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概要

演:ジェシー・ピメンテル/佐藤せつじ


年齢・25歳(1992年生まれ)

身長・182㎝

体重・68Kg


本作の敵キャラクターのひとり。

ジャックマーガレットの息子でゾイの兄であるベイカー家の長男。

父が連れてきたイーサン・ウィンターズと共に食卓を囲んでいる。


痩せ細った体型の男性で、顔には薄っすらと無精髭を生やし、頭髪は(父の遺伝か)年齢の割には薄くなっている。鼠色のパーカーを着用しており、普段はフードをかぶっている。他の家族同様に狂気染みた趣向を持つが、元来から不良でかなり素行が悪かったらしく、前日譚にあたるベイカー邸に侵入したTVクルーたちのビデオでもそうした彼の悪評について言及されていた。


人物像

「悪い噂が多い不良」とTVクルーの一人であるアンドレは話していたが、実際は「不良」なんて生易しいレベルの話ではなく、非常に悪辣で残酷且つ陰湿で狡猾な性格とサディスティックな嗜癖の持ち主であり、他者を心身ともに虐げ、苦しめる事に快楽を見出すという、両親とは異なるタイプの危険人物である。


作中ではイーサンやクランシークリスなどの自身の“ゲーム”へと引きずり込んだ者や敵対者に対して、ひたすら煽り、軽口を叩いて馬鹿にしてくる。

また、箱のトラップをイーサンが銃撃で回避した際には「その箱に恨みでもあんのかお前!」とツッコむなど、良くも悪くもジョークの効いた一面もある。


少年期から幾度に亘って受賞する程に工作や発明に関する常人離れした才能を開花させていたが、その才能を悪意ある方向に発露させ、屋敷の各所に置かれた日記やビデオなどによると幼少期にはオリバーというクラスメイトに「お前は頭の病気だ」と馬鹿にされたため、彼の誕生日祝いと偽って自室に誘い込み、仕掛けたトラップによって屋根裏に餓死するまで監禁、更にはその屋根裏に容易に侵入出来ないようからくりで細工をするなど、すでに当時から残虐性と狡猾性が現れている。

幼少期の日記によると餓死したオリバーの遺体は腐敗した体液が流出するに至るまで放置していたようだが、本編やその三年前の時系列にあたる『ドウターズ』にて訪れる事が可能な屋根裏部屋には一切の痕跡が無かった事から、幼少ながら遺体を含めた証拠隠滅も常人離れしていた模様。

なお、この日記にはオリバーのエピソードの他に、母であるマーガレットに病院に連れて行かれ頭の写真を撮られたことや、今まで買ってもらった三桁に上るパズルの個数を正確に記憶していることが書かれているため、いわゆるサヴァン症候群だった可能性もある。


ベイカー一家が感染した後はその嗜癖が更に増長し、自邸の家畜用の納屋を改装して、鉄線仕掛けの地雷や爆発する木箱、一定範囲内に侵入したターゲットを察知するレーダーを搭載したマシンガンタレット、パスワードエラーで起動する振り子型の鉄柱などの、軍人顔負けの多岐に渡る種類の巧妙なブービートラップが多数仕掛けられた拷問施設”実験場”を造り上げ、そこへベイカー邸に拉致されてきた人間を次々に連れ込み、ゲーム感覚で加虐、殺害していく。

また、トラップ以外にもイーサンが劇中で入手するグレネードランチャーバーナーはルーカスが自主制作したという説がある。(実際に、これらは別所にて彼が書き起こしたと思われる設計図面が見つかる)


