「サッカーは11人によるハーモニーだ!」
プロフィール
イナズマイレブン
主人公の円堂守の母方の祖父で円堂温子の父。伝説の天才キーパーと呼ばれていた。
なお、娘がいるので妻がいる事は確定しているが、2022年現在は未登場。
守からは総じて「爺ちゃん」、ザナークからは「石のじじい」と呼ばれる。
少年期は福岡の陽花戸中に在籍しており、後に東京の稲妻町へ引っ越して雷門中へ転校。
陽花戸中の現校長とは同期にして友人であり、アニメでは互いに張り合って木々を薙ぎ倒しながら森を突き進むという豪快すぎる勝負場面が回想で描かれている。
青年期(50年前)は日本サッカーリーグのプロ選手として多くの活躍を果たす。
その結果、彼を中心とした若手選手たちの台頭によりベテラン選手であった影山東吾がサッカー界から追いやられてしまい、彼の息子である影山零治から恨みを買うこととなった。
中年期(40年前)は雷門中サッカー部の監督となり、無敗のイナズマイレブン伝説を築き上げた。
しかし、決勝当日、チームは影山の仕組んだバス事故により不戦敗となってしまう。
その後、彼も影山の策略により事故死したと思われていた。
長い間この世にいないと思われていたが、実は死を装って海外へ逃亡していたことが3期で判明。
「荒矢大介(アラヤ・ダイスケ)」を名乗り、アフリカで子供たちにサッカーを教えつつ影山の背後にいる黒幕について探っていた。
世界大会フットボールフロンティア・インターナショナルにはアフリカの小国・コトアール代表リトルギガントの監督として出場。
長年にわたる影山及びその背後にいた黒幕との因縁に決着がついた後は、弟子であるロココ・ウルパ率いる自チームと孫がキャプテンを務めるイナズマジャパンとの決勝戦を誰よりも楽しんでいた。
なお、ゲーム版とアニメ版で守と出会ったきっかけはそれぞれ異なる。
ゲーム版ではタイヤ特訓中に出会い、アニメ版ではトラックで移動中にフィディオ・アルデナのボールが荷台に入ってしまい、止まってもらおうとフィディオが飛び出した反動で転がり落ちた古タイヤを円堂がゴッドハンドで止めるという形での出会い方になっている(円堂はこの時、タイヤ特訓がしたくなって古タイヤを探している最中であった)。
ただし、どちらのシーンでも守に『お前自身のサッカーはどこにあるのか』?という問いかけをする点やタイヤが関わるという点で共通している。
アニメでは、あのシーンの後に古タイヤを譲っており、それ以降は正体が判明するまで「古タイヤのおじさん」と呼ばれている。
また、ゲームでは対戦ルートの運営も行っている。
イナズマイレブンGO
10年後である『劇場版イナズマイレブンGO究極の絆グリフォン』では既に故人となっていたことが発覚。
回想にて雷門中の監督となった孫に対し、監督としての在り方を説いていた。
回想の内容からしてつい最近のことであったと思われる。ちなみに病院のベッド上でも赤キャップとサングラスを外さず身に着けていた。
2期であるクロノ・ストーン編では、最強のサッカーチームの秘密が書かれたと言われるノート「覇者の聖典」を書き記した詳細不明の人物「マスターD」として後世に伝えられていた。
晩年トンガットル共和国の病院に入院していた時代に200年後からノートを入手した天馬ら雷門イレブンから、円堂守不在の間において唯一その記述を読み解ける存在として接触を受ける。
当初本人はその内容を読み明かすことを拒否していたが、空野葵の言葉を受け協力を申し出、プロトコル・オメガ2.0との試合において後半で雷門の監督を務め、一時逆転への一手を決める。
しかし、そのことにキレたベータに逆転された上に孫同様封印されそうになり、封印に意思の力で抗った結果、時空のつじつま合わせの作用に処理しきれない矛盾点と認識されたことで、オレンジ色の水晶石「クロノ・ストーン」へと姿が変わってしまう。
本人の精神力もあってか、石になっても問題なく会話やある程度の空中浮遊移動はできる模様。
これ、なんてロックマンゼクス・・・?
