概要
「偉大なる航路」の難所のひとつで、常に深い霧が立ち込め、毎年100隻以上の船が消息を絶つという怪奇の海。この海域に島はないようで、記録指針の反応は魚人島を指し続ける(スリラーバークは西の海の島で、シャボンディ諸島は巨大なマングローブの群生。なのでこれらの島には反応がない)。
そんな海だがどの航路からでも通ることになるらしく、魚人島や新世界を目指すのならば避けられない。
物語での関わり
麦わらの一味にとってはブルックや求婚のローラ(with「被害者の会」の皆様)との出会い・ゲッコー・モリア率いるスリラーバーク海賊団との戦いがあり、ブルックにとってはルンバー海賊団時代の仲間が全滅して以来50年も孤独と絶望に耐えながら彷徨い続けた辛い思い出のある海。
その他
モチーフ
言わずと知れた謎の海・バミューダトライアングルが元ネタ。
この海も数多くの船舶や飛行機などが消息を絶つ未解決事件が発生しており、未だ原因や行方が分かっていない(天候が変わりやすく嵐が多い事・海面の反射を空と間違えて突っ込んだとかの仮説はある)。
「フロリアン」はこの海がアメリカ南部のフロリダ半島・プエルトリコ・バミューダ諸島を結んだエリアになるからだろう。しかしフロリアン・トライアングルがどの地点で「三角地帯」になるのかは不明。
謎の影
スリラーバーク編のラストで、濃霧の中からスリラーバークをはるか眼下に見下ろす謎の巨大生物(?)が描かれている。
これが海王類なのか、ジェルマの巨大電伝虫なのか、はたまた別の何かなのかはまったく不明。またフロリアントライアングルでの船の失踪もスリラーバークが停泊するより前から多発していたらしいが、この謎の影との関係もやはり不明。
ちなみに
この海は「魔の三角地帯」だが、バミューダトライアングルは「魔の三角海域」である。
偉大なる航路の難所(島除く)
原作では航海中の様子があまり描かれないためか、アニオリのエピソードが多い。そもそも外海の常識が通用しないこの海では難所じゃない方が少ないのだが……。
- エイプスコンサート
アニオリの短編エピソード「虹の彼方へ」編に登場。虹色の霧の中にある神秘の海だが、空間がネジ曲がっていて、船の墓場と呼ばれる。この空間の中は時の流れが非常に遅い。
- リヴァース・マウンテン
「赤い土の大陸」と偉大なる航路が交わる地点にある山。偉大なる航路の入り口。
四方の海から延びる運河が山をかけ上る激流となっており、うまく舵を取らないと岸壁に叩きつけられて海の藻屑と消える。サンジ曰く「ここで半数は脱落する」らしい。
- 深海航路
シャボンディ諸島・魚人島・新世界を繋ぐ深海の航路。
海底1万メートルの地点にあるため、特殊なコーティングをしないと航行できないが、肝心のコーティングの質は職人の腕次第。なのでコーティングが水圧に耐えられなかったり、道中にウヨウヨいる巨大な深海生物や海王類に食われたりして7割は沈没するとのこと。
- 不機嫌(モベジュムール)海域
「Zの野望編」に登場。アニメ版では海中から浮上した先がここ。
「不機嫌」の名の通り絶え間なく異常気象が襲いかかる魔海であり、晴れれば灼熱の日差し、雨が降れば砲弾のような雨粒、雹になれば大岩の如く、雪は一つ一つが雪崩並みの量。