「やったぞ!一也に勝った、俺の勝ちだ!!」
人間態(小針正):宮川不二夫
概要
『仮面ライダースーパー1』第15話「天才怪人対ライダーの知恵くらべ」に登場するライオンのドグマ怪人。ツタンカーメンのマスクにライオンの顔面を当てはめたような外見をしている。
素体となったのは沖一也の大学時代の友人である小針正という男。
小針は一也に勉強でも拳法でも後れを取っており、そのことがコンプレックスとなっていたが何時しかそれは強い憎しみとなっていた。一方、一也自身は親友だと思っており、小針がノーブル賞候補に選ばれたことを知ると飛び上がるほど喜んでいた。
それに目を付けたメガール将軍によって一也の現在地を教える代わりに改造人間とするためドグマのアジトに連れていかれた。
当初は将軍の提案に難色を示したが、ノーブル科学賞をコットン博士にさらわれた事を伝えられるとドグマに魂を売り、ライオンサンダーとなった。
額の水色の部分からは人間を自在に操る「C光線」という光線を発射する(コントロール光線とも呼ばれる)。光線のレベルは左手の甲にあるダイヤルで調整し、赤色の「1」で10分、オレンジ色の「2」で20分、黄色の「3」で30分、緑色の「4」で40分操ることができる。そして紫色の「5」に調整すれば強力なビームとなり対象を破壊する。有効射程2㎞、最大出力600万kw以上。なおダイヤルには「5」の上に「MAX」という表示があるが、使用されることは無かった。
両腕には「ライオンサンダー鉄の爪」という鉤爪が付いており、上あごの牙を取り外すと長剣「ライオンサンダー電磁剣」となる。
初戦では、親友を前にして攻撃の手を緩めたスーパー1を格闘戦で圧倒し大ダメージを与えるも、力だけではなく頭脳でも勝たなければならないと考え、止めを刺さずに立ち去った。
次に自分からノーブル科学賞を奪い、ドグマにとっても邪魔なコットン博士の暗殺を企て一也に予告場を送り頭脳戦に挑む。
洗脳した警備員に鏡を配置させ、その反射を利用しC光線でコットン博士を狙い撃とうとするも、一也に殺害トリックを見破られ失敗。再び戦闘を挑むも、レーダーハンドのレーダーアイを額に受けて弱体化し、冷熱ハンドの超高温火炎で怯んだ隙にスーパーライダー閃光キックを受け爆死した。
作中では帝王テラーマクロと対等に話すなど、改造の経緯もあり忠誠心など存在しないように思えたが、やはり最後は他ドグマ怪人と同じく「テラーマクロ!」という断末魔の叫びを残している。
その後、橋の上で一人たたずむ一也の手には、明るく笑い合う親友との写真があった。一也はそれを破り捨て、親友に別れを告げるのであった。
余談
本郷猛の人気っぷりが紹介された番組では取材に応じたファンの一人がこの怪人のコスプレをしており、存在感を放っている(8:09あたり)。