概要
麦わらの一味の船医・トニートニー・チョッパーが独自に開発した丸薬。飴玉のような形だが味のほどは不明。
本来はあまり戦闘向きではないヒトヒトの実の能力を、自ら生まれ持った野獣のパワーと組み合わせて発展させるために、チョッパーが独学で開発したもので、これを服用することで、本来は「人(素体)」「獣人」「獣」の三つしかない動物系悪魔の実による変身形態を7つまで増やすことに成功した。
ただしランブルボールの効果は3分しか持たない上、劇薬なので体にかかる負担も大きく、自らの意思でコントロールして使いこなせる適量は6時間に1つ。
その時間内に2回服用すると、自分の意思に関係なくランダムに変身してしまい、3回服用すると凄まじいパワーと引き換えに意識を失った状態で暴走する巨大な獣人となる。
第1部における効用
- 頭脳強化(ブレインポイント)
ゾオンにおける獣人型形態。いつものタヌキっぽい姿。ランブル服用後は文字通り脳を強化され、相手の弱点を瞬時に見抜く観察眼に磨きがかかる。
- 重量強化(ヘビーポイント)
- 脚力強化(ウォークポイント)
- 飛力強化(ジャンピングポイント)
- 毛皮強化(ガードポイント)
- 腕力強化(アームポイント)
- 角強化(ホーンポイント)
第2部における効用
様々な投薬研究の結果、7形態中6つは任意ですぐ変身できるようになった。
- 頭脳強化(Ver.2)
- 重量強化(Ver.2)
- 脚力強化(Ver.2)
- 毛皮強化(Ver.2)
- 角強化(Ver.2)
- 柔力強化(カンフーポイント)
そしてあと一つは…。
暴走形態/怪物強化
上述したランブルボールの無理な服用により、悪魔の実の力が暴走した姿。
人ともトナカイともつかない巨人族並みの巨大な姿になり、どちらかというとヘラジカの趣があるようにも思える。
その体躯から繰り出されるパワーやタフネスは、他の全形態を優に上回る圧倒的の一言。
しかしこの形態になるや否や、チョッパーの理性は完全に失われ、敵味方問わず目に映った全てに襲い掛かり破壊しつくす。
そして自身も身体中の筋肉や生命力を際限なく消耗してゆき、3分経っても戻らない。なので誰かが処置しなければ確実に死んでしまう。そして元に戻れても、全身が激しい筋肉疲労に見舞われ腕一つ動かせなくなる。
幸い、あくまで「悪魔の実の力」によるものなので、この巨体を何らかの手段で海に落とせば、暴走を止める事は可能。
第2部では改良ランブルボールの使用により、自律した形態「怪物強化(モンスターポイント)」として、3分間元の理性を保ったまま自在に使いこなせるようになった。
刻蹄はこの形態で使用した際には「椰子(パルメ)」と呼ばれており、岩山を吹き飛ばすドスンの金槌を逆に木っ端みじんにする程の威力を有する。
しかし、使用後は全身疲労で動けなくなる点は変わらない。また、海軍将校や大海賊クラスの攻撃力には、流石にこの形態であろうと少なくないダメージを負ってしまい、下手な使用は大きな体躯が的になりかねないリスクもある。
なお、理性の維持には何らかの"コツ"がいるらしく、一時彼と身体が入れ替わっていたフランキーが服用した時は一瞬で暴走し、ルフィの本気攻撃で鎮圧される羽目となった。
第2部終盤にて
万国編にて、捕虜としていたシーザー・クラウンと言い争った過程でランブルボールの構造式を見せた結果、関心を持った相手が興味本位で更なる調合法を提案。
訝しみながらも試した結果、効能は更なる変化を遂げ、「怪物強化」に変身できる時間が30分と大幅に強化された。
使用後のリスクも、時間切れになると一定時間身体が幼児化して話し方が老人化する「ベビジジー」状態になってしまうという、おかしな内容へと変化した。
余談
アニメオリジナルの展開では誕生秘話があるが、これが公式設定かどうかは不明。
ちなみに、SBSによると4つ目を服用すると作者が、5つ目を服用すると読者が暴走するらしい。
初期設定では改良型ランブルボールを、必要の無くなった毛皮強化に使用しているシーンもあったが、後付設定で「あれはランブルボールキャンディです」と強引にまとめられた。
一応、赤の他人に本物を盗まれるなどの危険性は減ったが、軽視していいのか疑問符が浮かぶ代物である。