「世界の平和は、僕が守る!」
CV:下野紘
概要
大空ヒロは、ダンボール戦機WのW主人公のうちの一人(事実上の主人公)。13歳。
6年前に放送された特撮ヒーロー「宇宙英雄センシマン」をこよなく愛する特撮・ゲームオタクで、ふとした事からバンと知り合って、彼からLBXの操作を教わる。その後、トキオシアのブレインジャック事件に巻き込まれ、ペルセウスを使って戦うことになった。
この事件以降、LBXにも興味を示すようになり、バン達とも肩を並べる程のプレイヤーに成長していく。
特徴
センシマンへの憧れから、「(重大な役目を担うものとして)選ばれる」ということに特別な感情を抱いている。
当初は厚めのメガネ(雰囲気の為につけている伊達眼鏡で視力は悪くはない)をかけ、地味な焦緑色の服装をしているなどいかにもオタクという恰好だったのだが、トキオシアにて暴走したLBXの襲撃でメガネを落とし服も破けてしまい、洋服売場から拝借した青と紺のジャケットと白のジーパンを纏って以降はこの服装である。
ゲーム版ではこのまま拝借し続けることは流石に気が引けたらしく、洋服代を支払いに行った際にはトキオシアデパートをLBX軍団から守ってくれたお礼としてオーナーから無料で譲渡される。しかし、ヒロはそれでも筋を通そうとしたのでこれからもトキオシアデパートに危機が訪れたら助けに現れるという約束を結んだ事で決着が着いた。
幼少期はいじめられっ子だったらしく、センシマンに入れ込むのもいじめっ子に立ち向かう勇気を与えてくれたからである。
お調子者だが明るく素直な性格であり、オタクの性ゆえか物事をフィクション作品に喩えて楽しむ一面がある。
とはいえ、現在のディテクターとの戦いも遊びでやっているわけではなく、ミスター・ゴジョーにそれを指摘された際には行動で示し、彼に「ヒーロー」だと認められた。
エピソード0では不良に絡まれていた少女を助けようとしたり、勝負の結果に納得が行かず、因縁を付けてきた青年に対してはハッキリとNOを突きつけている他、再会した遥のエゴイストっぷりに異を唱えるなど納得のいかない事に対しては毅然な態度を見せられる強さを持っている。
趣味の合う人間とは初対面であっても息の合った行動を見せる事があり、アニメ版第26話ではセンシガールのコスプレをしたシャーリーと劇中での掛け合いを完璧に再現しており、一緒に組む予定だったユウヤを差し置いてチームを組んでいた。その信念も確固たるものであり、稚拙なコスプレで参戦しようとしたユウヤにコスプレの心構えを説いたり、LBXのパーツ目当てにコスプレを蔑ろにするチームに対してはヒーローショーのようなLBX捌きで敗北に追い込んでいる。
礼儀正しく言葉遣いも丁寧で、「バンさん」「ランさん」など同い年以下でも他人を「さん」づけで呼ぶ(エピソード0を見るに小学生などの場合は話が別のようだ。母親に対してもタメ口で話す)。
家では母親が研究に夢中になると帰ってこないことが多く、物語開始時点で1年以上の間1人で暮らしており、食事は大抵レトルトで済ませていた。
LBXによる実戦経験はなかったが、バンの指導や後述の特異な能力もあって急速に成長し、現在はバンと肩を並べるまでに至っている。
頭の中に浮かんだイメージがその後現実に起こるという予知に似た能力を持つ。
また、LBXバトルでは集中力が極限に達した時に目が金色に光り、凄まじい操作能力を発揮する。
これは母親の大空遥にはない能力であり、彼女も知らなかった。
ゲーム版『ウォーズ』では、17歳に成長した姿で登場。
あどけなさが抜けた凛々しい顔つきとなったが、特徴的なアホ毛はキャスケットで隠れてしまった。
漫画版では友人にコーイチというガキ大将がおり、ヒーローオタクな性格をバカにされていたが、ペルセウスを使ってトキオシアデパートでLBX軍団に襲われていたピンチを救った事で認められた。
ゲームキャラとしての特徴
BOOST
無印に新要素を追加した完全版の『BOOST』では、正式な仲間にはならないものの、エピソード0で操作キャラとして使用する。
このエピソードをクリアすると、LBX「センシマン」・「戦闘員」がポイントショップで入手可能になり、また剣系必殺ファンクション「コスモスラッシュ」を全キャラで使用できるようになる。
爆ブーストでも、エピソード0をプレイできるが、剣系必殺ファンクション「コスモスラッシュ」を入手する方法が、アルテミスレジェンドでヒロを倒すことで入手できるように変更された。
爆ブースト
無印に新要素を追加した完全移植版の3DS作品『爆ブースト』では、追加されたアルテミスレジェンドでヒロを倒すと正式な仲間にすることが出来るようになった。
