「できるだけ潰し合ってくれ…海賊の諸君…」
概要
登場の際には必ず他にのCP-0の構成員たちと行動を共にしており、彼らをまとめるリーダーのような活躍を見せている。
プロフィール
本名 | ゲルニカ |
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年齢 | 享年42歳 |
身長 | 243cm |
所属 | CP“AIGIS”0諜報部員 |
覇気 | 武装色、見聞色 |
武術 | 六式 |
出身地 | 偉大なる航路 |
誕生日 | 10月25日(パブロ・ピカソの誕生日) |
星座 | さそり座 |
血液型 | F型 |
好物 | にんにく |
初登場 | 単行本71巻 第705話『追撃のメイナード』 |
CV | 鈴木勝美(ドレスローザ編)→宮崎寛務(ワノ国編) |
人物
任務に忠実に従う男で、冷静沈着。
白塗り顔のため感情が読み取りにくいが、諜報部員らしく基本的には感情の起伏が薄いため、普段は真顔でたまに悪い笑みを浮かべるくらいである。ただし、あまりにも無茶な指令を下されたりすると流石に取り乱す。
諜報部員のような活動を主な任務としている海軍の機密特殊部隊SWORDについては状況によっては殺し合うことになるため不都合な存在と思っているが、一方でCP-0と異なり構成員が比較的自分の意志で動ける環境であることについては羨ましく思っている模様。
戦闘能力
基礎戦闘力
他のサイファーポールの構成員たちと同様に超人的な身体能力を身につけており、戦闘の際には六式を使用する。また、不意打ちで爆撃を受けようと、腹を貫かれようとも致命傷にならない程の屈強な身体を持っている。
CP-0の中でも別格と称されるその実力は、負傷しているとはいえ動物系古代種の能力者であるX・ドレークを打ち負かし、スクラッチメン・アプーに敗走を選択させるほど洗練されている。
技
- 剃
六式の1つ。地面を一瞬で何十回も蹴ることで目に見えない速さで移動する。
- 指銃
六式の1つ。人差し指に力を集中させ、相手を弾丸のように撃ち抜く。
- 鉄塊
六式の1つ。全身に力を集中させることで相手の攻撃から身を守る。
硬度は相当に高く、同時に重いためワノ国編ではルフィの覇猿王銃を押さえつけて大きな隙を作ることに成功した。
経歴
ドレスローザ編
ドンキホーテ・ドフラミンゴの王位放棄及び七武海脱退が誤報であったことを伝えるためにヨセフとジスモンダとともにドレスローザに現れた。
ワノ国編
第二幕
ドフラミンゴ逮捕の影響を受けてワノ国将軍の黒炭オロチと直接武器取引の交渉を行うこととなるが、Dr.ベガパンクの要求などの無理難題を叩きつけられ交渉は難航していた(カイドウがバックに着いている為に、オロチは世界政府の対応を恐れず強気の姿勢を見せていた)。また明確な描写はなかったが、都で活動中のところを百獣海賊団への潜入任務を遂行中であったSWORDの隊長X・ドレークに目撃された。
第三幕
オロチに招待された鬼ヶ島での宴に参加していたが、ワノ国奪還を目指す侍と海賊の連合軍が討ち入りを仕掛けたことで鬼ヶ島は戦場となり、CP-0は当初は海賊同士の潰し合いであるとして戦いに介入することはなく、囲碁で戦況を把握していた。
しかし、聖地マリージョアに残っていたロブ・ルッチを通じて"上"からニコ・ロビン拿捕の指令が下った為、同じくCP‐0構成員のマハとともに動き出す。
だが、その途中でミンク族に阻まれ、切り抜けるも今度は黒炭カン十郎による火前坊に巻き込まれ、ロビンを見失う。
その後、遭遇したアプーがモルガンズに情報を売ることを仄めかすなどして挑発した為に指銃で攻撃。更にアプーを追っていたX・ドレークに対しても、その正体を知っていた為消そうとするも、武装色で防御していたアプーに逆襲され、そのまま2人と交戦する運びになり、手こずったものの最終的にはドレークと三鬼を返り討ちにした上、アプーと一美を敗走させた。
そしてロビンの拿捕も手こずっている事をヨセフに連絡。
城まで火の手が回って来た事や飛び六胞のみならず、最高幹部の大看板も全滅し、残すはシャーロット・リンリンとカイドウの二人だけとなった事でそろそろ脱出の準備を推奨した他、
