※以下はバイオハザード7の深刻なネタバレ有り
概要
カプコンのホラーアクションゲーム『バイオハザード』シリーズの第7弾バイオハザード7のDLC(ダウンロードコンテンツ)の一つで、2017年12月14日に配信された。
ストーリー
ベイカー邸で起こったバイオハザードの黒幕であるB.O.W.「エヴリン」を遂に撃破したイーサン・ウィンターズの下に現れたクリス・レッドフィールド。民間軍事会社として全てが一新されたかつての宿敵『アンブレラ社』に所属している彼は、今回の事件の発端となったエヴリンを作り出した謎の組織『コネクション』を追ってベイカー邸に下り立ち、コネクションと繋がりを持っていたベイカー家の長男であるルーカス・ベイカーが潜む廃坑へと向かっていく…。
登場人物
お馴染みバイオシリーズの中心的人物で、本章の主人公。本編における最終決戦にて登場し、イーサンを助けた後に彼を救出する。かつての宿敵で現在はバイオテロ鎮圧を専門とするPMC(民間軍事会社)となったアンブレラの要請を受け、BSAAから現場指揮官として派遣され、今回の事件における真の黒幕と、その黒幕と繋がっている組織を追ってベイカー邸に現れる。数多くの修羅場を潜り抜けてきたその戦闘力は衰えてはおらず、一般人のイーサンとは違ってバイオ4以降でおなじみの追い討ちをかけることができ、ガードか銃撃で怯んだモールデッドには強烈な拳をお見舞いしてとどめをさすことができる。
登場武器
- アルバート01
ラクーン市警の特殊部隊がかつて使用していた、M92系ハンドガンのカスタムメイド品。サムライエッジによく似ているが、この銃は新生アンブレラの特殊部隊が致死毒を打ち込んでも死亡に至らなかったエヴリンとの死闘を繰り広げるイーサンに向けて投下し使用させ、殲滅に貢献した対BOW用の特殊兵器。
『NOT A HERO』内での使用弾薬は、通常弾以外に強化モールデッドの再生能力を封じる「ラムロッド再生阻害弾」の二種類を使い分けられる。
また、本編ゲームクリア特典としてこの銃のレプリカ「アルバート01R」が手に入る。
威力が異常なほど高く、弾丸は3発しか装填できないという割と極端な仕様だが、2周目だとグロッグ17を差し置いて最速で手に入るハンドガンである。オリジナルと違い、ハンドガンの弾を使用するため補給が容易な上に、強装弾を使うと大体の敵をヘッドショットで楽に倒せる。
- トールハンマー アルバート.W.モデル02
クリスの使用するセミオートマチックショットガン。
アンブレラが開発した対BOW用の特殊兵器の一つ。
- タクティカルナイフ
クリス用にカスタマイズされた白兵戦用のナイフ。
構え時は突き刺しの一撃、非構え時は二連撃を繰り出せる上に、本編での折り畳みナイフとサバイバルナイフよりも攻撃力が高く隙も小さい。
- グレネード
投擲武器で、爆発・焼夷・神経ガスの計三種類の手榴弾。
新生アンブレラ
彼が現在所属しているのは、2007年に元アンブレラ社員が立ち上げたバイオテロを専門に鎮圧活動を担うPMC(民間軍事会社)『アンブレラ社』であり、厳密にはクリス達が敵対していた製薬会社アンブレラとは全く別の会社である。
設立された目的は旧アンブレラの犯した悪事に対する贖罪と、旧アンブレラが撒いた負の遺産であるB.O.W.の撲滅であり、その意味を強く認識する意味をもつべく、敢えて汚名である筈の『アンブレラ』を用いる一方、旧アンブレラとは目的も理念も異なる事を示すべく、エンブレムの色が赤と白で描かれたそれまでのものと違い、青(水色?)と白で構成され、白い部分にはワクチンのアンプルを模したねじれ線のような模様がある。このことからファンの間では「青アンブレラ」「青いアンブレラ」と呼ばれている。
その業務目的は前述のとおり、旧アンブレラをはじめ様々な組織が造り出したB.O.W.をはじめとする生体兵器の封じ込めや、それを悪用するテロ組織、テロリストの逮捕の他、旧アンブレラ関係者の残した対B.O.W.の研究成果を元に対B.O.W.用兵器(イーサンを救出に彼の元に向かった際、黒幕の新型B.O.W.に襲撃されていた彼に手渡した、宿敵であったハズのアルバート・ウェスカーの名を冠した対B.O.W.用ハンドガン『アルバート01(サムライエッジ・ウェスカーモデルのカスタム)』もそのひとつ)の開発を行うなど、実質的にはBSAAと同じ対テロ組織・企業として機能している。
本章によれば、クリスはそれまで数々のバイオテロ鎮圧の現場で活躍してきた実績を買われ、新アンブレラ社からオブサーバー兼指揮官として招聘され、出向しているものの、やはりかつての宿敵である「アンブレラ」という名前に対して懸念しているところもあるようで、本部との通信中にも「(新生アンブレラに対して)完全に信用しているわけではないからな」と釘を刺している場面がある。
コネクション
本章で度々に語られている、生物兵器の闇市場で世界的に暗躍している犯罪組織であり、ベイカー邸でのバイオハザード事件の元凶となった新型B.O.W.『エヴリン』や、その元となった真菌である『E型特異菌』を、アンブレラのライバル企業H.C.F.の技術提供により作り出し研究していた。ベイカー家の長男ルーカスはその科学技術に精通した発明家としての才能を見込まれ、組織によりベイカー邸の付近にある廃坑に研究施設を持たせられ、研究データを送らせていた。規模・拠点・構成員などはこの時点では一切不明の謎の組織である。