CV:小松史法(RE:2)
概要
ラクーンシティのラクーン市警(通称「R.P.D.」)に勤務する黒人警察官。
警察官らしい真面目かつ正義感が強い性格で、ラクーンシティがバイオハザードに見舞われている状況下でも職務を忠実にこなしていた(同僚のケビン・ライマンはそんな彼を「根っからの警官」と評していた)。本来ならレオン・S・ケネディの先輩となる人物で、彼の歓迎パーティーを企画していた。射撃の腕も良く、複数のゾンビ相手でも戦うことが出来る。
貫禄ある風貌だが、階級は最下級の巡査。しかし、リメイク版では警部補に変更されている。
活躍
初出は『バイオハザード2』で、警察署で主人公のレオン(もしくはクレア)と(表で)初めて出会う生存者として登場。エントランスに隣接する部署で瀕死の状態で発見され、アンブレラ社の陰謀を知ったクリスたちを信じなかったことへの後悔を口にし、カードキーを渡して自分に構わず他の生き残りを探してほしいと頼んで向かわせた。しかし、後に再会した時にはゾンビと化して襲い掛かり、レオン(もしくはクレア)の手で葬られた(一応、倒さずに放置しても進行に影響は無いが、その場合裏シナリオでもマービンのゾンビが同じ部屋を徘徊している。普通のゾンビより動きが速いが、攻撃力や耐久力は普通のゾンビと変わりない。また、マービンのゾンビを放っておいた場合、本来出現するゾンビが2体いなくなる)。
『バイオハザード アウトブレイクFILE2』では、「死守」でレオンたちと出会う前の活躍が描かれている。
警察署が大量のゾンビに囲まれている中、巡査ながら生き残っている警察官たちの指揮を執っていた。
外部へ繋がる隠し通路の存在を知り、救援を呼ぶためにリタら同僚の警察官たちとプレイヤーたちとともに隠し通路を見つけるべく署内の探索を行っていた。探索の末、隠し通路を発見し、リタを向かわせて外部との連絡に成功するが、侵入していたゾンビに不意を突かれて襲われて重傷を負う。怪我を押して生存者たちに救援が向かっていることを署内放送で知らせるが、直後に正面門がゾンビたちに破られてしまい、救援が到着するまでの激しい戦闘が行われる。
その後、リタたちの救助の車輌が到着するが、車輌に群がろうとするゾンビたちの囮となって警察署に留まり、リタたちを逃がした。ゾンビたちを一掃した後、例の部署に向かい、そこで一時昏睡状態となる(その様子は『バイオハザード3』でジルが目撃する)。
なお、プレイヤーキャラの一人であるケビン・ライマンでクリアすると、エンディングで警察署から脱出した後、入れ違いに警察署の方へ向かうパトカーとすれ違う(他のプレイヤーキャラではすれ違わない)。そのパトカーに乗っていたのはもしかすると……?
初登場したバイオ2のリメイク版である『RE:2』では、重傷こそ負っているもののまだ瀕死ではなく、警察署探索の序盤においてゾンビの群れからエントランスに逃げ込んで来た1ST(表編)主人公を助け出し、彼のサポートを行ってくれる。
しかし結末は『2』と同じであり、1ST後半でマービンに接近するとムービー無しでゾンビ化する(レオン若しくはクレアの特殊なセリフはある。マービンゾンビを倒した後は、レオンは決意を、クレアは謝罪を口にする)。2NDでは最初から他のゾンビと共にメインホールで徘徊する。
『RE:3』でもムービーに登場。実は負傷していたのは警察署前でゾンビ化したブラッド・ヴィッカーズに噛まれたからと判明(マービンがブラッドを殺そうとして「許してくれ」と言った際にブラッドが「許してくれ…」と言って動揺してしまったため)。駆け付けたカルロスにブラッドは倒されるが、マービンは警察署の中へ逃げ(しかも鍵を掛けた)、その後はカルロス達と会うことはなかった(フォローすると、この時マービンは気が動転しており、鍵を掛けたのもカルロス達に気が付かなかったためである。カルロス達が現場にたどり着いた時にはすでに警察署の中であり、声をかけるチャンスもなかった)。
自我?
「許してくれ」のくだりでは「ブラッドが一瞬自我を取り戻した」か「所詮ただのオウム返し」といろいろと解釈があるが、日本語ではそうでもないが原語の英語音声ではマービン「Sorry.」(原文ママ)に対しブラッド「So…ry…」(原文ママ)とSoryとも捉えられるうめき声ではないか、という解釈も存在する。
『RE:4』にて
『RE:4』では既に故人のため序盤における回想シーンでのみの登場であったが、レオンが所持するナイフの説明文に「警察に所属していた時に先輩から譲り受けて以来愛用している」と書かれており、恐らく『RE:2』で彼がレオンに渡したものと思われる。
余談
日本語声優である小松史法はHDリマスター版『1リメイク』でジョセフ・フロストを演じていた。
あくまでサブキャラに過ぎない彼だが、『2』、『3』、『アウトブレイクFILE2』、『DC(ダークサイドクロニクルズ)』、『RE:2』、『RE:3』と複数の作品に登場している珍しい存在(サブキャラの中では最多出演)。
なお、幻の作品である『バイオハザード1.5』では、レオンのパートナーとして最後まで生き残る設定だった。
前述の通り、彼の階級は最下級の巡査であるが、バイオハザードが発生しなければ新米警官であるレオンの教育係を務めることになっていたり、壊滅的状況の最中にあっても懸命に生き残り達の指揮を執っているなど、経験豊富なベテラン警官であることは疑いようが無く、やや不当待遇気味といえる。この点については「マービン自身が現場に拘るあまり昇進を自ら断っている」「ブライアン署長ら上層部と仲が悪く、出世コースに乗れなかった」「翻訳時のアメリカと日本の警察官の階級の解釈の違いによるもの(当たり前だが、アメリカの警察は日本の警察とは様々な点で異なるため「日本国の巡査=アメリカ合衆国の巡査」とはならない)」などといった説がある。
しかし、リメイク版では警部補という相応的な階級に変更しているため、単純に当時の開発スタッフが低く設定してしまっただけかもしれない。
関連タグ
バイオハザードシリーズ ラクーンシティ 警察官 R.P.D.
ジョッシュ・ストーン…『バイオハザード5』に登場する黒人のキャラクター。こちらは最後まで生き残った存在。当初はサブキャラだったが、後に追加エピソードでプレイヤーキャラへと昇格する。