一般人でありながら、作中では後述するイーサン、クリスなどに仕掛ける巧妙なトラップやクランシーに対して使った拷問器具、それを用いたデスゲームを一人で考案した他、後述のある方法でエヴリンの精神操作から逃れて以降、感染している演技で彼女を出し抜きながらその様子を観察したり、自身を捕縛しに来たアンブレラの隊員達を次々に返り討ちにして捕らえる、協力組織であるコネクションから特異菌の研究用に設けた施設の研究責任者を任され、更に自身の異常性をコネクション本部に告発しようとした同僚の研究員達の目論見に先んじて気付き、口封じを兼ねて彼らをモールデッドの餌にして、不幸な『事故』として処理するなど技術力以外の分野においても(悪い意味で)非常に勘が鋭く、狡猾な頭の切れる知略家としての一面も見せる(なお、この内部告発未遂によってルーカスはコネクションに見切りを付け始め、別組織への売り込みを画策していた模様)。


ただし、後述のようにクランシーを焼殺した時のビデオテープを見つけやすい場所に置いていたり、罠に嵌めたクリスが死んだと思い込んで、自身の居場所を特定させる行動を起こしてしまったりと自分の才能を過信したり、趣味趣向にこだわり過ぎるあまり精細さに欠けてしまい、迂闊なミスを見せてしまうところもある。


その救いようのない悪辣さと残虐さの為、イーサンやクランシーから「クソ野郎」「イカレ野郎」と呼ばれる他、コネクションの研究員達も彼の精神を「完全に常軌を逸している」と評し、彼に捕らえられたアンブレラの隊員も「モールデッドよりもタチが悪いサイコ野郎」と悪態をついている。



しかし、DLC『Banned Footage』の一つで、感染して変貌する直前のベイカー家の様子を描いた『ドウターズ』では、妹のゾイとの非常に平和でゆるい内容のメモ(パソコン前)が確認できる他、パスワードでロックした彼が「ムカついたこと」を愚痴った内容もメモ同様とてもゆるく、彼がしょっちゅう弄っているスマホの待ち受け画面は家族写真を使っていたり(『Not A Hero』の最冒頭)と、少なくとも異変が起こる前まではゾイや両親の仲は決して悪くなかった事が窺える。


ネタバレ

※この先、本編及び『NOT A HERO』のネタバレを含みます。























食卓では、イーサンに対してもからかうように悪態をつくが、直後にジャックによって腕を切り落とされた。しかし、彼もまたジャックやマーガレットと同じく「菌」の影響により異常な体質を持っており、その後に再登場した頃には元通りに再生している。ただし、両親のように逃亡したイーサンを執拗に追いかけ回すような真似はせず、序盤のうちは殆ど物語に関わることがなかった。


途中、イーサンが再会を果たした妻ミアを拉致。更にはイーサンと共に菌の抗体となる血清を生成しようとした妹のゾイも、二人が落ち合うタイミングを見計らい連れ去っている。二人の身柄を条件に、イーサンを前述の『実験場』に誘いこみ「ゲーム」を強制する。


更に、この直前にイーサンが見たビデオ『バースデイ』の中では、捕獲したTVカメラマンのクランシー・ジャービスに生死を賭けた脱出ゲームを催している様子が残されているが、このゲームは最初から脱出させる気の無い、最終的に必ず相手が死ぬように仕組まれており、最後の最後まで希望をチラつかせて裏切るという、彼の悪辣で身勝手な性格を象徴しているといえる。

ちなみにこのゲームに嵌められ、非業な最期を遂げてしまったクランシーの無残な亡骸はイーサンが訪れた際には、実験場の奥にメッセージボード兼トロフィーの様に、見せしめとして鎮座されている。


イーサンにも同様のゲームを仕掛けるが、皮肉にも前述のクランシーを陥れ、死に至らしめた際の映像記録をビデオに残していた事が仇となり、そのビデオを発見して、ゲームの攻略法と結末を予習していたイーサンに仕掛けていた数々のトラップを回避され、部屋が最後に炎上する仕掛けをも攻略されてしまう(更に言えば、クランシーが失敗したときとゲームに使うパスワードを一切変えていなかったことも一因である)。算段と違う結末に怒ったルーカスは、ダメ押しにその場に時限式のダイナマイトを放り込むが、イーサンは咄嗟の機転で朽ちた木製の壁にそのダイナマイトを仕掛けて壁を破壊。結果的に脱出を許してしまう。


