概要
ポケモンのハッサムを指す渾名であり、シリーズ第5世代となるBW時代に発生した。
技「バレットパンチ(バレパン)」を最も使いこなすポケモン、あるいは「バレットパンチを狂ったように連打してくるポケモン」という意味合いで使用されることが多い。
性質上基本的に後述するテクニシャン型ハッサムのみを指す。
ハッサム自体はバレットパンチ習得以前から弱点の少なさやヒーロー体型のデザインが受けて人気が高かったポケモンで、日本人なら誰でも知っているパンチの必殺技で有名なヒーローアンパンマンと元から広まっていた「バレパン」という略称がくっ付いてバレパンマンと呼ばれるようになった。
解説
初登場となる第2世代以降、ハッサムというポケモンは優秀なステータスとタイプを有するものの使用可能な技に有用なモノが少なく、折角の高い攻撃性能を余り活かせていないポケモンとして知られていた。
このためハッサムの戦法としてもっとも有名なのが、優秀な耐性を活かして相手の攻撃を耐え、能力強化技を多用し上がった能力を仲間へ引継ぐ「バトンタッチ型」であった。
が、そんなハッサムは第4世代において大幅な強化を得ることとなる。
低威力技威力を1.5倍へ引上げる新特性「テク二シャン」獲得、そして先制攻撃技でありテクニシャンの対象となる「バレットパンチ」獲得である。
「バレットパンチ」自体は威力40と基本技と大差ないが特性「テクニシャン」とタイプ一致が噛み合い常に威力90相当と先制技としては破格の威力が飛ぶ。
これによりステータスを十全に活かせず燻っていたハッサムは対人戦第1線でも活躍可能なポケモンに化けた。
続く第5世代では対戦環境変化に伴って第4世代より使用率が遥かに上昇。トップメタの一角にまで上り詰め、レーティング対戦を行っていれば見ない日はないというレベルまで暴れに暴れた。
第5世代の某公式大会では参加者のハッサムのバレパン採用率は100%だったという。
続く第六世代では、鋼を弱点とするフェアリーが登場し、鋼技の活躍の場が急増。さらにメガシンカも獲得し、鋼耐性弱体化という逆風をものともせず大活躍。
以上より「いつもバレパン撃ってる奴」という印象が対戦勢を中心に定着し、結果として「バレパンマン」という呼称が誕生したのである。