概要
CV:花輪英司
テラセイブメンバーの39歳の男性。
クレア・レッドフィールドの属するチームのリーダーを務めている。
クレアたちがその指揮手腕を信頼する非常に有能な人物で、あらゆる分野に長けている。
孤島における事件ではクレアやモイラ同様オーバーシアに拉致され、彼女らとは別にゲーブ、ペドロ、エドワードと共にヴォセク村の外れにある小屋の中で目覚めた。
しかし、そこでアフリクテッドの大群に襲われて逃げ遅れたエドワードが死亡、ゲーブとペドロを逃がすために自ら囮となってアフリクテッドを引き受けて離脱した。
その後しばらくは生死不明だったが、ヴォセク村でアフリクテッドの大群に囲まれて絶体絶命のピンチに陥っていたクレアとモイラを助けに現れ、しばらく行動を共にするが、その後二人の進路を切り開くためにまたもや囮となって行方を晦ました。
しかし、二人は全員に付けられていた装着者の精神状態を示す腕輪(平常時は青、緊張時は黄、錯乱時は赤に点灯する仕組み)に何の反応もなく、ただ一人ずっと「平常の青」を保ったままだったというニールの異常なまでの冷静さを不審に思うこととなる…。
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ここから先、本編の重要なネタバレにつき要注意!
実はオーバーシアに協力し、クレアらの拉致を主導した張本人。
その正体は前作『リベレーションズ』の事件の黒幕であったFBCの元メンバーで、リーダーのモルガン・ランズディールの「右腕」と呼ばれた男。
FBCの影のナンバー2にして、モルガンの最有力後継者候補とも見做されていたほどの実力者だったが、前作の事件でモルガンの失脚と共にFBCが解散してからは行方不明となっていた。
モルガンの復権とFBCの再興を目指しており、そのための「元手」を得るためにオーバーシアと結託してテラセイブに潜伏し、彼女の指定するバイオテロ事件の関係者を洗い出して拉致を実行し、その後もクレアたちの行動を制御するなど孤島での死闘の裏で暗躍し続け、オーバーシアを内心嫌悪しつつもその計画を支援した。
腕輪の反応が常時青だったのも最初から全て計画通りで、自身に襲い掛かって来るアフリクテッドもブラフでそうさせているだけなので、焦る必要もなかったということである。
ただし、彼ほどの才覚者がその辺りの問題に気付いてなかったということは考えにくいため、自身の正体が見抜かれることも織り込み済みで放置していた可能性が高い。
「バイオテロを憎む気持ちに嘘偽りはない」「このようなやり方は不本意だった」と真意を吐露する場面はあるものの、そのためには「モルガンの思想と指導力、FBCの在り方こそが絶対」という信念を持ち、それが彼をこのような手段に走らせた模様。
また、自身の野望のために最終的には切り捨てるつもりでいたとはいえ、仲間であるクレアたちにも本人なりに情や思い入れはあったらしく、オーバーシアの意に反して過度に手助けしたりと、いろいろと複雑な心境を抱いていたことが彼の言動・行動からうかがえる。
しかし、これらの真意は実はオーバーシアには全て見抜かれており、それでも彼女がニールを受け入れたのは、結局道具として利用するために過ぎないからであった。
そして、計画が大詰めに入った段階で「元手」となるウロボロス・ウイルスを受け取ろうとするも、元より真相を知る者を全て消すつもりだった彼女に騙され、ウイルスを投与されてしまう。
ウロボロス・ウイルスにある程度適合できる肉体を有していたニールは本能の怪物とはならなかったものの、破壊衝動とFBC再興の夢が絶たれた絶望から崇拝するモルガンの名を叫びつつ、巨人のような異形の姿となってクレアたちの前に立ちはだかる…。
激闘の末に撃破されてもなおしぶとく復活し、倒したと思って気を抜いていたクレアを拘束して殺害しようとしたが、なんとか拘束を振りほどいたクレアの反撃、あるいは銃へのトラウマに抗ったモイラの攻撃によってトドメを刺され、今度こそ死亡した。
クレアたちを利用して裏切り切り捨てようとしたニールは、他でもない自分自身が裏切られ切り捨てられるという何とも皮肉な結末を迎えることとなったのである。
更に皮肉だったのはクレアの兄が所属しているBSAAものちにニールと同様に目的のために手段を選ばなくなって結果的に兄妹揃って同胞に裏切られた事であろう。
関連タグ(ネタバレ)
エクセラ・ギオネ:ニールと同じような末路を辿った黒幕。ただし、こちらは完全に相手を信用していた中で裏切られるという、より悲惨な末路を迎えている。