「ヨロイ元帥、私は裏切っていない!」
概要
『仮面ライダーV3』第41話「あッ!人間が溶ける!ヨロイ元帥」に登場。
ナチスドイツの移植技術を用いて風見志郎の親友である高木裕介にアルマジロの能力を移植して誕生したデストロンの改造人間。
ヨロイ元帥が送り込んだ最初の刺客であり、風見志郎=仮面ライダーV3の抹殺を使命とする。鳴き声は「ガイラー」
なお、高木はさそり男の素体となった本郷猛の親友・早瀬五郎とは違い、デストロンが掲げる思想を本気で信じて傾倒し、彼等が世界を支配すれば人間の暮らしはもっと豊かになるものと本気で信じている点や未だに風見志郎への友情を捨てきれていないという相違点がある。ある意味ライダーマン=結城丈二の先駆け的存在である。
一旦怪人になると脳改造もなされているのか、躊躇なく攻撃を開始する。
能力
人間を溶かしてしまう猛毒が含まれた鱗を飛ばして敵を攻撃する。この鱗は怪人の脳波で操る事ができ、遠隔操作をすることも可能。踏みつけても毒液を噴射するが、どういうわけか毒液を浴びた山下が溶けることはなかった。
そのほか、背中にある甲羅のトゲを体当たりで敵に突き立てるガルマジロンバック戦法を得意としている。(他のアルマジロモチーフの怪人のように体を球状にはしない)
手にダーツが仕込まれているが、山下一家を人質にした際に見せたのみで実際には使用されていない。
同様のダーツは病院に潜伏していた女戦闘員が風見に対して使用していた。
活動歴
ライバルである風見に勝ちたいと願う高木は、デストロンの掲げる理想に賛同し、彼らからの誘いに応じて自ら進んでデストロンの協力者となり、アルマジロの改造人間・ガルマジロンへと生まれ変わる。
自身の能力テストを兼ねて風見志郎抹殺計画の為に、デストロンに拉致され無理やり強制労働を強いて使い物にならなくなった囚人達を山下喜作1人を残して全員を処刑。
ワザと脱走させた山下を使って罠を仕掛けて彼の信用を得ることに成功すると、山下とその家族を囮にデストロンの秘密基地へと彼を誘き出し捕えることに成功。
デストロンの協力者となった今でも風見との友情を捨てきれない高木は、風見にデストロンに協力してほしいと説得を試みるが、風見から組織の全貌を聞かされ逆に説得を受け友人との友情と組織の掲げる理想との間で揺れ動くが、組織が許すはずも無くヨロイ元帥の「裏切り者は…死刑!」という脅しに屈し風見との最後の勝負を決意する。
やむなく風見もV3に変身。かつての友人と最後の戦いを展開し、「オレは裏切ってなどいない‼」と葛藤しながらも悲壮感漂うなか、激闘の末に『V3回転フルキック』で引導を渡される。「志郎…!俺は…俺は…」、それが最後の言葉となった…
かつての友人の亡骸を抱え、無言のままどこかへ去って行くV3の仮面の下の表情は誰も窺えない……
関連項目
ヨロイ一族 部族怪人 デストロン怪人 デストロン アルマジロ 仮面ライダーV3
さそり男 、プロペラカブト、ライオンサンダー→主人公の親友が素体となった改造人間関連。ちなみに『仮面ライダーV3』第41話は、さそり男の登場エピソードのリメイクだという逸話がある。