概要
『バイオハザードヴィレッジ』において、ライカン、ゾルダートと並び、本作におけるゾンビの立ち位置に当たる敵。
マザー・ミランダに仕える四貴族の一人オルチーナ・ドミトレスクの居城・ドミトレスク城内に多数徘徊している。
ライカンやゾルダート同様に特異菌による寄生体「カドゥ」を埋め込む事で造り出されるようだが、ライカンに比べると適合率は高くない事が劇中のファイルから窺い知れる。
またハイゼンベルクの工場にて登場するハウラーと外見や挙動が似ており、名前や細かい部分が違うだけで本質的には同じものの可能性が高い。
彼方は死体にカドゥを埋め込む事で造られている為、そうなるとモロアイカも同様に一度死体になった後にカドゥによって動く様になっていると考えられる。
カドゥを埋め込んだ結果ライカンかモロアイカになるかの条件は"生きたまま変異するか"、"死んでいる、若しくは変異過程で死んだのちモロアイカ、若しくはハウラーとして復活するか"といった違いなのだろう。
外見はローブを纏ったミイラや骸骨の様な不気味な風貌で、細身のロングソードやドミトレスク家の三姉妹達達の愛剣と同じ形状の剣、ハルバードなどを手に、生きた人間を見つけると容赦なく襲い掛かる。
その外見に違わず、ライカンに比べると動きは非常に遅く、また足元を攻撃すると転倒するなど、旧作のゾンビに近い性質を持ったクリーチャーといえる。
その正体は、血液疾患を理由に他者の血を経口摂取する必要があるドミトレスクに身体の血を吸いつくされたり、三姉妹達に虐待・拷問された果てに死亡した、ドミトレスク城に侍女として奉公に上がっていた村娘達の成れの果てで、体験版の主人公もその一人である。
このような誕生経緯ゆえに、皮と骨のみの姿になっている。
ドミトレスク母娘は彼女達が些細な粗相(スープを少し零す、勝手に窓を開けて換気しようとする、等)をすると、四の五の言わずに地下牢に送り、そこで彼女達を加虐・殺害した後にモロアイカにしていたらしく、その事は使用人達の間でも周知され「地下牢に送られた者は二度と戻ってこられない」と非常に恐れられていたようである。
故に新しく奉公に出された娘達に「城主様とお嬢様たちの機嫌だけは損ねるな」と使用人達は毎回の如く釘を刺していたらしい。
なお、男性のモロアイカは登場せず、調理場の惨状やドミトレスク達の会話から、男性は召し使いにせず、生贄として血を絞られ、解体して食材にしていたらしい。
よって、元の性別がわかりにくい姿をしているが、劇中に登場するモロアイカはすべて女性である。(特典のアートワークにも明記されている)
ドミトレスク達が倒された後は城から解放されたのか、ライカン達と共に村にも徘徊する様になる。
「モロアイカ」という名称は、東欧の伝承で語られる同名の吸血鬼に由来する。
種類
複数の派生種や上位種がいるライカンやゾルダートと違い、モロアイカの派生種は下記の一種しか存在しない。
- サンカ
両腕がコウモリの羽のような形状に変異し、舌が異常に伸びる等、よりクリーチャーじみた風貌になったモロアイカ唯一の派生個体。
その外見通りにドミトレスク城の周辺を飛び回っており、両手が変異した為、武器などは使ってこないが、その代わりにその発達した舌を武器にして噛み付いてくる。また、飛行タイプのクリーチャーらしく羽ばたきながら銃弾を避けるなど、高い機動性を持つ反面、体力はモロアイカよりも低い。
中庭や、バルコニーなどの屋外に出現するが、モロアイカ同様に、ドミトレスクを倒して以降は村にも出現する様になる。
「サンカ」という名称は、ルーマニアに言い伝えられている同名の女悪魔に由来する。
関連タグ
バイオハザードヴィレッジ オルチーナ・ドミトレスク イングリド
ロトン:「ミイラのようにやせ細ったクリーチャー」というモロアイカに似たコンセプトのクリーチャー。