概要
ゲーム会社レベルファイブが自社の運営する携帯ポータルサイト『ROID』で配信する予定だった作品。
無印シリーズである『イナズマイレブン』の未来である2140年を舞台に、空中を飛び回る「エレメンツサッカー」を題材として描かれている。
当初は2009年冬に配信予定でPVも公開されていたが、延期を繰り返して現在の配信予定は未定。
そしてそのまま『ROID』公式サイトからはその名前もPVも消え去った。
一応その後のニンドリインタビューで本作について社長に聞いた際は何らかの形でいずれ披露する意思があることが語られていた。そして最終的に発表されたのは、フューチャーから一部設定やキャラクターを引っ張ってきた劇場版とジ・オーガだった。
が、こうして一作品として出してしまった以上はもう触れないのではないかという可能性が浮上し、加えて無印から10年後が舞台である『イナズマイレブンGO』シリーズが始動してしまったため、現在は「フューチャーはポシャった」というのが通説となっている。
実はDSでベータ版が作られていた事がリークされた。
ジオーガで使われていた未来マップ、輝く未来へというBGMは制作途中だったフューチャーから引っ張ってきたのではと推測される。
本作のストーリーやキャラ詳細はイナズマキャラバンのイベントで語られたが、10年以上前に行われたその場限りのイベントなので現在は真偽の確認が非常に困難になっている。
例→舞台は汚染された地球を離れた宇宙
ベータ版をプレイしたスペインの人のブログで詳細なストーリーが説明された。
一応イベントで語られたらしいが真偽は曖昧という情報は≪カッコに入れて書いておきます≫。
ストーリー
イナズマジャパンがFFIで優勝してから80年後の2140年という未来から始まる。 雷門中サッカー部がサッカーを壊そうとしていることをカノンは友人のキラード博士から聞いた。
この時点でブルーライトニングスのメンバーはカノン、熊野、白鳥のみであり他のメンバーは恐れをなしてチームから去る。 カノンはキラード博士が用意したタイムマシンで80年前の稲妻町に向かう。
過去の時間に飛ぶことの最大の目的は足りない自分のチーム、ブルーライトニングスのメンバーを集めることとサッカーを救うことである。 カノンは何とか旧雷門サッカー部を説得することに成功し、80年前の雷門イレブン、すなわちキャプテンの円堂守を 未来へ連れて行こうとするがタイムマシンが故障してしまい、円堂守、豪炎寺修也、鬼道有人、風丸一郎太、壁山塀吾郎 以外の五人は時空の間に閉じ込められてしまう。
無事にとは言いづらいがなんとか自分の時代=2140年に戻ってこれたカノンは まだまだ足りないチームメンバーを補おうと豪炎寺タイセイに声をかけるが、タイセイはそれに応じようとしない。雷門との試合は刻一刻と近づいてたが それでもブルーライトニングのメンバーは八人しかいないので試合ができるわけがない。 そんな折、説得に応じたタイセイがメンバーに加入したが まだブルーライトニングのメンバーは九人だ。
雷門を恐れる者しかいないこの世界にはカノン達を助けようとするものはいない。 残りの二人が集まらない。ピットに戻ったカノンは鬼道アキラの姿がいないことに気づく。 「アキラはよくいなくなるから」と気にも留めないカノン。
それよりも今は残りの二人を探す方が先だとピットを去る準備をしていた矢先にブルーライトニングのユニフォームを着て 試合で使うブーツを履いたアキラが現れた。
これで残るはあと一人。カノン達はチームメンバーを集めることが出来るのだろうか。 という所でβ版は終了する。
登場キャラクター
名前の公開されている人物
CV:竹内順子
主人公。曽祖父、円堂守のことを非常に尊敬しており、宇宙一のサッカープレイヤーを目指す。カノンがエレメンツサッカーの名門校に入学するところから物語は始まる。
所属チームはブルーライトニング。
キャラクターデザインを担当した長野拓造によると、円堂と木野秋の子供として設定したそうである。
必殺技:ゴッドキャノン、メガトンヘッド
CV:三宅健太
カノンのチームメイトで先輩。ガタイがよく強面だがいい笑顔。
必殺技:プラズマバースト
CV:笹沼尭羅
カノンのチームメイトで先輩。PVではチームを仕切るカノンに悪態をつきつつも動いている。
何気に漫画版の外伝集に収録されている「円堂カノン外伝」の1コマ目に彼らしき人物が描かれてる。
必殺技:ホログラムビュー、フォースフィールド
劇場版で名前が発覚。影山零治に似ているが関係は不明。
PVでは黒幕のように描かれていたが、劇場アニメ版およびジ・オーガではカノンの保護者的存在で協力者となっている。
ベータ版をプレイした人のブログで名前が公開された人物
CV: かかずゆみ
カノンの幼馴染。
CV: 吉野裕行
カノンをサポートするメカニック。鬼道有人似だがドレッドヘアーではない。カノンの従兄弟で親友。
豪炎寺修也のひ孫。服装的におそらくチームメイトではない。カノンのライバル的存在であり、彼のことを敵視している。
たまに間違う人がいるが、豪炎寺真人とは別人。
・その他
PVやら公式画像やらでそれぞれのひ孫と思しきそっくりキャラが多数報告されている。
某wikiにはこの時代の雷門イレブンと思しき面子の中に、帝国学園のそっくりさんたちが結構な人数いるということが記述されている。
なお、PV内で声を当てている声優は現状劇場版に登場したカノンとキラード博士以外公開されていない。
新要素はエレメンツサッカーとピットストップ。
ピットストップはバースト、パワーを上げる、ブーツを交換するなどのシステム。
スペインの人がプレイしたバージョンでは必殺技のグラフィックとモーションは作られてなかったらしい。
まだROMは手元に残ってるらしい。
余談
本作PVに出ていた2140年という時代設定は劇場版だと20XX年に変更されている。
2140年設定で計算すると「無印時代は2060年くらいが舞台で、2050年が舞台のダンボール戦機の10年後」という構図が成り立つため(ダンボールにはイナズマのキャラが若い姿で登場している)、この2シリーズが同一世界かパラレルワールドかという議論が交わされる際にこのフューチャーが槍玉としてよく挙げられているが2012年に劇場公開されたイナズマイレブンGOVSダンボール戦機Wで双方の世界はパラレルワールドだと語られている。