ワナゲクワガタ
わなげくわがた
『仮面ライダーV3』第27、28話に登場するクワガタムシと鋼鉄製の輪の能力を持つ機械合成怪人。鳴き声は「クワーッ!」
遠隔操作が可能な鋼鉄製の輪を投げつけて相手の首を絞めて絞殺する能力を持つ。
なお、本人が言うには一度嵌ると決して取れないらしいが、ミミズ男の『殺人リング』の時とは違い、劇中では風見志郎状態も含めてV3に計4回も嵌めたにもかかわらず、ことごとく脱出されていた。
また、腕から弾丸や麻酔性の毒ガスを噴出することが出来る他、人間に擬態し相手を欺く事もできる。前述の麻酔ガスで、変身中の志郎を攻撃し変身を阻止することに成功した。
デストロンが開発した新型毒ガス兵器『ギラードガンマー』を使った一大計画『日本全滅作戦』の補佐役と、作戦遂行の妨げとなる仮面ライダーV3の抹殺が主な使命。
この作戦のためにデストロンは、陣頭指揮役としてゾル大佐、死神博士、地獄大使、ブラック将軍を蘇らせ、ワナゲクワガタにもイモリゲス、ドクダリアン、シオマネキング、ウニドグマらの再生怪人が部下として与えられる程、力が入っていた。
ところが大規模な作戦の補佐を任されている割には、ワナゲクワガタ自体は大して強くもない怪人であったらしく、最後は必殺技も受けずに普通のキックで蹴り飛ばされたはずみで、あっけなく倒された。
更に彼の死に際の爆発の影響で、なぜか基地の自爆装置が作動してしまい、その上ドアも故障して脱出不可能になり、あわれ再生4大幹部たちは基地もろとも犬死に。『日本全滅』どころか、彼ら自身がワナゲクワガタの道連れで全滅するという結末を迎えたのであった。
ドクトルG役の千波丈太郎曰く、この回の楽屋裏は同窓会のような盛り上がりだったという(死神博士役の天本英世は役同様に物静かだったとか)
地獄大使役の潮健児が地獄大使を演じて印象的だったのは前作よりも「この回で意味もなく風見の様子を見に来て捕まる」シーンとのこと。
なお、ゾル大佐と死神博士は風見を見に行った地獄大使について(「(ゾル)あいつは我々と違ってそそっかしい所がある」「(死神)よく注意する事だな」とドクトルGに忠告していたが「口出しするな」と返された。(人の事はあまり言えないが…)
ブラック将軍は捕まった地獄大使に対し、「このおっちょこちょいめが!」と罵っている。
ワナゲクワガタは最終回にて再生怪人として登場する予定だったが、死人コウモリに役を譲ることになったらしい。