「僕の勝利は絶対。それが世界のルールだ」
CV:古島清孝
概要
イノベーターに加担していた神谷グループの会長「神谷籐五郎」の息子であり、天才LBXプレイヤーとしての一面も持つ17歳の少年。CCMには紙垂の意匠がある。
LBXに対してかなり独特な美意識を持っており、自らを「神に愛された男」と嘯くナルシストな性格。
LBX工学を学ぶ為に海外に留学していたが、イノベーターの切り札である灰原ユウヤが失われた為に、急遽帰国する事になった。
天才LBXプレイヤーの名は伊達では無く、特にゲーム版においては、無印のランキングバトルと『BOOST』『爆ブースト』の裏ランキングバトルにおいて、共に4位にランクインする程の実力者となっている。
LBXにおいても美しさを求めるタチらしく、アニメ版ではオーディーンによってルシファーの腹部に傷を入れられた際に激昂したり、バンたちとの再戦ではデビルソードをオーディーンらにあっさり躱され、ゼノンによって顔面を損傷されたルシファーの悍ましい姿を見て美しいと評するなどその美的感覚は常人には理解し難い所がある。
とはいえ、彼が監修したルシファーのデザインはかっこいい部類である事には違いない。
ちなみにどういうワケか海道義光を「海道センセ」と呼ぶ。
使用LBX
ルシファー
無印及びゲーム版『ウォーズ』にて使用。
神谷重工がA国の最新技術を織り交ぜて開発したLBXであり、同時に神谷重工ブランドのAXシリーズの完成形とも言える存在。
無印(ゲーム版)の「呼び出しバトル」で使用する機体のみ、MG赤となっている。
詳細は個別記事参照。
ルシファーカスタム
『BOOST』『爆ブースト』の裏ランキングバトルにて使用。
上記のルシファーをベースに、両腕と下半身がMG黒のソルジャーに差し替えられている。
装備も変更されており、ドリル状の刃を持つ剣「神剣ドリルホーン」と、チェス盤の様なデザインの盾「ゴシックガーディアン」になっている。
必殺ファンクションは、洗練された剣技から最後に強烈な一撃を放つ「明鏡止水」。
シャドールシファー
『W』及び『LBX烈伝』にて使用。
上記のルシファーをベースに、テロ組織「ディテクター」が強化改造を施したスレイブ・プレイヤー用のLBX。
詳細は個別記事参照。
リュウビホウオウ(MG赤)
風摩キリトとの共同制作によって、ジャンク品から生み出された。
因みに、通常カラーは灰原ユウヤのリュウビを山野博士が強化改良したもの。
作中での活躍
ダンボール戦機(無印)
ゲーム版では、物語終盤のボスキャラクターとして登場したのみで、特に深い掘り下げは無かったものの、アニメ版では、土壇場で自らの愛機に傷を付けたバンに対して敬意を評し、敢えて警備員には突き出さず、警備の薄いダクトシュートからバン達を逃がすという一幕が追加された。
ダンボール戦機W
序盤にスレイブ・プレイヤーとして登場するのみだが、アニメ版ではミゼルとの決戦にてモブとしてさらっと再登場しており、他の多くのLBXプレイヤーと共に世界の危機に立ち向かった。
一方のゲーム版では、彼を仲間にする為のクエストの中で、風摩キリトと上記のリュウビホウオウを製作するエピソードが描かれているのだが、その際の二人によるお互いの美意識を全面に押し出した究極のLBX談義は必見。
LBX烈伝
メディアミックス作品では初めて、正式なメインキャラクターの一人に抜擢。
イノベーター事件後の神谷重工について初めて語られ、彼はクリスターイングラム社に買収された神谷重工ブランドLBX部門の責任者となっていた。
容姿は『ウォーズ』に登場した時と同じで、性格もほぼ変わっていないが、彼の美意識について事細かく言及されている。
その中で、2050年アルテミスのバンとジンのバトルに感銘を受けた事(半壊の美学もそこから来ているとの事)や、イノベーター時代の灰原ユウヤの様な、一方的に操られる存在を嫌っている事も語られた。
また、自身の最高傑作であるエンペラーM5が国際テロ組織「ワールドセイバー」に奪われた際には、自らケジメを付けようとする等、他メディアでは見られない一面も多く存在していた。
漫画版
作者の絵のタッチのせいなのか、モロ女性みたいな顔つきになっており、その上敵であるバンのオーディーンに対して「美しい」と言ってしまった自分を恥じて八つ当たりしてくる等、下手したら他メディアよりも一層キャラが濃くなっている印象がある。
また、単行本3巻カバー下には、まさかの女装(というか彼女のコスプレ)した姿まで描かれている。
ゲームキャラとしての特徴
BOOST・爆ブースト
無印に新要素を追加した完全版の『BOOST』とBOOSTに新要素を追加した3DS移植作品『爆ブースト』では正式な仲間にすることが出来るようになった。
仲間になった時点でのキャラクターレベルは50で、ルシファーを持ってくる。
特殊能力は、セラフィックモードが使用できること。
セラフィックモードは、神谷コウスケが使用するLBXのLP(ライフポイント)が25%以下になった際に発動可能となり、効果は攻撃力上昇・状態異常回復・火、水、雷、光の付加属性攻撃のダメージ量軽減となっていてかなり強力。しかし、1回のバトルで1度しか使えず、時間で効果が消えてしまうため、使用するタイミングは注意する必要がある。
また仲間になった時点で、剣の習得熟練度がMaxのレベル10で、剣の必殺ファンクションは特別なもの以外すべて覚えている状態で使える。
余談
ファンからはネタキャラ扱いされる事が多く、愛され方も同シリーズの他のキャラよりも若干歪んでいる傾向がある。
というのも、
- イケメン
- 金髪のポニーテール
- 眼帯(無印のみ)
- オッドアイ
- 自称「神に愛された男」
- 半裸(無印のみ。はいてない疑惑も)
- 金持ちのボンボン
- 重度のナルシスト
- ファザコン
- 噛ませ犬(特にアニメ版での扱い)
- 倒された後はいつも気絶する
……と言った様に、シリーズ屈指のキャラの濃さを誇っている事が窺える。
そんな訳で、ファンからも愛故のぞんざいな扱いを受ける事がある。
愛なら仕方ないのかもしれないが、中には不快感を覚える人もいるかもしれないので……まぁ何事も程々に。
また、彼の愛機であるルシファーの人気の高さもあっての事かもしれないが、ゲーム版『ウォーズ』では、(ファン人気の高い三影ミカすら差し置いて)主要キャラ以外の過去作キャラでは唯一プレイアブル化を果たしており、神に愛されていたかどうかはともかく、公式に愛されていたのは間違い無いと言える。