ちなみに円堂大介=マスターDであることやこの展開については本登場の2週間近く前からコロコロコミックと公式サイトで盛大にネタバレをかましてくれている。
「覇者の聖典」とは本人の弁によるとそのノートは孫への遺言として書き記したものであり、また実現は不可能であるとのこと。
例えるなら古今東西サッカーとは関係ない歴史上の人物や人外の能力をサッカーに適用した形、つまり早い話が「ぼくのかんがえたさいきょうのイレブン」が記されている。
本人の言う通り当然の如く実現は不可能なことだったが、人とオーラを融合するミキシマックスを用いて彼の例として挙げた人物・生物の力を雷門イレブンが得ることでで実現が可能となった。
なお、能力に見合う人物は(執筆時期的に)後付けで決まる事もあり、アーサー王に関してはトンガットル共和国時代に読んだ絵本から、ビッグとトーチャンは『恐竜』という漠然なヒントから現地で選別、クララJに至ってはザナークが修行先で取り入れた力が偶然にも最後の力に該当していたというイレギュラーな例であった。
セカンドステージ・チルドレンとの決戦後は元の姿へと戻り、孫や雷門イレブンの面々に別れを告げ、歴史の修正より元の時代へと戻っていった。
アレスの天秤/オリオンの刻印
第1作目の後の別次元の話が展開されるシリーズで、こちらの次元で生きているかどうかは不明で孫も祖父の事を口に出すことが殆ど無い。
特徴
少年期は孫である円堂守とほぼそっくりだが、彼よりも若干背が高く、目の形状も四角くツリ気味(TCGで参戦した際にはこの姿であった)。
青年期は孫の方が極端に童顔なこともあって(→円堂監督)かなり異なり、中年期から髭を取って少し若くしたような顔立ちをしている。
壮年期は面影が無いほど白髪白髭が伸びており、トレードマークの赤キャップはアニメだとコトアールでもらった場面が描かれている。
様々な必殺技を完成させては「特訓ノート」に書きまとめていたが、字がとても特徴的(汚いというのか…)で、基本的には孫にしか読めない。
そのレベルは200年後の未来の技術をしても難解な暗号と認識され、解読不可能と言われていたほど。
作中では他に円堂カノンと久遠冬花も解読可能なことが明らかになっている。
アニメ版では風丸に「お前の爺さん、国語の成績よかったのか?」と毒づかれている。
覇者の聖典を執筆したぐらいなので少なくとも世界史に対する教養はあるが、『GO2』ではカタカナ語には弱いらしい事が判明しており、風丸の指摘も強ち間違ってはいなかった(ただ、カタカナ語に弱いという割りにはかつて考案した『ジ・アース』の文法が合っているなど設定が今ひとつ噛み合わない事がある)。
何かと擬音を用いた抽象的な表現が多く、
「パッと開かず グッと握って ダン! ギューン! ドカーン!!」「シュタタタタタン ドババババーン 」
などノートを解読できてもなおある意味難解なものが多い。
ナイツオブクイーンに苦戦する守には「止められないなら…止めなければいいのかもしれんな」、プロトコルオメガ2.0に苦戦する雷門イレブンに対しては「勝利への道は3Dだ!」、化身アームドを完成できない剣城に対しては「化身を食ってしまえ」など実際に他者に助言をする際も超次元な物言いをするが、守は『イジゲン・ザ・ハンド』によるエクスカリバーの攻略(決勝戦近くでは上記と似た擬音語によるヒントを与えて『ゴッドキャッチ』の習得を促した)、雷門イレブンに対しては必殺タクティクス「3D・リフレクター」と剣聖ランスロットの化身アームド習得といった、いずれもなんらかの良い結果を齎す事に成功している。
ガルシルドとの戦いでポジションをごちゃ混ぜにするという彼の采配を見た鬼道有人は型に囚われず一見強引に見えて完璧に計算されたゲームメイクから芸術と評されている。(そのポジションの配置も豪炎寺のスピードと不動のボールキープ力とボディバランス等初対面の選手のステータスを把握した上で配置している。)
しかも、選手を育成する手腕に長けており、全員20kgの重りを付け、必殺技を封じるというハンデをリトルギガントに課していながら、世界トップクラスの選手に鍛え上げたり、ザナークの悩みを見抜き、問題点を指摘して時空最強に相応しい能力を付けさせる、三国に対してはゴッドハンドXを習得させてセカンド・ステージチルドレンとの戦いに備えさせている、選手のポテンシャルを見抜く目にも長ける。
