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CV:広瀬彰勇(バイオハザードRE:2の日本語吹き替え)/堀内賢雄(ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ)


概要編集

バイオハザード2』/『バイオハザードRE:2』、『ダークサイドクロニクルズ』、『ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』の登場人物。


R.P.D.(ラクーン市警察署)の署長。

温厚で市民思いな人物で、部下からの信望も厚い。

趣味は美術品鑑賞と狩猟と剥製作り。


『2』のリメイク版『バイオハザードRE:2』で発見出来るファイル「ラクーンマンスリー6月号」によると、治安を守る警察署長としての務め以外に、ラクーンシティ市街地にあるアンブレラが運営する孤児院への寄付や支援、美術品の保護活動や動物愛護といった慈善活動家として市民に慕われており、同誌内ではラクーンシティのヒーローとして特集が組まれる程の人物。


バイオハザード2作中にて、クレア・レッドフィールドと遭遇した際には執務室で自分のデスクに座っていた。

デスクの上には市長の娘の遺体が横たわっており、彼曰く「助けようとしたが間に合わなかった」との事。

尽力も虚しく警察署が壊滅状態に陥ったことなどもあって憔悴しきっており、自分も含めて誰も助からないと考えている様子。だが………


関連タグ編集

バイオハザード バイオハザード2 R.P.D. 署長 警官 剥製


リメイク版での容姿編集

Brian Irons for G8M and G8.1M


※バイオハザードシリーズ関係のネタバレ注意編集

































上で述べた人物像は表向きで、彼の本性は猟奇的な側面を持ち、抑圧された環境下では暴走しやすいという危険極まりないものである。

彼は大学生時代に2度も女子学生に暴行を加えた容疑がかけられており(英語版ではレイプの容疑と明言されている)、精神鑑定を受けさせられていたが、成績優秀だからという理由で不問となったらしい。


死亡した市長令嬢であるキャサリン・ウォーレンも、実は彼が自らの手で殺害していた。

その理由は剥製にしてじっくりと眺めたいというあまりにも狂気じみたもの。

また、彼の狂気はこれだけに留まらず、バイオハザード2のファイルの一つ『署長の手記』の9月23日付の内容によれば、


9月23日

もうお仕舞いだ。アンブレラの奴等は私の街をメチャクチャにしやがった!

じきに街はゾンビだらけになる。

私だって感染しているかも分からない。

こうなったら街の人間は、一人残らずブッ殺してやる!!


「猟奇的な側面を持ち、抑圧された環境下では暴走しやすい危険なもの」という彼の本性が最悪の形で表面化したのだ。

街の混乱に乗じた警察署内でのテロ対策という名目で署内の武器弾薬の配置を拡散し、これによって正確な配置場所を把握出来なくなり、警官達は攪乱され迅速な対応が不可能となる。更には脱出路を断ち警官達の脱出も妨害。

それに加え、(アイアンズ当人は登場こそしていないものの)アウトブレイクFILE2の警察署が舞台となるシナリオ4「死守」においては、ときおり警報音とともに神経ガス(ガス充満エリアに居る間、体力減少やダメージ自体は発生しないものの、ウイルス浸食ゲージの%が這いずり状態の時なみの猛スピードで上昇する。なお、腹立たしい事にこのガスはプレイヤーらと一緒にガスを浴びることになるゾンビたちには何の影響も及ぼさない。署内各所にはこれを当該噴霧エリア単位で中和するバルサン方式の中和ガス剤も配備されあちこちに点在)が、廊下や署内オフィスなど署の屋内行動エリア区画内に一定時間噴霧され続けるという迷惑極まりないギミックまで施している(この件についても同シナリオ内で『署に暴徒集団が襲撃してきたときに備えての鎮圧設備』という一見もっともらしい名目の設置計画書が見つかる。アンブレラ社との癒着具合や署内各所に配備した中和剤の存在も鑑みると、アイアンズとしては「(流石に一大ゾンビ災害までは想定外だったとしても、アンブレラの口封じ特殊部隊や署長に反感を持った市民・署員らの襲撃など)ある程度の騒乱が警察署を襲う」のは織り込み済みだったのかもしれない)。

