概要
テロ組織「ディテクター」がルシファーを強化改良したLBXで、アーマーフレームのタイプはナイトフレーム。
モチーフはおそらくルシファーと同一視される魔王サタン。
ルシファーをベースとしつつもカラーリングが黒を基調としたものへと変更され、大きく捻じれた角なども相まって、より悪魔としての側面が強調された機体。
背中のビームウィングを撤廃し、LBXが耐えられる限界重量ギリギリの大型ブースターを搭載することで、直線軌道における推進力の大幅な向上を図ったカスタマイズが施されている。
ただし、プレイヤーとして使用する場合、アニメ版のように縦横無尽に飛行する事は出来ないので注意。
全体的に大胆なイメージチェンジが図られているものの、コウスケの美学には適っていた模様。
基本装備は、ビームソード「ヘルズエッジ」(アニメ版では刀身が発光している)と、大盾「魔王クエイサーシールド」。
ビームウイングの撤廃に伴い、専用必殺ファンクション「セラフィックウィング」が使用できなくなったものの、もう一方の専用必殺ファンクション「デビルソード」は使用可能(なのだが、『W』のLBX図鑑に思いっきりセラフィックウイングが必殺技だと書かれてしまっている)。
派生機体
竜帝ルシファー
ゲーム版にのみ登場する、雷龍を意識したカラーリングとなったシャドールシファー。
どうやら灰原ユウヤの専用機として作られたらしく、彼に使わせると専用のセリフが流れる。
『ダンボール戦機W』において
ディテクターに洗脳され、スレイブ・プレイヤーとなった神谷コウスケの機体として登場。
Nシティ防衛戦にて大空ヒロとジェシカ・カイオスの前に立ちはだかり、ペルセウスとジャンヌDのタッグを相手に互角に渡り合っていたが、わずかな隙を突かれ、ジャンヌDの発砲を受け爆散。
後のミゼル編(アニメ版)には回復したコウスケの機体として登場し、他のLBXプレイヤー達と共にミゼルに立ち向かった。
漫画版にも登場しており、LBXプレイヤー達がバンに声援を送るシーンの中で、シャドールシファーを手にしたコウスケが、一人「美しい……」と、明らかに声援では無いセリフを発している。
『LBX烈伝』において
旧世代の機体ながら、コアスケルトンをルシファーと同じAXシリーズに変更する等のメンテナンスを施すことで2056年時点でのLBXに引けを取らない性能を持つ。しかしながら、演算処理系統はシステムの一新がなされていないために、旧世代機としての枠に収まっている。また、ルシファー同様、特殊モード「S(セラフィック)モード」も使用可能。
さらに、物語中盤には、コウスケ自身が指揮する神谷重工LBX部門が開発し、国際テロ組織「ワールドセイバー」に奪われたエンペラーM5を自らの手で葬る為に、クエイサーシールドを改造した弓型の新兵装「魔王弓フィーニス」を新たに装備した(武器としてのカテゴライズは両手銃なのか、どれにも属さないタイプなのかは不明)。
最終決戦では、ジンのエンペラーM3カスタムと共にエンペラーM5を撃破し、コウスケ自らが生み出してしまった兵器にケジメをつけた。
余談
2021年5月の時点で、再販とハイパーファンクションを除く『ダンボール戦機』シリーズのプラモデルとしては、本機が最後に発売された商品となっている。
しかも、『W』登場機体が放送終了後に発売されるというあまりにもイレギュラーすぎる事例となった。