そんなこともあって、『クロノ・ストーン』で見せた頑固な一面や葵の未来から来た発言を一笑に付すといった常識人的な発言はかえって視聴者を驚かせることとなった。
初めて会った剣城の事を「トンガリ」と呼ぶなど(髪の毛はそこまで尖ってないので、性格面か?)荒っぽいところもあるが、天馬たちに同行するようになってからは他のメンバーを名前ないしは苗字で呼んでいるため(信助がスタメンである為、なかなか同行できない三国であっても)、メンバーの名前はしっかりと覚える仲間思いな一面が窺える(10年前にFFIで戦った鬼道の名前もしっかりと覚えていた)。実際に監督時代、自信を無くした民山や碇に諦めない事や努力する事の大切さを説いている。
荒っぽい事で有名だった備流田も彼の言う事なら素直に従ったほど。
数々の強力な必殺技を考案し、名選手を育成してきた彼だが、サッカーの本質は競い合って楽しむ事、心と体が熱くなる事なのであって、強くなるのはあくまで結果論であるという持論を語っており(『GO2』より)、これは最強の力を求める(リトルギガントなど一部を除いた)歴代ラスボスや裏ボス、そして影山零治へのアンチテーゼになっていると言える(円堂もアニメ版にてグランに同様の問いかけを行なっている)。
こんな人物の影響を受けたのなら、守が宇宙一のサッカーバカになるのは当然であり、影響を抜きにしても、守の性格は間違いなく彼の遺伝である(しかも、プロ選手や監督にも経験するという流れまで同じである)。
大介が記した必殺技
大介は以下の必殺技を秘伝ノートに記しているが、媒体によってどれを執筆したかは異なる。
なので、ゲームでは大介考案とされた必殺技が、アニメではいつの間にか選手が使えるようになっているという流れも珍しくない。
なお、1期に登場したノートは円堂家にあったもので、当時はサッカーを嫌悪していた守の母・温子がサッカーボールと一緒に封印していたもので、年末の大掃除の際に入手し、彼のサッカーの原点である(一部を除く)。
また、彼の使用していたグローブもフットボールフロンティア決勝で使われ、守の心を支えた。
2期のものは想像のみで実現が出来なかった必殺技を記した「裏ノート」と呼ばれるもので、親友の陽花戸中校長に託していた。「究極奥義に完成なし」という守の言葉は、この裏ノートに書かれていた「究極奥義は未完成」という言葉の意味を彼なりに咀嚼したものである。
1期
- ゴッドハンド
- 熱血パンチ(アニメ版)
- イナズマおとし
- イナズマ1号
- 炎の風見鶏
- マジン・ザ・ハンド
- イナズマブレイク(ゲーム版)
2期
- 正義の鉄拳
- ジ・アース
- ムゲン・ザ・ハンド
最後のノート
必殺技とは記した秘伝ノートとは別に存在する選手に必要な心構えを説いたノート。
『3』で登場し、公式攻略本のタイトルにも採用された。以下はその心構えである。
- 心の其の一:どんな時も諦めない『ガムシャラガッツ』
- 心の其の二:どんなに強い敵も恐れない『タチムカウユウキ』
- 心の其の三:大切なものを守りたいと思う『ソコナシノヤサシサ』
- 心の其の四:仲間の全てを信じられる『ゼッタイテキシンライ』
- 心の其の五:どんな事態にも動じない『コオリノレイセイ』
- 心の其の六:隠された真実を見抜く力『ミヌクシンガン』
- 心の其の七:人の過ちを許す心の強さ『ユルスツヨサ』
- 心の其の八:他人の喜びと悲しみを分かつ『ワカチアウナミダ』
- 心の其の九:高き志を持つ者だけが見る『ハテシナキユメ』
- 心の其の十:自分の力を信じる心『マヨワナイジシン』
- 心の其の十一:どん底でも消える事のない『センシノホコリ』
余談
- 最終作のイナズマイレブンGOギャラクシーではクリア後に任意で選手として引き抜くことが可能。実の孫と同じく属性は山属性でポジションはGK。
- 彼が入院していたトンガットル共和国の元ネタは「トンガ王国」から。作中では「尖る」というワードに縁のある国として描かれていた。
関連イラスト
少年期
青年期
該当イラストなし
中年期
壮年期
関連タグ
円堂ハル:ひ孫
円堂カノン:来孫