※なおこのガス噴霧はバイオ本編「」、「」、RE2や同3など他シリーズでは発生しない。既にシステム自体がゾンビ騒動で壊れて沈黙しているか、あるいは手間・経費ともかかりすぎるためそもそもその世界線では設置されなかっただけかもしれないが…。


遂には本格的にバイオハザードが起きた際、「狩り」と称して生き残りの警官らを次々と殺し始める

日記の別の日付のページにはエドワードと言う警官を殺害した時の事が書かれていた。


事件発生前は、アンブレラと内通しており、洋館事件の生存者の報告を抹消していたらしいが、『RE:2』ではこの証拠隠滅はウィリアム・バーキンの厳命によるものであり、ウィリアムからは「必要であれば(洋館事件の)生存者を始末しろ」という旨の命令も受けていた。

また、ウィリアムと彼の妻アネットを通じて、アンブレラから受け取った賄賂で高額な美術品を購入していた。しかし、警察署長と言えど明らかに収入を超えた不自然な金回りの良さから彼の秘書に怪しまれ、後に秘書は署長の裏の顔を知るに至ったが、この秘書の日記の最後のページが不自然な白紙ページになっている事から、恐らく署長によって口封じのために殺害されたと思われる。

しかし、ラクーンシティの惨劇が起きる少し前に、運悪く同じく署長に不審を抱いたクリスの依頼を受けた調査局の内務調査で今までの悪事が暴かれる事となる。また同時期に署長の身辺調査をしていたベン・ベルトリッチも署長とアンブレラの癒着や汚職に関する情報を掴んでいる。(この一件でベンは投獄されているのだが、口封じに殺されなかったのは不幸中の幸いか)

結論から言ってしまえば、仮にラクーン事件が起こらなかったとしても彼に明るい未来など無かったと言える。


他にも、頻繁にバーキン夫妻から捜査妨害や情報操作などを言い付けられていた事でストレスが溜まっていたのか、そんな署長の気分を紛らわせようとした研究所に通じる下水道の管理人との間で一悶着を起こし、銃殺未遂を犯している。(管理人が必死になだめ、何とか事なきを得ている)

『RE:2』での署長宛のメールによると、Gウィルス完成間近の頃にウィリアムがアンブレラ本社と一触即発となった影響で、賄賂の送金が止められてしまった事や、ウィリアムから暴言紛いのクレームメールが送られていたため、恐らくこれがストレスの原因だろう。


アンブレラを逆恨みした挙げ句、市民も部下も誰も彼も道連れにしようとした彼の最期は、クレア編の表シナリオと裏シナリオで若干異なるがどちらにせよその末路は自身の醜悪さ、その悪虐の報いに相応しい程に凄惨なものであり、

表だとGの胚を体内に埋め込まれた挙句、拒否反応によって体を引き裂かれる

裏だと穴から伸びてきたGの腕に足を掴まれ引きずり込まれた直後、署長の断末魔が響き渡り、上半身だけになった死体が部屋に放り込まれる

ちなみにラクーン事件から5年後にアンブレラもまた署長の後を追うかのごとく破滅的な末路を辿っている

センシティブな作品

※イラストは当該シーンのイメージです。


バイオハザード2より前の時系列であるバイオハザード3にて、警察署内の殆どのドアが塞がれているのは恐らく彼の仕業だと思われる。

また、3のマーセナリーズでクリアした後、彼らしき人物がU.B.C.S.隊員に報酬の入ったスーツケースを手渡している描写がある。


『RE:2』のブライアン・アイアンズ編集

『RE:2』では、前述した様に警察署長の他にラクーンシティ市街地にあるアンブレラが運営する孤児院の院長を兼任しており、その善行から「ラクーンシティのヒーロー」と雑誌で特集されるまでに市民から尊敬されていたが、その実態は集めた孤児を人体実験の素体としてアンブレラの各研究施設に売り飛ばすというものであった(さらに被検体として売り飛ばした孤児の一人が脱走して、孤児院に救助を求めて駆け込むという事件が起きたのをきっかけに、孤児院側はウィルスの汚染を警戒し、残っていた孤児全員をアンブレラの保安部隊(おそらくはU.S.S.)に殺処分させているが、おそらくそれにも関わっているものと思われる)。