仲間になった時点でのキャラクターレベルは60で、ペルセウスを持ってくる。
特殊能力は、ヒロの使用するLBXのパーツがペルセウスに統一されている時のみ、ヒロのLBXのスピードの上昇とCゲージ出力が上昇するものとなっている。
また仲間になった時点で、剣の習得熟練度がレベル10の状態で、習得熟練度を上げることで入手できる剣系必殺ファンクション全てをすぐ使用できる。
またヒロが加入することで、剣系必殺ファンクション「コスモスラッシュ」を全キャラクター使用できるようになる。
ウォーズ
裏ランキングバトル1位に君臨しており、勝利すればスカウトして仲間にする事ができる。
使用LBX
いずれも二刀流なのが特徴だが、アニメ版では特訓を経て槍や二丁拳銃も使いこなせるようになった(ペルセウスはエルシオンハルバードとエルシオンシールド、イカロス・フォースはヘブンブラスターを装備している)。
イカロス・フォースを除くと多くの機体が英雄をモチーフにしている。
ペルセウス
格闘ゲーム大会の優勝商品として手に入れた、ヒロにとって全ての始まりとなるLBX。
本来の景品はセンシマンのフィギュアであり、すり替えられていたものはヒロがコブラから受け取る形で入手した。
詳細は個別記事参照。
イカロス・フォース
ペルセウスの後継機として開発された、イカロスシリーズの片割れ。詳細は個別記事参照。
アキレスD9
ミゼル編で登場した、人間の力の象徴とも言える新生アキレス。詳細は個別記事参照。
宇宙英雄ペルセウスS
ゲーム版『ウォーズ』の裏ランキングバトルで使用する、センシマンカラーの赤いペルセウス。
元々はゲーム版『W』の特典パスワードで入手可能な機体だった。
センシマン
『爆ブースト』における『W』のエピソード0で使用。
厳密にはヒロが夢の中で変身した『宇宙英雄センシマン』という扱いでLBXではない…のだが、センシマンをモデルにしたアーマーフレームと必殺ファンクション『ビッグバンパンチ』が存在する。
武器はセンシパンチ(素手)と二丁のセンシブラスター。
『LBX烈伝』において
外見や年齢は『ウォーズ』のものと同じで、LBXは『W』本編から引き続きアキレスD9を使用。
国際テロ組織「ワールドセイバー」がA国で起こしたテロ活動の際に、エンペラーM5の攻撃からアラタを庇うも、アキレスD9は破壊され、ヒロ本人もワールドセイバーに拉致されてしまう。
※この先ネタバレ注意!!
「どうもしませんよ。僕はやらなければならない事を見つけた。それだけです」
敬語口調こそ変わらないが、性格は冷酷非情なものとなり、ワールドセイバーから託されたLBX「ディ・レギウディア」を手に、かつての仲間であるバン達に襲い掛かる。
服装も大きく様変わりしており、飾り付きの黒いパーカーと黒いパンツ、模様が入ったピンクのブーツを身に着けている。
また、左腕は袖を通しておらず、パーカーの下は無印のコウスケよろしく何も着ていない。
髪色は明るい青に、瞳の色も茶色から赤に変わっており、セレディの意思がヒロに乗り移った様にも感じられる。
作中では、アラタがヒロの特殊能力についてオーバーロードである可能性を示唆していたが、ヒロの特殊能力とアラタやキョウジが使用していたオーバーロードは異なる部分も多く、断定する事はできない。
自身の操作技術とディ・レギウディアの力によってバン達を終始圧倒していたが、最終的にバンとアラタのタッグに敗北。
ディ・レギウディアがブレイクオーバーした際は、シンクロ率が極めて高かった為に、左目に出血する程の傷を負った(『ダンボール戦機』シリーズにおける明確な出血描写はこれが三回目。一回目は漫画版でルシファーがジンの首に剣を突き付けた時。二回目は同じく漫画版で山野博士がディテクターに襲撃された時)。
洗脳は解けた様だが、ヒロはそのまま昏睡状態に陥り、その後についてはいかなる公式媒体でも語られていない。
余談
その為か、こんなやり取りが行われた事も。
久保田恵「これも運命だよ。いっそカタカナに改名しちゃえば?」
下野紘「しません!(笑)」
(アニメージュ付録「イナダンミニロマンアルバム」より)
また、プラモデルの公式サイトで「"青空"ヒロ」と名前を誤植された事もある。
関連イラスト
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他作品
ソラ・ハレワタール:ヒーローに憧れている主人公繋がり。敬語口調で話す、青髪、名前の由来が空に関係している等共通点が多い。