「…海に千年 あ山に千年 風を吸い露を飲みて仙人暮らしの修業を越えて」
「たい!! たいたい体得したこの『生・命・帰・還』!!!」
「あよよいっ!! タコっぱちとは失礼千万!! ……おいらァ雄々しきィ」
「”獅子”と呼んでェ~!!! あっ んもらっ!! んもらァ~~お~~かァ~~~~っ!!!!」
よよい! あァ~、概要に! ございっ!!
世界政府の諜報機関「サイファーポール」の1つ、CP9の諜報部員。
歌舞伎役者のような仰々しい口調やメイクが特徴的で、CP9の面々ではフクロウに次ぐ巨漢。(名前も歌舞伎における化粧・隈取から取っている。)
常に歌舞伎の口上のような言い回しでしゃべる上に溜めが長くてやたら回りくどく、一見するとイロモノというかギャグキャラのよう。
CP9の中で唯一スパンダムに忠誠らしきものを持っている他、責任深く何かあると切腹しようとしては体を鉄塊で固めて防ぐのがお約束。
その際に「無念っ!!死ねぬーっ!! もしや!!今おいらを生かしたのァ~… 天国のおっかさん」
とのたまうが、おっかさんはまだご存命である。
ちなみに彼のおっかさんは名を「クマドリヤマンバ子」と言い、殺し屋稼業をしているらしい(ただし、CP9に所属していない)。
プロフィールよォ!
本名 | クマドリ |
---|---|
年齢 | 34歳→36歳 |
身長 | 318cm |
所属 | CP9諜報部員→CP-0諜報部員 |
覇気 | 武装色、見聞色 |
武術 | 六式、生命帰還 |
道力 | 810 (2年前) |
出身地 | 南の海 |
誕生日 | 2月20日 (歌舞伎の日) |
星座 | うお座 |
血液型 | XF型 |
好物 | 酒、味噌汁 |
初登場 | 単行本39巻 第375話『エニエス・ロビーの超人達』 |
CV | 吉田裕秋 |
ン~ッ ノ、能力でござァいィィ!
悪魔の実は食べていないが、CP9の基本能力である六式に加え、全身のあらゆる部位(それこそ内臓だろうと)を意のままに操ることができる生命帰還を体得しているため、さながら超人系の能力者のような立ち回りが得意。
作中では髪の毛で無数の指を型どり指銃の連射を繰り出し、相手を拘束して動きを封じ、愛用の錫杖で指銃と同等の攻撃を行い、発火する攻撃を仕掛けるといった芸当を見せた。
「生命帰還」とは本来脳の命令で動かしたりすることのできない髪や内臓の働きを自由に操ることが出来るというもので、「バイオフィードバック」と呼ばれる技能を日本語風にした呼び名と言える。髪を操る以外にも、冷蔵庫の中身をたらふく食って丸々と太ったにもかかわらず、消化器官を操って即座に元の体型に戻ったり、逆にまた太ってみたりしている。
なおスパンダムがカクやカリファに手渡した悪魔の実が自分の目で見た初めての現物だったらしく、悪魔の実には縁がなかった模様。「生命帰還」の力も、過酷な自然環境の中で命がけのサバイバル生活を送りながら、修行を重ねて会得したものとされる。
技
- 「生命帰還」 ”髪縛り”
生命帰還によって髪を操り、触手のように対象を縛り上げる。
相手の動きを封じるだけでなく、そのまま絞殺することも可能。その外見からナミやチョッパーからは「タコ」呼ばわりされたが、クマドリ本人はその呼ばれ方は本意ではないらしい。
自称「獅子クマドリ」。
- 春・吟・情(はるぎんじょう)
杖で相手を貫く。石畳にヒビ一つ無いきれいな穴が開くくらいの威力があり、直撃すれば致命傷は免れない。
強化版と思しき“柳・吟・情(やなぎんじょう)”という技もあるが劇中では全て回避もしくは不発に終わってしまった。
- 指銃「Q」(キュー)
杖をビリヤードのキューのように構え、指銃の勢いで突きを繰り出す。
構えの関係で”春・吟・情”より若干リーチは長いが、威力にどれほどの差があるのかは不明。ちなみに最初に登場した武器を用いての指銃であり、後に剣を使った指銃が登場した。
- 獅子樺蕪(シシカバブ)
発火させた杖の先端を相手に叩き付ける。
発火しているので生身で受け止めることは困難。
- 「生命帰還」 「獅子指銃」(シシシガン)
生命帰還で複数の髪の束を指銃の構えのような形にまとめ、それ等を一斉に相手に抜けて撃ち込む。
- 嵐脚「蓮華」
連続で放つ嵐脚。同じ嵐脚の「乱」に似ているが、こちらは「線」のような直線状の斬撃を放つ。
あ、活躍でェごぜえます!!
初登場のエニエス・ロビー編では当初ナミと対戦し、殺害寸前までナミを追い詰めたがトニートニー・チョッパーが妨害に入り対戦相手がチョッパーに変更される。
ランブルボールを短時間に2つ接種したせいで変形のコントロールが効かなくなったことにつけ込み、豊富な手数を活かして終始優位に立ち回るも、刻蹄「桜吹雪」を胸に受けて大ダメージを負うと憤激して暴走。そのままチョッパーを追い込む猛攻を見せるも、覚悟を決めたチョッパーは最後の手段として3つめのランブルボールを摂取し、能力を暴走させた形態である「巨大なトナカイの獣人」に変身。
クマドリも口上を述べながら攻撃を仕掛けて対抗するが全く太刀打ち出来ず、錫杖もへし折られてなすすべなく敗北。そのままエニエス・ロビーの市街地に投げ飛ばされた。
その後ブルーノに救助されてなんとか難を逃れ、ルフィとの戦いで重傷を負ったロブ・ルッチを「春の島セントポプラ」に搬送。医療費を稼ぐために路上で一席設けていた。
その後、エニエス・ロビー陥落などの全ての責任を上司のスパンダムになすりつけられ、現在は政府に追われる身になった。カク、カリファ、ブルーノが名誉を回復しCP-0に所属となったことから推測するとサイファーポールに復帰した可能性が高いがスリラーバーク編以降の漫画やアニメに再登場はしていないため、フクロウと同様に詳細は現時点で不明のままだったが1083話で予想通りにCP-0へ復帰していることが判明。