概要
スマートブレイン社が開発したトランクボックス型マルチツール。名前の通り仮面ライダーファイズ専用のツールで、ブラスターフォームへの変身や戦闘及び必殺技に使用される万能武器。
変身の際にはトランスホルダーにファイズフォンを装填、ファイズブラスター本体側面にテンキーに変身コードを再入力するという手順を踏む。
新たな変身システムの基盤ということもあって、高性能CPU「スマートPCV」(バージョンは最新式のジェネレーションV)を搭載。
φの字の中心線に当たる「トランスグリップ」はトランクボックスモードやフォトンバスターモード時には斜め、フォトンブレイカーモード時には水平に変形する。
また、使用者の思考とリンクして出力を調整する働きがあると公式設定があり、ホースオルフェノク(激情態)に対し、ゼロ距離でフォトンバスターを放ってもダメージを負う程度で済んだのも恐らくはこれが理由ではないかと推測される。
超強化クリムゾンスマッシュを発動するのに必要なツールだが、本編最終回ではツールを介さず使用している。
劇場版ではキャンセルボタンが存在しないが、本編での仕様はキャンセルボタンが追加されている。
Vシネクスト『パラダイス・リゲインド』では、新たに開発された仮面ライダーネクストファイズの武器の1つとして使用される。
各モード
トランクボックスモード
携行用の通常形態。安全装置を掛けている状態となる。
フォトンバスターモード
大型銃に展開した状態。ショットガンのように可動するフォアグリップが付いており、これを引く事により弾丸が装填される。
20発まで連続発射が可能で威力はクリムゾンスマッシュ相当。
『仮面ライダーウィザード』最終回では通常形態で使用、ビッグ・ティーレックスに対しては怯む程度のダメージしか与えられなかったが(響鬼の鬼棒術・烈火弾と合わせて漸く撃破)、ハイドラグーンに対しては一撃で撃破する威力を見せた。
フォトンブレイカーモード
トランスグリップを水平にし、大剣に展開した状態。切断力はファイズエッジの15倍。
ちなみに『フォトンブレイカー』はジェットスライガーがフォトンフィールドを展開して放つ突撃技の名前でもある。そもそも、ファイズブラスター本体がジェットスライガーの装甲と同じくアブソリュートメタル製、フォアグリップがタイヤと同じソルラバー製であったりする。
(出典「仮面ライダー図鑑」より)
指令モード
特定のコードを入力する事によって、様々な機能を使用できる。コードの組み合わせで他のライダーマシンに指令を出すこともできる。
コードの音声内容から察するにブラスターフォームのファイズそのものをファイズブラスターと認識しているようだ。
作中で使用した(と思われる)コード
555:「Standing By」変身待機。ファイズフォンをセットすると「Awakening」の音声と共にブラスターフォームに変身。
103:「Blaster Mode」ツールを大型銃のフォトンバスターモードに変形させる。
143:「Blade Mode」ツールを大剣のフォトンブレイカーモードに変形させる。
ENTER:「Exceed Charge」変身後にENTERを単体で押すことによりそれぞれの状態で必殺技を発動。
5246:「Faiz Blaster Take Off」ブラスターフォームの背部ユニットを起動し、空中を飛行。
5214:「Faiz Blaster Discharge」背部ユニットを両肩に展開し、ブラッディキャノンを発射。
5532:「Faiz Pointer Exceed Charge」ファイズポインターにエクシードチャージを行う。劇場版「パラダイス・ロスト」でのみ使用。
備考
戦闘時の各種モードはブラスターフォームにフォームチェンジしなくとも使用する事が可能。フォトンブレイカーモードは『仮面ライダー大戦』で、フォトンバスターモードは『仮面ライダーウィザード』で使用している。
最強フォームが使用する事が前提である武器を基本形態で扱うという描写は以降のお祭り作品では当たり前になったらしく、パーフェクトゼクター(スーパーヒーロー大戦GP)、アックスカリバー、バリズンソード(スーパーヒーロー戦記)がこれに続いた。
