CV:藤本譲
概要
海道財閥の会長であり、政治家としてLBXを管轄する先進技術庁の長官(アニメでは「先進開発省大臣」)を務める国会議員だが、その正体はLBXによる世界征服を目論む秘密結社『イノベーター』の首領である。海道ジンの義理の祖父でもある。
9年前から先進技術庁長官を務め続けており、財前宗助内閣となってからは、LBXの扱いを巡り財前と政敵として対立。イノベーターの内外で善良な意図を持つ人物を演じ、正規の政治活動とは別にこの国を正しい方向に導き理想の世界へ変革するためとして、秘密結社「イノベーター」を結成したと称していたが、その実態は軍需とエネルギーの利権を海道義光自身に集中させるための組織で、首領としてテロ活動を仕掛けていた。
イノベーターの部下・八神英二やジンも、海道義光の悪事が露見し始めた当初は、何らかの理由で心変わりしたのだと思っていた。
使用LBX
月光丸
海道義光専用の神谷重工製武将型LBX。
アニメ無印第16話にて、海道の屋敷に潜入した山野バン・青島カズヤ・川村アミ3人に対し3対1という不利な条件で戦い、その結果バン達の攻撃を簡単に避け、必殺ファンクション「月華乱舞」で3体同時に撃破した。
再登場は同第43話で、サターンの内部で海道ジンと一騎打ちをする。最初は後述するゴライアスでの戦闘で得た戦闘データと月光丸の力で圧倒しジンのゼノンの腕を切断するが、それが戦闘データに狂いを生じさせて隙を作ってしまい、倒されてしまう。
カイザ(画像上のLBX)
アニメ無印第39話にて、神谷重工本社工場・5-RAI-AS、通称『ゴライアス』に潜入して捕まった川村アミ達の救助に向かった山野バンと海道ジンに戦闘を挑んだ際に使用したLBX。
序盤は弱かったが、戦闘を続けるにつれ搭載されているAIが戦闘データで強くなり、通常状態ではバン達を圧倒したが、特殊モードを発動されると戦闘データを分析できずに負けてしまう。
物語中盤以降(ネタバレ注意)
『イノベーター』として暗躍し続けていたが、第3回アルテミスの閉会後、自身がかつて陥れた檜山蓮によって暗殺され、アンドロイドとすり替えられてしまう。
アンドロイド海道義光は上手く海道義光に成り代わり『イノベーター』の実権を握っていたが、当然ながら檜山蓮の操り人形同然であり、『イノベーター』が檜山蓮の駒となったのは言うまでもない。
その一方で山野バンや海道ジンの妨害役として2回戦闘を行ったが、いずれも善戦したものの敗北する。
特に2戦目は『イノベーター』に戦闘を見られており、海道義光がアンドロイドだと『イノベーター』に知らしめ、『イノベーター』の戦意を削ぎ投降させるきっかけとなった。
ゲーム版(PS版のみ。爆ブーストでは上記の暗殺シーンが挿入されている)ではジンの両親共々9年前のトキオブリッジ崩壊事故で故人となっており、既にアンドロイドに入れ替わっていた事になっている。
2回目の敗北後にうわ言のように「ジン……オイデ……」と、ジンのことを呼びながら機能を停止する。
残された謎と新たな事実
アンドロイド海道義光は、山野バンや海道ジンとの戦闘で敗北した後、2回とも被弾し、その後ジンに助けを求めるように機能を停止している。
まるで人の感情を感じるこの行動に檜山蓮のプログラムによるものなのか、檜山蓮も情を捨てきれず、敢えて残したものなのかは不明とされてきた。
しかし、ダンボール戦機Wの「ミゼル編」から分岐した世界線を描く装甲娘ミゼレムクライシスにてアンドロイド海道義光に感情を感じた要因が語られた。
感情を感じた原因、それはブレインダウンロードという技術を使用したことに関係がある。
この技術は本人の記憶・感情を強制的に電脳に移植し、またその電脳に対して記憶改ざんや上書きも可能という代物で、本人らしさが残った操り人形が作れることを意味する。
またこの技術で記憶を抜かれた肉体は意識を失い、事実上の死を迎え、電脳の記憶を元の肉体に戻すことも不可能という恐ろしい技術でもある。
以上の技術を使って作られたアンドロイド海道義光は、記憶改ざんや上書きはされているものの本物の海道義光の意識であり、感情を感じる言動も海道義光本人の意志であるということになる。
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