概要
『ポケットモンスター ソード・シールド』から登場する多機能ガジェット。
プラズマポケモン・ロトムがスマートフォンに入り込み、前作に引き続きプレイヤーを多方面で手助けする。
スマホであるため、図鑑にしては大きかったロトム図鑑と比べると片手に収まるコンパクトサイズ。ロトムの顔はスマホの背面に現れており、本体を横向きにすると背面の顔と上下の突起も合わせて向きを変える。
ジニア先生によるとスマホロトムのロトムは特別で他の電化製品には入らないらしい。
ソード・シールド
本作におけるポケモン図鑑。ロトム図鑑の後継機とも言うべき立ち位置だが、「図鑑の特殊機能としてカメラと地図、おまけにロトポンがある」といった感じのロトム図鑑とは異なり、あくまでスマホロトムに一アプリケーションとして搭載されている。
スマホなので通話機能やタウンマップはもちろん、劇中の様子からニュースをチェックする事なども可能な模様。
じてんしゃにスマホロトムを装着した「ロトムじてんしゃ」は、ロトムがモーターに入ったことで一時的なターボができる他、シナリオを進める事でパドルを展開させてそのまま水上を移動できる「アクアモード」が追加される。スマホロトムは「なみのり」やライドギアに相当する役割も果たしていると言えるだろう。
主人公のスマホロトムは元のロトム同様のオレンジ色だが、ホップが所有している物は青色、キバナの物は赤色である。
スカーレット・バイオレット
本作では背面のカメラレンズが2つに増えている。
メニューやマップアプリなどを開くと、主人公のポケットから飛び出してきて横向きになる。画面を閉じると元の場所に自分で戻っていくという演出が見られる。本体を横向きにしても、背面にあるロトムの顔と上下の突起の向きは変わらない。
マップから一度訪れた事がある場所やポケモンセンターに瞬時に移動できるそらとぶタクシー(無料)の他、おたすけ機能では高所から落下した時に浮遊してゆっくり降ろして助けてくれる上に、上へ戻るかどうかも選択可能。
スマホカバーを人から貰ったりお店で購入することで付け替えができる。第八世代(LPLE~LEGENDSアルセウス)のセーブデータが同じユーザーアカウントにあれば、テーブルシティにいる前世占いの女性から4種を貰える(話しかける度に1種類ずつ貰える)。
Nintendo Switch本体のスクショ機能と連動しており、十字キー上を押すとカメラアプリが立ち上がりAボタンで撮影ができる(Ver.2.0.1より実装)。Yボタンでイン・アウトの切り替えができる。
ロトム図鑑のポケファインダーとは異なりズーム機能は残念ながら実装されていない。
初期バージョン(Ver.1.3.2まで)のAボタンはHUDによるガイドを非表示する役割だったため非常に使いづらいものだった。
ゼロの秘宝前編・碧の仮面にてロトりぼうが追加された。これにより自撮りモードで少し遠くからの撮影が可能になった。
公民館にいるカウンターの女性に話しかけると、メニューのバッグと設定画面の上下枠の色を変更できる。
ともっこプラザ前にいるアプリ開発者を名乗る男性に話しかけると、マップ・ポケモン図鑑・プロフィールアプリ使用時のスマホカバー連動機能を追加してもらえる。
ゼロの秘宝後編・藍の円盤からユニオンサークルなどでスマホロトム・ロトりぼうを使用するとプレイヤーキャラが実際に手に持つようにアップデートされた。
アニポケ
第7シリーズ
CV:マリナ・アイコルツ(ゴウVer.)、堀内賢雄(サトシVer.)、大谷育江(ロケット団Ver.) 浪川大輔(コハルVer.)