(無論この二人でもこれまでの善戦を全て無意味にする程の力を持っている怪物で有る事も知った上で)
万が一「新世代」が勝利する様な事があればそれは一大ニュースであり、今世界中で起きている事件に追い風を与える事になり、ここからの数分の出来事は時代を分けるという連絡を受ける。
確かにそうだとする一方で、「ここが人類の限界じゃねェか?」とも返していた。
その後、城内地下1階にてイゾウと遭遇。本来なら歴史上重大な罪を犯した白ひげ海賊団の残党であるイゾウは立場上放ってはおけないが、今は麦わらの一味に用が有る為、今回は会わなかった事にしようとその場を去ろうとする。しかしイゾウが麦わらの一味を狙う彼らを見逃すはずがなく、戦闘になり、結果マハがイゾウと刺し違える形でダウンしてしまう。
そこへ更に五老星からの勅令として現在屋上でカイドウと戦闘中の麦わらのルフィを消せとの命令が入り、彼はカイドウとの戦いを邪魔するのは不可能と反論するが、
「不可能は承知の上」「世界トップクラスの戦いだからこそ危険」「"万が一"の事も有る」
と返されてしまう。
彼は屋上へ向かおうとするも、まだ生きていたドレークに背後からサーベルで腹を貫通されて重傷を負う。
ドレークに理由を訊くと「おれの正義だ」と返され、彼は、不本意ながら命令を遂行している自身の立場と比較したのか、
「うらやましいよ……」と語った後、ドレークに対して再び指銃で攻撃し、ダウンさせた。
そして彼はカイドウとルフィの戦いに乱入し、不意を突いて鉄塊でルフィを掴んで動きを封じてカイドウの"咆雷八卦"を直撃させた。
当然ながらカイドウの怒りを買うことは承知の上だったため、(ゲルニカ自身も、度重なる強敵との死闘により、満身創痍だった為か)逃げることも抵抗することもなく諦めた様子で、激昂したカイドウに頭上から渾身の一撃をブチかまされた。
不可能な命令を遂行し、怒るカイドウの攻撃を無抵抗で受けた社畜の鑑とも言えるその姿は読者の同情を引いた(もっとも、ドレークにより重傷を負っていたので自身が永く無いことを悟っての無抵抗だったとも考えられるが)。
しかもそれでルフィを殺しきることは出来ず、結果的に世界政府が最も恐れていた事態が起こってしまった。
五老星曰く「特級のエージェントの1人」であり、コードネーム判明前の仮称はそれによるもの。
なお、決戦決着より一週間後、四皇2名の陥落を報じたモルガンズの発言によると、ルフィの最新の手配書の写真を撮影したのは彼であることが明言されており、これによってあのカイドウの攻撃を受けてもなお生存していた可能性が浮上していた。
しかし後のファンブックによると、やはりカイドウの攻撃は致命打となっており、覚醒したルフィの写真を撮影し、写真を送信するまでは確かに命を繋いでいたものの、そこでそのまま力尽きて死亡した事が判明した。
余談
当初コードネーム「ゲルニカ」は手長族の男の方だと思われていたが、単行本104巻にて手長族の男の方のコードネームは「ヨセフ」であり、本記事の人物こそが本当の「ゲルニカ」であることが発覚した。
理不尽な命令を命懸けで遂行するその仕事ぶりとドレークに見せた人間臭さが同じく不本意な命令を実行する社会人の共感を呼び、おじさんと呼び親しまれていると同時に世界政府(サイファーポール)のアホみたいなブラック振りが他人事で済ませられない読者も多く、併せてネタにされている。
また、前述通り死亡確定らしいが、原作1003話にて己は“海賊同士潰しあってくれよ”と嘲笑っており、40話後の1043話にて己が大海賊カイドウに物理的に叩き潰されている。
もし海賊へ何かしらの情けを憐んでいたら、評価はどうなっていたのだろうか。
関連タグ
シャーロット・フランペ:ルフィのタイマン勝負を邪魔したキャラ繋がり。
戸愚呂兄:ドレスローザ編での中の人繋がりにして、主人公の戦いを邪魔しようとした結果、主人公と戦っていた者の怒りを買って倒されたキャラ繋がり(ちなみに戦っていた弟はカイドウの中の人繋がりでもある)。ただしこちらは倒された後に自身の無限の再生能力で復活している。