概要
仮面ライダーカイザ専用のバイク。仮面ライダーでは初のサイドカー付きのバイクである。
設定上ではサイドカー部分を切り離しての自走も可能ではあるが、劇中では描写されていない。
設定では出力は950ps、最高速度は360kmにまで達する他、人工衛星と交信でき、ライトの明るさは前方150度圏内を250m先まで照らすほどだという(出典:「決定版仮面ライダー555図解超百科」(講談社)より)。
バトルモード
仮面ライダーファイズのオートバジン同様、ビークルモードからバトルモードへの変形が可能。平成仮面ライダー史上ほぼ初とも言える、バイクから巨大ロボットへの変形である。
サイドカーの部分「ニーラーシャトル」が足になり、バイク部が手・胴体になる構造をとっている。
主な武装は右腕に相当する4連装濃縮フォトンブラッドバルカン砲「フォトンバルカン」(1秒間に72発)と左腕に相当する6連装ミサイル砲「エグザップバスター」(射程:2400m)。
その巨体を生かした格闘戦も得意で、右腕のハサミでの捕獲(2000度にまで発熱させる事で鉄板の切断も可能)、巨大な足で蹴り飛ばす、飛び掛って両腕を叩き付ける等、鈍重そうな見かけによらず多彩な動きを見せている。
最高時速は120キロ、出力は3750psほど(出典:「決定版仮面ライダー555図解超百科」(講談社)より)。
劇中でのバトルモードはコックピット部分(ビークルモードのアップ)を除き、フルCGで描写された。
その圧倒的な火力や巨体ゆえに弱点がないようにも見えるが、上からの攻撃には無防備で、劇中で描かれたオートバジンとの戦いや、劇場版での仮面ライダーサイガとの戦いでは共に空中からの射撃に苦戦する様子が描かれている。
主な活躍
初登場時にはファイズと交戦中のカイザの元に現れ自動操縦で援護した。
その後はそのままカイザドライバーの装着者である草加雅人の所有物となり、日常でも移動手段として利用。サイドカー部分にライダーズギアが入ったケースを積み込んだり、ヒロインの園田真理を乗せて移動した事もある。
村上峡児が変身したデルタの搭乗するジェットスライガーとの戦いでは、ファイズに運転を任せて自身はサイドカー部分に搭乗し、攻撃に専念した。その後ファイズを蹴り落とし、自ら運転してバトルモードに変形。激戦の末、ジェットスライガー破壊に成功した。
草加の死後、どうなったのかは不明。
劇場版「パラダイス・ロスト」ではスネークオルフェノク=海堂直也がバトルモードを操縦していたシーンもある。
バトルモードでの活躍はほとんど無く、対ファイズ&オートバジン戦・対デルタ&ジェットスライガー戦、劇場版での対サイガ戦の合計3回しか戦闘していない。
TV版での活躍シーンはそれぞれ2話に渡って描かれているが、戦闘回数として数えるとどちらも一度だけである。劇場版では半壊させられてしまうが、TV版では唯一最後まで生き残ったライダー専用バイクである。(設定上ではカイザ専用ジェットスライガーも存在している可能性もある。)
『仮面ライダーディケイド』では、カイザ本人が騎乗しているシーンが存在する。また、ディケイド自身も『完結編』ではアタックライドによりマシンディケイダーをサイドバッシャーに変形させ、圧倒的な超巨体を持つ仮面ライダーJを撃破した。
劇場版「パラダイス・ロスト」を始め、幾つかの映像・ゲーム作品でライオトルーパーが搭乗していることが確認されている。ただし、ビークルモードへの変形機構が残っているは不明。
サイドバッシャーを友として
「仮面ライダー555・ハイパーバトルビデオ」でのライダー紹介シーンで流れた歌からの引用。
孤独に戦い続けるカイザ=草加雅人の心情を歌い上げ、最後に「サイドバッシャーを友として」と流れる。
この事からサイドバッシャー=草加雅人の唯一の友達と認識しているファンが多いようだ。
草加がサイドバッシャーにどれだけ入れ込んでいたかは不明だが、作中でサイドバッシャーを洗車しているシーンがある。これは草加を演じる村上幸平氏の希望によるものらしい。
本人によれば、草加がサイドバッシャーをよく洗車するのは、潔癖症の綺麗好きだからというだけでなく、機械は人と違って裏切らないからであるという。普段からしっかり整備をしておけば自分の意のままに動かすことができると考えているらしい(※公式設定ではない)。
氏の草加雅人に対する愛情が窺えるエピソードである。
なお、村上氏はカイザファンの友人からSICの極魂サイドバッシャーを貰って大喜びしていた。
スペック
形式名:SB-913V
全長:2370mm(ビークル)
全幅:1960mm(ビークル)、1650mm(バトル)
全高:1170mm(ビークル)、2450mm(バトル)
最大重量:425kg
最大出力:950馬力(ビークル)、3750馬力(バトル)
最高時速:360km(ビークル)、120km(バトル)
立体物
- DXトイ「SRHF カイザ&サイドバッシャー」に同梱。劇中同様ビークルモード⇔バトルモードへの変形合体が可能だが、ギミックの関係でニーラーシャトルの搭乗席が狭く、同スケールのフィギュアを搭乗させるのは難しい。
- 食玩「超可変ファイズマシン」にラインナップ。食玩といえど侮るなかれ【完全塗装・完全変形】という驚異の技術力が詰まった逸品となっている。こちらはギミックの関係でニーラーシャトルの搭乗席がほとんど凹みレベル。
- S.I.C極魂にてラインナップ。組み換えによりビークルモード⇔バトルモードへの再現が可能。バトルモード時は脚部も八の字に展開することができる。
- 「SO-DO CHRINICLE」にてプレミアムバンダイ限定販売で久々に立体化。こちらもSRHF同様バトルモードに完全変形するほか、エグザップバスターのエフェクトパーツなどが付属している。
関連タグ
ライドシューター/疾風の翼ダークレイダー←サイドバッシャー→レッドランバス