「我等、闇の王国ドグマに生まれ、帝王テラーマクロに忠節と絶対服従を誓いし者だ」(第1話)
「沖一也!ドグマの前に立ちはだかるただ一人の男、今こそ貴様と雌雄を決するぞ!」(第22話)
TV本編より
「機械の体に成り果てた貴様の存在意義は何だ‼」
仮面ライダーSPIRITSより
演:三木敏彦
概要
帝王テラーマクロに忠誠を誓い、怪人達の指揮や製造を担当している、文武両方に特化した優秀な人物。時には怪紳士の姿として自ら優秀な人材のスカウトに赴くこともあり、そのような人物に対しては礼を尽くす一面を持っている。
自身が戦地に赴く際は愛馬の「バラガ」に跨り、得意の剣術を使った騎馬戦を展開する。
その正体は5年前に行方不明になった国際宇宙開発研究所の科学者・奥沢正人。池上妙子という名の婚約者がおり、主人公の沖一也より以前に惑星開発用改造人間の被験者に志願した。手術が成功すれば惑星開発用改造人間第1号として宇宙開発の第一人者となり、輝かしい未来と栄光を得るはずだった……。
しかし当時の技術はまだ発展途上で未熟だったため、手術は失敗。奥沢は醜い怪物のような姿になってしまう。
またこの事件の発覚を恐れた国際宇宙開発研究所は事実を隠蔽。奥沢の婚約者にさえ何も知らせず、当時のごく一部の責任者しか知らない悲劇として、闇に葬り去ってしまった。
信じていた同僚達に裏切られ、自身の醜い姿を恥じた奥沢は絶望し自殺しようとする。だが、その深い心の傷につけ入るように現れたテラーマクロに拾われ、ドグマの一員に迎えられた。テラーマクロに恩義を感じた奥沢は、人間の名を捨ててメガールと名乗り、テラーマクロの忠実な片腕になった。そしてドグマによるユートピア建設を信じ、数々の悪事に手を染めていった。
そのような経緯からか極度の人間不信であり、用心深い性格の持ち主。
故に自身の影武者を数多く持っており、これにより謀反を企てたゾルベゲール博士やムカデリヤの暗殺から逃れている。
また作戦についても仮面ライダースーパー1を討ち取ったと有頂天になるカメレキングに死体の確認を問い怠ったことを叱責したり、スーパー1と同等の力を持つバチンガルに対してはスーパー1の持つファイブハンドを全て奪う命令を下したりと入念な策略を立てることが多い(現に彼の言いつけを怪人たちがちゃんと実行していれば、成功していた可能性が高い作戦も多い)。
悪魔に魂を売ったように思われたメガールだったが、実は今でも婚約者である妙子の事を愛しており、彼女の写真が納められたロケットを持ち続けている。その事実から察するに未だ良心を完全に捨てきれておらず、心の奥底では自分の行いに対して後ろめたさを感じていたのかもしれない…。
全ての怪人をスーパー1に倒されて後が無くなったメガールは、ドグマの怪人墓場で最後の決闘を挑む。死神バッファローに変身して、美しい改造人間であるスーパー1に対する妬みや嫉妬、そして人類への憎しみを吐き出すかのような鬼気迫る迫力で迫る。
その時、その場へ駆けつけた妙子の説得や、技術の進歩から自らの体を証拠に再改造が可能であることを訴えるスーパー1、そして人生のやり直しを説く谷源次郎の言葉を受け、心にくすぶっていた人間としての心を取り戻しかける。
しかしこの事を見越していたテラーマクロは、他のドグマ怪人のようにメガールの頭部に服従カプセルを埋め込んでいた。鈴の音により再洗脳され、完全なドグマの奴隷と化してしまい自我を失ったメガールは、彼を止めようとした妙子をその手に掛けてしまう。
その凶行に「もはや完全に人の心を失ったのか‼」と怒りに燃えたスーパー1の『スーパーライダー閃光キック』を受け、「ドグマよ永遠なれ!」との断末魔と共にその悲劇的な人生に幕を下ろした。
彼が残したロケットには妙子の写真と共にドグマの本拠地を記した地図も収められており、この事実を知ったスーパー1は奥沢正人ことメガール将軍が心の奥底で今でも妙子を愛し続けていた事を知る。
彼の悲劇と悲しみ、そしてそんな彼の運命を弄び、自身の駒として利用し続けたテラーマクロへの怒りを新たにし、二人の無念に報いる為にも何としてもテラーマクロを討ち果たすことを誓ったスーパー1は、ドグマ王国との決戦に向かう。
仮面ライダーSPIRITS
バダン帝国総指揮官「暗闇大使」がバダン総統JUDOより与えられし能力『時空魔法陣』の力により、魂の無い傀儡として復活。東北地方の制圧を担当する。
そして青森市内でスーパー1こと沖一也に再会した際、魂の無い傀儡と知りつつもかつての悲劇を知る一也から今一度の説得を試みられるが、バダンシンドロームの影響で変身不可能なその哀れな姿を観た暗闇大使を通じて、上記の通り一也よりはまだ自身の方が存在意義があると罵りながら死神バッファローに変身。鉄球で攻撃を加えた。
その後、バダンシンドロームを克服したスーパー1と青森市街地で再び対面。
彼とZXの活躍により、率いていた再生ドグマ怪人部隊が全滅されてしまったため、ドグマ親衛隊と共にその場から撤退し、現時点ではデッドライオン及びジェネラルシャドウ、ヘビ女、そしてデルザー軍団大首領(本体)達と共にサザングロス体内において修復が完了したらしきデルザー軍団3強のヨロイ騎士、磁石団長、マシーン大元帥の目覚めを見守っている模様。
関連タグ
ジャミラ(境遇が似ている関連で)