(※注)メダガブリューは原作の時点で最強フォームへの変身アイテムを所持していればどのような形態でも使用できる扱いであったのでここには含めていません。
玩具版
DX版の造形はキャンセルボタンが存在する本編仕様に準じているが、最終話を除く本編での変身手順である「ファイズフォンをセットしてコード入力」は再現不可能。ジョイントが同じライダーフォン(カイザフォン、サイガフォン、オーガフォン)を装着させることが可能で、劇中では再現できないファイズ以外のオリジナルブラスターフォームも自分で再現できる。カイザフォンXXが対応しているかは不明。
唯一、デルタフォンのみは形状の都合で装着は不可。玩具版でのみ設定無視の形態が作れるのはプトティラコンボも同様)。
玩具版では作中で使用されていない指令モード用のコードが収録されている。
ファイズギア関連
前半2桁
55:「ファイズポインター」
52:「ファイズショット」
54:「ファイズエッジ」
後半2桁
76:「Put in to motion」前半2桁で入力したファイズギアを武器として起動する(ミッションメモリーは使用しない)。
32:「Exceed Charge」ツールにエクシードチャージを行う。
このコードの中でファイズポインターへのエクシードチャージ「5532」は、劇場版「パラダイス・ロスト」の終盤で使用している。
ライダーマシン関連
前半2桁
58:「オートバジン」
98:「サイドバッシャー」
38:「ジェットスライガー」
後半2桁
21:「Come Closer」前半2桁で入力したマシンを使用者の近くに呼ぶ。
14:「Get into the action」援護して共に戦う。
26:「Battle Mode」バトルモードに変形させる。(ジェットスライガーは不可)
86:「Vehicle Mode」ビークルモードに変形させる。(ジェットスライガーは不可)
46:「Take Off」飛行させる。(サイドバッシャーは不可)
このコードの中でジェットスライガーへの接近指示「3821」は、劇中でデルタギアとファイズギアが使用している。
CSMではファイズギアでオートバジンとジェットスライガーに関する全てのコードが使用可能で、カイザギアはサイドバッシャーとジェットスライガーへの指示コードのみが可能になっている。また、デルタギアは音声入力でジェットスライガーへの援護・飛行命令が追加されている。
ちなみに劇中ではジェットスライガーの召喚コードを使用しなかったが、バンダイの食玩「ザ・ライダーマシン5」ではブラスターフォームがジェットスライガーに乗る姿が立体化されている。
その他
オマケ機能として以下のコードが収録されている。
1224:「Merry Xmas」クリスマスの隠し音声とメロディが再生される。
2004:「Happy New Year」お正月の隠し音声とメロディが再生される。2004なのは『仮面ライダー555』放送開始年が2003年であったため。
余談
作中では巧からの扱いのぞんざいさが有名(草加からのファイズアクセルの投げ渡し、カイザポインターの天井からの落下等、そもそもファイズの強化アイテムは雑に扱われがちではある)。
ファイズブラスター(ファイナルフォームライド)
ディケイドがファイナルフォームライド ファイズを使用することで通常フォームのファイズを変形させた超大型の銃。
関連タグ
仮面ライダー555 仮面ライダーファイズ ブラスターフォーム ファイズギア
アタッシュカリバー、アタッシュショットガン、アタッシュアロー・・・カバン型武器。それぞれ近接戦闘で使う片刃の剣、遠距離戦闘が可能な銃、遠近両用の弓。
ラウズアブゾーバー、リベラドライバー:同じく宅配されたアイテム。
ギーツバスターQB9:こちらは令和4作目の最強形態の専用武器。何の因果かこれも赤と白で、しかも銃と剣になる。また、別フォームの武器として使用された点も共通。
仮面ライダーガッチャードバレットチョウチョワイルドモード:FFR版と同じく銃を模したライダーだが、こっちは小さい拳銃型で女性でも反動無く撃てる。
ドラグバイザーツバイ←ファイズブラスター→キングラウザー