概要
『バイオハザードヴィレッジ』で初登場。
前作『バイオハザード7』の主人公であるイーサン・ウィンターズと妻ミア・ウィンターズの一人娘。愛称はローズ。
生後半年の小さな赤ん坊で両親と共に暮らしていたが、突如現れたクリスによって連れ去られてしまう。
関連タグ
イーサン・ウィンターズ、ミア・ウィンターズ：両親。名前の由来は花のローズマリーからだと考えられる。
運命のラクーンシティー：「ローズ」という名前の人物が登場するバイオハザードシリーズの作品。ただし、こちらは老女である。
その真相※以下、ネタバレ注意
※ゲームクリア後の閲覧を厳しく推奨とする※
真実のネタバレその１
マザー・ミランダがなんらかの目的を達成するために必要としており、奪取した後は四貴族に守らせている。…のだが、その方法が体を結晶化した上に4つの部位に分けてフラスクに入れるという、割とえぐいやり口である（なお、とある事情から問題なく元に戻る）。
実はローズは、生まれながらにしてB.O.W.というべき存在である。
3年前の事件の元凶であるE型特異菌に適応していたウィンターズ夫妻（しかも父親に至っては完全適合者）から生まれた彼女は、エヴリンを上回る程の力を持った完成形だった。
エヴリンは能力の代償として細胞の老化が激しく保全用化学物質の定期的な注入が必須だったが、ローズがそれを必要としていた様子は一切ない。最終決戦時にマザー・ミランダから特異菌の能力を（部分的とはいえ）失わせたことからも、かなり強力な力を有していることが窺える。
ローズの力を理解していたミランダ曰く「エヴリンさえも凌駕し、あらゆる者の精神を操作できる」とのこと。
※以降は更なる真のネタバレになるので注意※
真実のネタバレその２
CV：イブ優里安
エピローグにて、10代半ばほどの美しい少女に成長した姿で登場。
亡き父イーサンの墓を訪れて花を手向けており、語りかけている言葉から、彼の誕生日には必ず墓参りをしているらしいことが分かる。ちなみに村からの脱出時に託された父の形見であるミリタリージャケットを羽織っている（アートワークによるとクリスから渡されたとのこと）。
どこかの組織（BSAA、またはクリスの私設組織と思われる）に非正規のエージェントもしくは監視対象として所属しているらしく、クリスの部下と思しき黒服のエージェントが監視役兼お目付役となっている（彼からは「ガキ」呼ばわりされており、あまり快く思われていない他、万が一のために狙撃班も待機している。過去作の彼女のような厳しい立場と推測される）。
お目付役に「エヴリン」と呼ばれた際は激昂しながら「二度とその名前で呼ばないで。クリスも知らない『力』を、あんたで試してやってもいいんだよ？」と凄んでおり、強力な特異菌の力を自覚していることが分かる（直後に「まだうまく制御できない」とも発言しているため、完全に使いこなしている訳ではないようだ）。
その後、「彼（イーサン）に似てきたな」と言われた際には不機嫌だった表情を綻ばせて「知ってる」と答えており、物心つく前に死別した父のことを誇りに思っていることが窺える（ローズの顔立ち自体は母親似）。
- エピローグでの彼女について、一部のファンの間では、エヴリンと同様かそれ以上の特異菌の能力を有していると思われる台詞、および『7』でのエヴリンの成長・老化速度から、ローズマリーもまた常人よりも遥かに肉体の成長が速く、「あのエピローグはイーサンの死からまだほんの数年しか経っていないのでは？」と考察されていたが、追加DLCでプレイできる新シナリオ『Shadows of Rose』のあらすじで事件から16年経っていることが判明したおり、成長や老化速度は常人とあまり変わりない模様。
- 上記エピローグのセリフをよく見なおしてみると、記憶にないはずの父のことを「知ってる」と答えている。母やクリスからイーサンのことをよく聞かされていたと考えるのが普通なのだが、菌根が特異菌感染者の記憶を保存するという特性を考えれば、イーサンのことを「直接知っている」のでは？という考察もあった。果たして、真実は……？
真の関連タグ
エヴリン：ある意味では彼女の前世と言える存在。
ヘザー・メイソン：特殊な出自の少女でとある思惑によりその身を狙われていたこと、命を賭して自分を守り抜いた父親に対し深い愛情と誇りを持っているなど近しい境遇の持ち主。
ゼロ：同じカプコンの「ロックマンXシリーズ」「ロックマンゼロシリーズ」のキャラクター。こちらは「ロックマンX2」で「頭部」「胴体」「脚部」に分割されており、該当するボスを一定期間内に撃破すると部位を奪還できる。できなかった場合は…。
Shadow of Rose
シナリオ『Shadows of Rose』にて前述通り本編から16年後を描いたシナリオで主人公となる。
本編のエンディングでも描写されたように力を有しており、その影響から学校で友達もできずに孤立してしまう。
ある日ハウンドウルフ隊の隊員の1人ケイナインに呼び出され、力を取り除く方法があるかもしれないと告白される。案内された実験室にてミランダの実験データを元に菌根から情報を探し出すために協力してほしいと頼まれ、ローズは菌根に意識を集中させると気が付けばあの時の村の中に迷い込んでしまう。奮闘する中で謎の存在「マイケル」に出会いすぐ帰るように促されるも、忌まわしい力を取り除くために提案を却下する。
その後は忌まわしい力を取り除くために「マイケル」と共に戦うこととなる。
余談その1
- ケイナインは、ローズからケイという愛称で呼ばれている。
- 「マイケル」は直接姿を見せずに、壁などに光で文字を書くなどして意思疎通を図ってくる。
- 父親の遺品であるジャケットを着ているもの、すでに亡くなっている事に関しては思うことがあるようで「マイケル」に対し「もし生きていれば…。」と弱音を吐くことも。
※以降ネタバレ注意※
菌根の世界でエヴリンや仮面デュークの刺客を退けたローズは、最下層にてついに力を消すためのアイテム『浄化結晶』を入手する。しかし、その場に突如ミランダが現れる。
『VILLAGE』においてイーサンに倒されたと思われたミランダは実は菌根の世界で生きながらえており、娘エヴァの復活を諦めていなかった。ミランダは「器」として再びローズを狙い、ケイの幻覚を見せて菌根の世界に引き込み、さらには邪魔になるローズの力を彼女自身で捨てさせるよう仕向けたのである。
絶体絶命と思われたが、ここまでローズを導いてきた光が実体化し、ローズを助ける。光に救われ脱出口に向かうローズだが、自身をかばってミランダに襲われた彼を救うべく浄化結晶を自ら破壊、力を取り戻しミランダを撃破する。
だれもいない研究室で目が覚めると手には指輪が…。
その後、現実世界に戻ったローズが墓参りに行くという本編であるVILLAEGEと同じエンディングが流れ『Shadows of Rose』は幕を閉じる。
余談その2
- なお件のエンディングは本当に本編と同じであり、車が去る場面で小さく映る人物もそのまま登場する。
