概要
「偉大なる航路」の入口である「リヴァース・マウンテン」の出口“双子岬”に棲んでいる「アイランドクジラ」という世界一大きくなる種類のクジラ。
岬に住んでいる医師クロッカスが、50年以上も前に「西の海」から来た“とある海賊団”に偉大なる航路を航海する間の世話を頼まれ預かっていた。
しかし、「その海賊団が偉大なる航路から逃げ出した」という情報をクロッカスから聞かされるも、それを信じず、彼らの帰還を50年以上たった今でも双子岬で待ち続けている。
頭には無数の傷が存在するが、これは「赤い土の大陸」を壊して海賊団に会いに行こうと頭突きを繰り返しているためで、この無謀な行為が祟ってラブーンの体は各所がボロボロになってしまっている。よく雄叫びをあげているのも、海賊団に自分の存在を教えるためらしい。
この行動について西の海へ帰るには既に大き過ぎて、海賊団が帰ってこなければ独りぼっちのままのため、待つ意味すらないと認める事が耐えられないのだとクロッカスは推測している。
そのためクロッカスは、仕方なくラブーンの体内を改造しており、体を内部から治療しやすいように胃袋の中にリゾート地のような空間を設けている。
山のような巨体を持ち、頭を水面出すだけでもリヴァース・マウンテンの中腹ほどもある。この巨体ながら全身が水上に飛び出す程のジャンプもできる。
ただ、アイランドクジラの個体としてはこれでもまだ若く小さい方で、魚人島を出発し新世界入りを果たした麦わらの一味が遭遇したアイランドクジラの大群は、サウザンドサニー号が彼らの瞳孔ほどの大きさと同じ程度という、まさに“島ほどの巨体”を誇っていた。
プロフィール
本名 | ラブーン |
---|---|
年齢 | 51歳→53歳 |
身長 | 40000cm |
所属 | ルンバー海賊団ペット |
出身地 | 西の海 |
種族 | アイランドクジラ |
誕生日 | 9月16日 (くじら=9,10,6) |
星座 | おとめ座 |
血液型 | F型 |
好物 | 大王イカ |
初登場 | 単行本12巻 第102話『さて、偉大なる航路』 |
CV | なし |
来歴
初登場は原作12巻で、双子岬に出ようとした麦わらの一味を(ルフィが激突を防ごうと大砲を撃ち込んだりぶつかった勢いで自身の特等席である船首が折れた事にキレて目を殴りつけた事に怒ったためか)ゴーイングメリー号ごと呑みこんでしまう。
しかし同じく呑みこまれたバロックワークスのMr.9とミス・ウェンズデーに、アジトであるウイスキーピークへ持ち帰るための食糧にしようと体内から攻撃されるが、クロッカスと麦わらの一味によって阻止され、助けられている。
助けられた後、頭突きをやめないことを見かねたルフィにケンカを売られ(新たに出血した傷口にメリー号のマストを突きさすという挑発をされている)、もう一度ケンカをするために帰ってくることを半ば強引に約束させられる。
その熱意を理解し「待つ意味」を与えられた事にラブーンも納得し、その後ルフィにキズの部分に「麦わら海賊団の海賊旗」をペイントされ、一味が岬に帰ってくるまでこれを頭突きにより消さないことを誓い、彼らを見送った。
そして……
原作46巻にて、遂にラブーンの縁者がその姿を見せる。
それが……
ルンバー海賊団・船長代理ブルックである。
ルンバー海賊団は群れからはぐれた幼いアイランドクジラを助け「ラブーン」という名を与え、大いに可愛がっていた。
この頃はまだ小舟程度の大きさであった。音楽家を務めていたブルックの音楽が大好きで、海賊団の中でも彼に1番懐いていた(仲間達は彼のアフロがラブーンを連想させるからだと考えていた)。ブルックは当時のラブーンについて「ちょっと聞き分け悪かったけど、音楽好きでいい子」と回顧している。
そして「西の海」で無理やり置いていこうとしたがそれでもついて来てしまったため、船長のヨーキらの決断の元、ラブーンにこの先の旅路は危険と判断して双子岬に預けていくことを決意。「必ず帰ってくる」とラブーンに誓って岬を後にした。
しかし、ヨーキを始め船員の一部が未知の疫病にかかり航海不能になり、一か八か「凪の帯」から偉大なる航路の脱出を試み消息不明に。残ったメンバーで航海を継続するも、ルンバー海賊団は「魔の三角地帯」で"同業者"との戦闘で全滅。ブルックだけは死後にヨミヨミの実の能力により黄泉の国から帰還して自身の肉体を探し復活するも(霧の海を1年彷徨った為、既に白骨化した姿となってしまったが)、故障した船の舵が効かない故に同じ海域での放浪を余儀なくされた上に、スリラーバークで影を奪われ日の下に出られない体になってしまっていたことで、49年もの立ち往生を強いられていた。あまりの年月の孤独と脱出不能の状態だったため何度か死への思いに駆られたらしいが、「ラブーンがもし約束を忘れず待っていてくれたなら、投げ出すわけにいかない」と考えてなんとか踏みとどまった。
ここに麦わらの一味が訪れ、ブルックは一味と協力してスリラーバークから影を取り戻し、同時に魔の三角地帯からも抜け出す。ゲッコー・モリア海賊団との対決後にラブーンの健在を麦わらの一味から知らされる。
ラブーンの健在を知ったブルックは、改めてルフィからの一味加入を快諾。ラブーンとの約束を果たすべく、偉大なる航路の制覇を目指すのだった。
一方のラブーンはそれを知る由もない……はずだったが、スリラーバーク攻略後の宴でブルックの伴奏に合わせて麦わらの一味とローリング海賊団が大合唱した「ビンクスの酒」を聞きつけたかのように、上機嫌で咆哮を上げていた。その後もラブーンは上機嫌でいる事が多くなった。
ちなみに47都道府県クルーズにて、「約束の岬」というキャラソンをフィーチャリングブルックで出している。
関連イラスト
ブルックと一緒に描かれたイラストが多い。
関連タグ
デッドエンドの冒険:劇場作品第4弾。本作のエンディングにラブーンが登場。