※サトシVer,とロケット団Ver.はノンクレジット
※この他、マックスウェル・パワーズが担当したドローンロトムがある。
新無印3話で初登場。リサーチフェローとして任命したサトシとゴウの支援に、サクラギ博士がロトムを普通のスマホへ潜り込ませた(スマホを持たないサトシは博士から借り受けた物。一応通話やお絵描きアプリは扱える)。
情報端末の役割も付与され、ラジオ機能や、翳しただけで建物の事情も把握できるが、泥で覆われただけでポケモンを判別できなくなる等、変装をあっさり看破したホウエン地方版やシンオウ地方版のポケモン図鑑と比べると検索精度は低い。サトシのスマホロトムは、所有者でもトレーナーでもない子供の言葉にも素直に応じる真面目な性格。
ロケット団一行にもガラル地方のポケモンの初調査を兼ねて黒いスマホロトムが支給されたが、中身のロトムは気紛れで面倒くさがり屋らしく、図鑑の説明も大雑把に読み上げるだけ。ロケット・ガチャットで出て来たポケモンについて3人が文句をつけた時(2匹とも同じ種族だった時等)は注意することもある。
レギュラー陣のみが所有していると思いきや、色違いコレクターのカラバリや、クチバジムトレーナーのスティーブはホップと同じ青いスマホロトムを、クチバジムジムリーダー代理のビスケスは黄色、サイトウは桃色、オニオンは緑を所持しているので一般にも普及している様であるが、アローラ地方では珍しくマーマネが興味を示した。
ポケモンWCSでは参加者の情報や周囲の位置検索、トレーナー双方がポケモンバトルを了承する立会人(「公式バトルのご案内です」「バトルしますか?しませんか?」と答え、互いが了承した場合は「公式バトル成立です!」と言う)の役割に加え、ランキング確認機能も持たされる。
ゴウのスマホロトムは口調が女性寄りだが、陽気な性格で、発声がギャルの様に独特。着信音は家族では『GoGo』他は『○○からの着信です』(多種も同様)と答え、目覚まし時計では「ジリリーン!(男声)起床予定時間でーす!」捕獲に成功すると「ナイス!」や「グレイト!」「エクセレント!」などユーザーを褒めちぎる(ポケモンGOやLPLEのオマージュ)。当然ながらトレーナー登録されたポケモンにボールを接触させると「他人のポケモンを盗ってはいけません!」と注意を促す。
CVは某携帯電話会社の家族割プランナレーションの人物。クセの強さについてネット上でも賛否両論が飛び交っており、何だかんだで愛着を得ていた浪川ロトムの帰還を望む声も出ていたが、そちらはサトシがアローラに帰国した際に再登場し、共演を果たしている。
後に、コハルが持っていた愛用のスマホに初めてロトムが憑依。こちらの声優は浪川氏だが、ひょうきんな声色だったロトム図鑑と違い綺麗なイケメンボイスである。
第8シリーズ
セキエイ学園では少なくともリコのクラスメイトは全員が所有している。入学式でポケモン図鑑アプリがクラス全員に支給された。カラーリングはデフォルトカラー。
ビデオ通話機能やタッチペンで絵や文章を書ける機能機能も備わっており、道中でリモート授業を受けるのにも使用される。
縦向きの状態で左右に画面が拡大した「パッドフォルム」にする事が可能。
ライジングボルテッカーズのメンバーの端末にはドットの開発したアプリがインストールされている。
背面のカメラレンズが2つに増えている点はSVと共通だが、本体を横向きにすると背面の顔と上下の突起も合わせて向きを変える点は剣盾と共通している。
所有者によるCVの違いは無く、山下大輝氏に統一されている。
第77話「ランドウ、故郷(ふるさと)へ帰る」ではジョウト地方のアサギシティでスマホロトムショップの存在が描かれた。
ホビー
ロトム図鑑DXを発売していたタカラトミーからスマホロトムプラスが発売されている。リコとロイの旅シリーズの進行に合わせてホビーとしては二世代目となるカメラでリンク!ポケモン図鑑スマホロトムも発売された。前者と比較すると機能の追加や変更が多い(初代から一部廃止された機能あり)。
関連イラスト
余談
- ポケモンマスターズでは「ポリゴンフォン」なるよく似た情報端末が登場している。
- 『ウルトラサン・ウルトラムーン』発売直後にポケモン公式LINEのキャンペーンで配信されたロトムは「スマートフォンに はいりこんでいた ロトム」という触れ込みである。「チャームボイス」が使える特殊個体。
- アルセウスフォン:スマートフォン型の端末だが、こちらはアプリやカメラといった機能はない。
- サン・ムーン(ウルトラサン・ウルトラムーン)ではロトムが入っていないスマートフォンを持つかんこうきゃくが登場する。
- どこぞの神の魔改造より高性能という声もあるが、思い出して欲しいのはスマホロトムは鳥ポケモン付きタクシーを呼び出したり電波を通じて受信した地図データを表示しているだけなのに対し、あちらはポケモンの助力無しでの瞬間移動や電波の飛んでいない場所での地図表示などの不可思議な行為を可能にしているということ。ゲームシステム上の役割が似ているだけで別物と言ってもよい(とはいっても、高所から落ちても平気、ポケモンに見つかった状態でもワープ可能、自立で動く上にデザイン上持ち歩きしやすいなど、改善点を見れば神の魔改造より優れているように見えるのは、仕方のないことである。もっとも、スマホロトムに限った話ではないが)。