タケシのグレッグル
たけしのぐれっぐる
CV: 小西克幸
『ダイヤモンド&パール』第8話から登場。タケシがシンオウで初めてゲットしたポケモンで、DPでのタケシのメインパートナー的存在かつDPでのタケシのポケモンの中では1番出番が多い。
性別は♂で、鳴き声は『ンー…ンー…ンー…ンー…』(どくづきした後などは『ケッ!』)と独特。人語で訳されたセリフは初登場時のニャースの通訳の「あー、かったりーかったりー。何か面白れーことねーかなー。あー、かったりー」のみであり、OVAでのナレーションの通訳も無い。
早々からレギュラー入りしたため、他のポケモンよりも早く商品化がなされている。
ニャースが訪れたコンビニに座っていたところをどういうわけか彼についていき、成り行きでロケット団が作った偽のジムで使われることとなり、単に面白そうだからという理由でロケット団の悪事に協力していた様子。
そしてゴタゴタの果てにロケット団に置いていかれてしまい(ムサシ曰く「あー、あれはいいわ」)、事件解決後タケシと見つめ合ううちに何かが芽生え、彼に一緒にくるかと誘われてすぐに頷き、バトルなしでゲットされた。
同話で登場していたゲストキャラ・ミナエを口説くタケシにどくづきをしたのをきっかけに、以降はタケシがきれいなお姉さんを見て暴走した時はいつの間にかモンスターボールから出てきて「どくづき」で黙らせ、大抵はどこかへ引きずって行くのがお約束と化した(この時のタケシのお決まりのセリフが『しびれびれ』)。
「アニポケ・サトシの旅シリーズ」ではカスミ、マサトに続くタケシへの制裁役となり、サトシ達はその光景に苦笑したり唖然としたりしている。しかしタケシもタケシで何度も毒を送り込まれたせいで抗体が出来たのか、劇場版やアニメ後半になるにつれて一瞬で復活するタケシが描写され、『復活早っ!』と驚かれるパターンも生まれた。
また、シロナの微笑みを見て突っ込みの手を止めたことや、突っ込みのタイミングを誤り突っ込み損ねることも希にある。
非常にマイペースな性格で、普段はよく一人でおり、ピカチュウ達と一緒にいることは極端に少ない。
しかし必ずしも仲間意識がないわけではないようで、無言実行でタケシや仲間を助けることも多く、サトシのピカチュウやヒカリのポッチャマと度々共闘したり、タケシを助けるためにモンスターボールから出てヒポポタスの「あくび」で眠った際(DP44話)や工事中の橋から落ちかけたタケシを引っ張って(DP57話)助けたり、サトシ達がムウマージにより夢の世界に落ちた際にタケシを起こした事で「夢である」と気付かせた事もある。
だが、サトシのブイゼルの態度や後述のドクロッグに対しては珍しく喧嘩腰になった。
普段は無愛想だが、タケシが女性に振られた時やヒカリのパチリスが元気になった時などごく稀に笑顔を見せたり、OVA『ピカチュウ 氷の大冒険』では怖がるポッチャマを見て他のポケモンたちと共に汗を垂らす場面がある。
上記の通りタケシの制裁役ではあるが彼のこと自体は好いており、「どくづき」を行うのも単に楽しいからである模様(相手に迷惑がかかっていない際は自重している)。
タケシもゲット後は普通に仲間として接しており、「グレッグルにはグレッグルのペースがある」と理解を示し、どくづきの件を除けば関係はそれなりに良好である。
そのおかげか、ポケッチのアプリのなつき判定では「ゲットしたばかりとは思えないほどなついている」と言われるシーンがある。(ゲーム版でもゲットした時点で非常に良くなついている状態であり、ゲット時点でなつきが伝説ポケモン並みに低いミミロルとは対照的である)。
21話でヒンバスとコイキングがロケット団に盗られた際、ハツネとオトネのポケモンは自分が助けると言ったタケシをナンパと誤解してどくづきしてしまい、ヒカリに「今の所はどくづきしなくても…」と言われショックを受けたこともある。
普段は制裁役としての活躍が目立ちがちだが、ディアルガの「りゅうせいぐん」を片手で受け止めたり(劇場版)、ギンガ団の気配にいち早く気づいたりと、かなり侮れない能力を持っている。
第33話「スキです!ポケモンなりきり大会」では、手を叩くニョロトノのモノマネ一本で優勝している(これがピンプクが手持ちに加わるきっかけとなった)。
サターンのドクロッグには強いライバル心を燃やしており、初対面で相手が絡んできた際には体格差をものともせず、(主に作画的な意味で)壮絶な睨み合いを演じた。
ギンガ団エピソードでタケシがシロナやジョーイにナンパしていた際は上述のドクロッグの件もあってどくづきで止めず、その時はタケシはもちろん、サトシやヒカリにも疑問を抱かれていた。
サトシたちがギンガ団の陰謀を阻止するためにやりのはしら内での攻防の際、「かわらわり」の一撃でようやく倒すことに成功する。
甘いものはかなり苦手なようで、モミとサトシ達が探し当てた「恐ろしく甘い蜜」を舐めた時は明らかに嫌そうに舌を出し、メイドカフェでもモーモーミルクに顔を背けていた。原作ゲームでもあまい味が苦手な性格が存在しており、その中でも彼は『れいせい』な性格に位置するものと思われる。
グレッグル自身やサトシたちは気づいていないが、間接的ながらヒカリのミミロルがピカチュウを好きになるきっかけを作っている。
こうみえてダンスも得意なようで、ED『ドッチ〜ニョ?』でばヒカリのミミロル、ヒカリのポッチャマ、サトシのピカチュウといつもの表情で一緒に踊っている。
特性は説明されていないが危険を予知することが度々あり、転がってくるゴローンの群れを感じたり、野生の(後にヒカリのポケモンとなる)ミミロルが「れいとうビーム」でサトシ達をまとめて凍らせてしまった際に「どくづき」一撃で氷を割る、底なし沼を判別するなど、サトシ達の危機を救うこともある。
また、ジムに侵入してきたロケット団を無言の圧力で追い払うなど侮れない所もあり、勘も鋭く働く。ポケモンなりきり大会の際に変装したムサシがみんなの気をそらしたのと逆方向を見て、卵が無くなったのを見つけたりもした。
DA編終了後のBW番外編1話にも登場し、相変わらずジョーイやジュンサーをナンパしたタケシに「どくづき」を放って止めており、その様子を見たデントからは「スパイスの効いたユニークなコンビのようですね」と評された。
新無印および『神とよばれしアルセウス』では、ポケモンドクター(あるいは研修医)として活動するタケシの側でナースキャップを被っていた。そしてやっぱり制裁役だった。
『めざせポケモンマスター』では第5話で初登場。ジュンサーさんをナンパするタケシを前に、初代制裁役であるカスミとの夢の共演(同時制裁)を果たす。これにはタケシも「ダブルツッコミ……2倍厳しい」と参っていた。以降もカスミとの同時制裁は恒例行事となっており、シリーズを跨いだ安定っぷりを発揮している。