バイオハザードが起きた後はもぬけの殻となった孤児院を拠点に、リメイク前と同様に市長令嬢のキャサリンを剥製目的で殺害したり、シェリー(と彼女の所有するネックレス)を狙うなどして暗躍しており、クレアの前に現れた際にもリメイク前とは違い、最初から狂気的な本性を顕に、銃を突きつけてくる。

また、拘束されて抵抗するクレアを殴り倒してシェリーを拉致する等、オリジナル版やDCと比べると加虐的でゲスな部分が強調されている。また、この時には自らの素性を明かさず、後に彼が警察署長である事を落ちていた雑誌から知ったクレアは、「あれが(警察)署長!?」と半ばドン引きしながら驚愕した。


孤児院へとシェリーを拉致した後、拉致する際にシェリーが落としたネックレスをクレアに持ってこさせようとするが、途中で逃げ出そうとしたシェリーに剥製作成用の劇薬を顔にかけられ、顔半分に火傷を負い、怒り狂いながら彼女を追い回した末、捕まえたところをGとなったウィリアムに襲撃されてGの胚を埋め込まれてしまい、30分後、孤児院にやってきたクレアの前で彼女への八つ当たりやウィリアムへの恨み節を喚きながら、拒否反応に悶え苦しんだ果てに、G生物に腹部を食い破られ死亡。上述の表シナリオに近い末路を辿った。

『RE:2』のDLC「THE GHOST SURVIVORS」では、キャサリンを殺そうとするが逆に彼女に殺されるという末路を辿っている。


『ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』のブライアン・アイアンズ編集

演: ドナル・ローグ

実写映画版のリブート作品であるウェルカム・トゥ・ラクーンシティ(WTR)でも、R.P.D.の署長として登場するが、原作で見せた汚職に手を染めたり、サイコパスといった一面はオミットされ、劇中ではクリスやウェスカーらS.T.A.R.Sメンバーに居丈高な態度をとったり、アンブレラ社による理由不明の戒厳令が敷かれる中、仕事を新人(それも着任したばかり)のレオンに押し付けて一人さっさと帰宅しようとするなど、警察官としてはお世辞にも模範的とは言い難い無責任な人物であるものの、悪役ではなくなっている。

街がアンブレラ社に封鎖され壊滅状態に陥ると、レオン、クレアと協力して街から脱出する為、脱出手段があるとされるスペンサー邸に向かうべく、そこへの連絡通路があるという孤児院を訪れるが、そこでリッカーに襲撃され、長い舌でダクトに引きずり込まれた後に断末魔が響き渡り、生首だけになった死体がレオンとクレアの前に落ちるという原作『2』の裏シナリオをオマージュしたような最期を遂げた。




余談編集

実は、セガサターン版初代バイオハザードの特典だった開発秘話を記したハードカバー本に収録された前日談とも言える短編小説に既に彼の名前は出てきている。

表記は「ブライアン・アイアン」で、ゲーム中で描写されたような一面はない。

ちなみに、「2」の攻略本に記載された開発スタッフへのインタビューで、「1」のキャラクター選択画面に表示されているクリスとジルの身分証明書に「Brian Irons」のサインがある(ただし崩れていて読みづらいとも言っている)、ということが語られていることから「1」の時点で署長の名前の設定だけはあった模様。

「2」のプロトタイプである「1.5」では部下思いの良識人として描かれており、「私の事は良いから君は自分の心配をしろ」と語ってくれる警官だった。

どうしてあんな悪人になったのだろうか・・・


関連タグ(裏)編集

悪徳警官 変態 外道 キチガイ 人格破綻者 中間管理職


バリントン・マイヤー舞台版で登場した同業者。

エディ・E:同社内での悪徳警官繋がり

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