その後、イーサンをカメラ越しに(悔しさ混じりに)罵倒し、人質の二人を置いて姿をくらました。結局、最後まで彼が直接イーサンと戦うことはなかった。



またDLCシナリオでは前述のクランシー視点のシナリオもいくつか登場しており、『ドウターズ』の他に『バースデイ』以前のエピソードに当たる『21』では、ルーカスがクランシーに、ホフマンという男を相手にカードゲーム(ブラックジャック)をさせている。どちらかが敗北するたびに拘束した方の手の指を切り落とすという残酷なルールを強いり、更には実際に処刑で使われていた物を改造した致死レベルの電気ショック、自家製の爆弾や「マッサージ機」こと「スーパー残虐マシーン」(複数の包丁を組んで作られた丸鋸のような機械)など、残酷な罰ゲームを用意している。


その他、ミニゲーム『Jack's 55th Birthday』では本人こそ登場しないものの、彼の手記と思しきメモが登場しており、ケーキに対する愛着(そのまま食べても、甘いものと合わせても、爆発させても良いとのこと)や、母の手料理の材料を知りショックを受けたことなどが綴られている。


ルーカスの真実

終盤において彼自らが記録した日誌が発見されるが、実は他の家族も知らない謎の組織「コネクション」とのつながりがあり、組織の協力により黒幕「エヴリン」による精神の支配から逃れていることが発覚する(ただし体質自体は他の家族と同様に異常な再生力を保持している)。

自我を取り戻した彼は、以降もエヴリンに支配されたフリをして狂人を装いつつ、ベイカー家に捕獲された人間を使い人体実験を行っていた。


つまり、彼の異常なまでの加虐的な思考や性格は生まれもったものだった。

(余談だが、コネクションによって正気に戻った後に、ジャックやマーガレットを「父」「母」としながらもその実、手駒の様に従えるエヴリンの様子に「あれが「家族」って、あんたらどんな教育したんだ?」と皮肉を述べるなど、意外にも家族に対する価値観は人並みのものであったようだ。)


精神を支配されていた事に嫌悪感を抱きつつもエヴリンに与えられた力を受け入れており、普通の人間に戻ろうとするゾイを「どうしようもない馬鹿」と苛立ち混じりに侮蔑していた。


後にイーサンがエヴリンにより拘束された際、彼の意識の中に登場した父のジャックは、自身や妻のマーガレットと同じくルーカスも「(イーサンを)殺したかったわけじゃない 」と説明していたが、幼少期以来の奇行や組織との内通の様子からして本当にそうであったとは考えられないため、恐らくは家族や周囲の人間に対しては常人を演じていた様子であり、両親や妹のゾイも感染する以前からのルーカスの猟奇的な異常性には気付いていなかった模様(マーガレットが幼いルーカスに頭の検査を受けさせたエピソードから、多少普通の子供と違う面があることは気付いていたのだろうが、まさかそこまで悪辣な一面を隠しているとは思っていなかったのだろう)。


物語の終盤、クリス・レッドフィールド率いる新生アンブレラ社(ブルー・アンブレラ)の特殊部隊がベイカー邸に降り立っているが、イーサンが邸内で発見した無線機から聞こえてくるクリスたちの会話によれば、もともと彼らはルーカスを捜索していたらしい。


クリスとの攻防戦…その末路

ベイカー邸から脱走した後、ルーカスは自身のアジトとしていた廃坑へと逃げ込む。

ここでコネクションか、もしくは前述の研究員による内部告発未遂によって見切りを付けたコネクションとは別の組織と思われる何者かと連絡をとった後、自身を逮捕すべく廃坑に乗り込んできたアンブレラの先行部隊員3人を捕らえると、遅れてやってきたクリスを迎え討つ。


