曖昧さ回避
概要
- 海から遠い内陸で、労力を使わずに大量輸送するのに向いている船を通す。
- 都市の内部で、(以下同文)。
- 川で使うための船を、海に出さずに行き来できるようにする。
- 二つの水域の間にある地峡で行き来を阻まれている船を、お互いに行き来できるようにする。
といった目的で造られた。
排水や灌漑、発電用を兼ねたものもある。船が往来する水路は水質が悪化するため、飲料水源としてはあまり使われないが、琵琶湖疏水は運河と上水道の水源(と水力発電の水源)を兼ねて建設されたものである。
日本では江戸時代になって、船による内陸輸送の便宜を図るために、川を付け替えたり(利根川など)海沿いに川船を通せる水路を掘ったり(小名木川・貞山堀など)市街地に水路を造ったり(堀川・道頓堀など)しているが、当時には「運河」という名前は付いていなかった。
明治時代には、ヨーロッパの土木技術を導入して大規模な運河(利根運河・琵琶湖疏水など)が新しく造られたが、鉄道の急速な進歩の前に廃れていった。