概要
「AX-00」はLBXの素体である「コアスケルトン」の型番であり、コアスケルトンに装着されているのはあくまで保護用のカバーパッド。アーマーフレームの代わりの仮装甲であるため、防御力は低い。
しかし高い機動力を持ち、仮装甲のみながらも市販のLBXを両断するなど、その機体性能は一般流通品のそれを遥かに凌ぐ。
さらに機体自身が敵の攻撃を予測・プレイヤーに行動を提示するなど他のLBXにはないシステムを持つなど、謎の多い機体。
後に専用のアーマーフレームとして「アキレス」が開発され、紆余曲折を経て山野バンに譲渡された後、AX-00に装着された。
基本装備は棍棒「鋼鉄棍」。
内部には物語の鍵を握る「プラチナカプセル」が搭載されている。
プラチナカプセル
AX-00内部に組み込まれた、コンピューターチップを内蔵したカプセル。
この中には山野博士の設計した、無限のエネルギーを生み出す無限稼働機関「エターナルサイクラー」の設計データが、暗号化された状態で入っている。
これは、実用化すれば世界のエネルギー問題を全て解決するほどの莫大なエネルギーを生み出すことができる反面、
そのエネルギーを兵器として転用される可能性もある、世界の希望にも絶望にもなり得るというもの。
秘密組織「イノベーター」は、とある目的のためにエターナルサイクラーの設計図を狙っている。
なお、暗号化された設計図の解読コードはLBX世界大会アルテミスの優勝商品であるCPU「メタナスGX」の中に記録されている。この解読コードはメタナスGXの製造段階の時点で組み込まれたもの(山野博士が「クリスターイングラム社」の製造ラインにハッキング、秘密裏に解読コードを仕込んだ)で、アルテミスの主催を務めるLBX管理機構・オメガダインによって厳重に保管されている。これは、組織としての力や様々なコネクションを持つイノベーターでも、厳重に保管されたメタナスGXを強奪するのは不可能と踏んでの事である。
特殊プログラム
デスロックシステム
AX-00に搭載された第一のプログラム。
正式なユーザーでない者が無理矢理プラチナカプセルを取り出そうとすると毒の矢が飛び出てその人間を抹殺するだけでなく、プラチナカプセル内のデータを抹消してしまう、というもの。
これによってLBXを強奪するだけではカプセル内のデータが手に入らないようになっている。
なお、このプログラムはバトル中は作動しないため、イノベーターはバトルモード中での完全破壊を狙って刺客を差し向けてくる。
Vモード/アドバンスドVモード
AX-00に搭載された第二のプログラム。
バトルモード中に一定のダメージを受けると起動する。
Vモード起動時はCCMの上画面が展開し、機体が金色に発光、機体性能が大幅に上昇する。
さらにCCMからの操作を受け付けなくなり、AIによる自律稼働モードへと移行する。
起動後は敵対する機体を完全破壊するまで動き続け、その後に停止、Vモードも解除される。
ただし自律稼働中の行動パターンは単調なもので、アングラビシダスの準決勝戦においては、
対戦相手の仙道ダイキにそのことを見破られている。
しかしバトル中にパンドラから受け取ったプログラムによって「アドバンスドVモード」へとアップデートされ、任意での発動、及び操作が可能となった。
のちにとある機体に搭載されたAIのテストプログラムであることが明かされた。
派生機
山野博士製のコアスケルトンではあるが、後に神谷重工が独自に開発した改良型が多数存在する。
アキレス
AX-00にアーマーフレーム「アキレス」を装着した姿。
アーマーフレームのタイプはナイトフレーム。
ジ・エンペラー
海道ジンの使用するLBX。アーマーフレームのタイプはナイトフレーム。
神谷重工が改良したAXシリーズのコアスケルトンが採用されている。
AX-02/カイザ&AX-03/フェアリー
イノベーターによってAX-00の設計データを基に開発された新型コアスケルトン。
イラスト上は「カイザ」、下はその完成形の「フェアリー」。
フェアリーには爆弾回路「ドングリ」を内蔵、エネルギー施設空爆計画「フェアリーテイル計画」の要として量産が予定されている。
ルシファー
A国の最新技術が使われた、神谷コウスケ監修の神谷重工製LBX。
アーマーフレームのタイプはナイトフレーム。
ジ・エンペラーから始まった、神谷系列としてのAXシリーズの完成形をコアスケルトンとして採用している。
AX-000/オーレギオン
山野博士がイノベーター時代に設計した究極のプロトタイプ。
AX-00はこの機体の性能を当時の技術レベルにまで落とし込んだ機体である。
『装甲娘』では
旧版、ミゼレムクライシス版共に登場している。
詳細は『AX-00/アイカワ_レミ』を参照。
その他、関連・派生機体のLBXも装甲娘として、
- アキレス:適合者「ミカヅキ カリナ」:(CV:早見沙織)
- ジ・エンペラー:適合者「カタクラ ソフィア」:(CV:小清水亜美)
- AX-02/カイザ:適合者「シオミ カレン」:(CV:伊藤静)
- AX-03/フェアリー:適合者「フクヤマ コトノ」:(CV:近藤玲奈)
- ルシファー:適合者「ジングウジ リヨ」:(CV:伊藤静)
- AX-000/オーレギオン:適合者「???」:(CV:?????)
がいる。詳細は適合者の個別記事参照。
余談
山野博士製のコアスケルトンではあるものの、その高いポテンシャルに目を付けた神谷重工及びイノベーターによって、AI搭載型の改良機が多数開発された模様。
また脚本家のツイートによって、ジ・エンペラーやルシファーがAXシリーズの関連機体だったことが明かされた。
これによって、ジ・エンペラーのコアスケルトンの形式番号は「AX-01」なのではないか?という考察がファンの中でされている。