手始めに、捕らえた隊員一人の首に手製の爆弾を取り付けた上、自身も隊員と同じ服装、装備で扮装しながら、救出に来たクリスを待ち受け、隙をついて彼の目の前で隊員の首に取り付けた爆弾を作動させて殺害し、クリスにも同様の爆弾を手首に装着させて、散々煽った上で逃亡する。


それでもクリスは諦める事なく、他の隊員の捜索を続けるが、ルーカスは廃坑全体をベイカー邸同様に多数の自作トラップを仕掛けており、当然、残りの隊員達を幽閉した場所もまた、彼の作成した巧妙かつ残酷なトラップが用意されており、クリスの奮闘虚しく、隊員達は全員ルーカスのトラップに嵌められ命を落としてしまう。


それでもクリスに仕掛けた最後のトラップが発動したのを確認したルーカスはクリスが死んだものと思い込み、コネクションにクリスを始末した事を報告するメールを送るも、そのメールをアンブレラ側に傍受された事で潜伏先である廃坑の奥に設けられたコネクションの研究施設の場所を突きとめられてしまう。


そうとは知る由もないルーカスは施設内の一室で撤収前の最後の仕事として、密かに身売りしようとしていたコネクションとは別の組織へと、それまでのエヴリンやE型特異菌に関する研究データ(“E”データ)を送信する準備をしていたところへ、クリスに突入され、予想外の展開に驚愕しながら、慌てて施設の最深部に逃げ込む。


追い詰められたルーカスは、そこでナイフを武器にクリスに直接奇襲をかけようとするも、返り討ちに遭い、彼の銃弾を浴びて遂に致命傷を負う。

だが、それにより体内のE型特異菌が活性化し、感染が臨界に達した事でルーカスの身体はクリスの目の前で液状化し、遂には父親やエヴリンの様に異形の姿へと変異を起こす。その顔はクランシーをはじめとする、自身がこれまで散々数えきれない程の犠牲者達を甚振り、虐殺してきた“ゲーム”の道具のひとつだったピエロのからくり人形に似ている。


クリーチャーへと変異したルーカスはそれまでの狡猾さは完全に消え失せ、クリス、そしてイーサンをはじめとするこれまで自身の計画や楽しみを邪魔してきた者達への呪詛の叫びを上げながら、力任せに最後の「ゲーム」を仕掛ける。



激戦の果てに床に倒れ伏したルーカスの頭部にクリスは銃口を突きつけながら、「ゲームオーバーだ」と静かに告げ、直後、発射された散弾で頭部を粉砕されたルーカスは遂に息絶え、その短くも悪虐と狂行に満ちた人生に終止符を打たれる事となった。

また、“E”データを送信していたサーバー機器も、クリスによって送信完了前に破壊され、阻止されている。


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外道


アルフレッド・アシュフォードラモン・サラザール…ルーカス同様、数々の猟奇的なトラップを自作、刺客を差し向けて主人公を追い詰めるバイオハザードシリーズの敵役。

カール・ハイゼンベルク次作に登場する特異菌感染者。ルーカス同様に、その技術力を悪辣な方向に発揮し、残虐なカラクリ装置や人間の尊厳を無視するかのような悍ましい発明でイーサンを追い詰め、彼から「クソ野郎」と悪罵を吐かれた。

ルーカス・バトラー舞台版で登場した同名の青年。こちらは逆にマトモな人物であるが、良くも悪くも普通である人物像が災いして最終的に悲しい末路を辿ってしまった。


ステファノ・ヴァレンティーニ…ベセスダ・ソフトワークス発売のゲームPSYCHOBREAK2に登場する敵キャラクター。

芸術と称して残虐な殺人を行うなど、ルーカス同様サイコパスであり、日本語声優も同じである。

ただし、ルーカスと違い下品な発言はしないものの、変態染みた一面を持つ。

ジグソウ…映画『SAW』シリーズに登場する殺人鬼。生き死に関わる「ゲーム」を催すなどから共通性を見出すプレイヤーも多い。

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