこともでき、ジャベルはこの能力で、ネクロムを一気にエネルギー切れまで追い込んだ。ジャイロが変身した個体は長剣(甲冑眼魔のシュライバーと同形状)を使用している他、時間を操る能力も強力なものとなっており、ガンマイザー・ファイヤーを倒した3人の仮面ライダーの同時必殺キックを、時間を巻き戻して封じた。また、回想シーンで深海大悟を殺害した個体はウルティマファイアの物と同形状の剣を使用していた。
ちなみに第34話や第39話では、上記の3人とも異なる別個体が登場しており、結局こちらも眼魔スペリオル同様幹部クラス共通の変身形態という位置付けが強い模様。また戦闘の際、他の眼魔スペリオルを盾にして攻撃を防いでいることから、眼魔スペリオルよりも立場が上であることが分かる。
眼魔ウルティマ・ファイヤー
身長 | 217cm |
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体重 | 152kg |
特色/力 | 炎を自在に操る能力 |
CV | 大原さやか |
「標的を確認、排除開始します」
第23話で登場した形態。『眼魔世界』の祈りの間にあったプレートの1つが転送され、ジャベルが変身した眼魔ウルティマに力を与えた姿。武器は長剣で、全身に赤い装甲を纏っている。しかし、ガンマイザーのコントロール下にあり、ジャベルの意思とは関係なく戦闘を行う。攻防共に眼魔ウルティマを上回り、高熱の火球を放つなど炎を自在に操る能力を有している。
しかし、グレイトフル魂の前では力及ばず、撃破された。
名前については諸説あり、本編OPクレジットやテレビ朝日公式のストーリー紹介では「眼魔ウルティマファイア」と記述されている。
眼魔ウルティマアレクサンダー/闇の意志
CV:飯塚昭三
「これこそ余が求めた、強大の力だ…!」
『伝説!ライダーの魂!』最終章に登場する、闇の意志と呼ばれる存在(謎の眼魔も参照)。
中身は異なるが、シバルバと同様に眼魔ウルティマの姿をしており(しかし、彼の言動から眼魔ではない模様)、白いフードを身に纏っている。眼魔ウルティマアレクサンダーの時は、ウルガアレクサンダーと同様の兜とマントを装着する。二刀流の使い手で、武器は眼魔ウルティマファイヤーの長剣とウルガアレクサンダーの長剣「ゴルディオス」。
人間界に現われるや否や、飛来した闇の力を偶然取り込み、破壊されたはずのアレクサンダー眼魂を復活させ、その力でノバショッカーのウルガとバッファルを蘇らせた。ゴーストの1号魂によって彼らを倒されるが、アレクサンダー眼魂の強大な力をその身に宿し、眼魔ウルティマアレクサンダーとなる。その力で、ゴーストとスペクターを圧倒するが、ゴーストの平成魂の力で徐々に劣勢に立たされ、最期は平成ライダーオメガドライブによって倒された。
結局、彼やシバルバ、眼魔との関係性も不明のまま、この物語は幕を閉じた。
彼の会話から多くのライダーが戦った歴代の悪の集合体とも示唆できる。
眼魔ウルティマ・エボニー
身長 | 201cm |
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体重 | 122kg |
特色/力 | 優れた格闘能力、強固な装甲 |
CV | 竹中直人 |
第41話で登場した形態。イーディスが自身で護身用に調整した眼魔眼魂を使い変身する。通常の個体と異なり、全身が黒いのが特徴。
掌からエネルギー波を放つなど、通常の個体と同程度の戦闘能力を備えているが、危機的状況から速やかに退避できるよう、装甲の耐久性と運動速度は強化されている模様。
アデルの暴走を止める為に変身したが、アデルの変身したパーフェクト・ガンマイザーには歯が立たなかった。
スピンオフ『仮面ライダースペクター×ブレイズ』ではマラーが変身した(本来イーディスのワンオフ機である筈のウルティマエボニーに何故変身できるのかは不明)。
眼魔ウルティマ・エボニーエボリュード
CV:桜田航成
スピンオフ『仮面ライダースペクター×ブレイズ』で登場した、マラーが変身した眼魔ウルティマ・エボニーの強化形態。4人のコピーカノンを吸収した事で通常のウルティマ・エボニーからパワーアップしており、強化された刺々しい上半身が特徴となっている。
スペクター&カノンスペクターと交戦。シンスペクターに強化変身したスペクターのグラトニーバイトを浴びて取り込んだコピーカノンたちを解放され、元のウルティマ・エボニーに弱体化してしまった。そのままラストバレットとスペクターオメガドライブ(連続技)を受けてダメージを負い、最期はデッドリーオメガドライブとオメガドライブカノンスペクターによって倒された。
頭部はエヴォリュード、胴体と両腕はナイフ眼魔の改造・リペイントと思われる。
名前表記がエボニーエヴォリュードでない理由は不明。
顔のラインは実は「男一匹」という漢字がモデル。股間のデザインがふんどしに見えたかららしい。
名前の由来は「究極」を意味する「ultima」。
実はネットムービー『伝説!ライダーの魂!』で先行登場しており、その際は謎の怪人シバルバが自身の肉体として使用している。しかし、『仮面ライダーゴースト』本編との関連は不明である。
眼魔ウルティマファイアの声を演じる大原さやか氏は、本作が特撮初出演。実弟の大原崇氏も、前作で敵怪人を演じていた。
眼魔ウルティマアレクサンダーの声を担当した飯塚氏は特撮界においては1971年の『スペクトルマン』から数々の役(主に悪役)を演じてきた大御所であるが、2023年2月に亡くなったためこれが生涯最後の特撮出演となった。