概要
『仮面ライダーディケイド』の主人公、門矢士専用バイク。
ディケイドと同じマゼンダ・ホワイト・ブラックのド派手なカラーが印象的。
造形
ベースマシンはHONDAのオートマチックのスポーツクルーザー『DN-01』で、フロントカウルとリアカウル以外ほぼ手を加えられておらず、ほとんどベース車そのものである。
これはマシンディケイダーそのものが歴代のライダーマシンに姿を変えるため、言葉を選ばずに言えば予算を抑えて使いまわすことが前提であり、マシンディケイダー自体は子供向けの商品展開を想定していなかったことが理由と推察される。
現に主役ライダーのマシンでありながら、放送当時の商品化はミニサイズのキットか食玩しかない。
本格的な造形とサイズの玩具は対象年齢15才以上の受注生産品しかないが、このバイクフィギュアは本来企画されていたものの流用とのこと。
スペック
全長 | 2320mm |
---|---|
全幅 | 835mm |
全高 | 1155mm |
重量 | 275.0kg |
総排気量 | 714.0cc |
最高時速 | 350.0㎞/h |
最高出力 | 147.0kw(馬力換算で199.9PS) |
(重量から最高出力までの出典:『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』より)
最高時速は350㎞とライダーマシンにおいてはそれほど速くないが、最大の特徴は内蔵されたクラインの壺により無尽蔵にエネルギーを供給し、世界を渡る能力を持つこと。
故に燃料切れの心配はなく、ガソリンスタンドで給油する必要もない。
また、ディケイドのアタックライドによりオートバジンやサイドバッシャーなど他のライダーのマシンに変化させる事もできる。
さらにライドシューターのように、そのままミラーワールドへ突入して内部でも平気で走行することもできる。このような活躍ができるのは「ディメンションライト」からブレイクスルービームを放って並行世界を隔てる壁をぶっ壊すからである。実際に第1話でもオルフェノクが跋扈する世界へ渡っている(とはいえ、第1話で夏海は生身で様々な異世界に迷い込んでいるなど時空に乱れが生じており、どこまでがこのマシンの能力かは不明)他、MOVIE大戦2010でもWらが存在する次元に渡っている。
また、エンジン部「ディケイダーパワー」により空や海、宙も走行できるらしい。なので公式からは「無敵の乗り物」呼びされている…空恐ろしいマシンである。
2人乗りも可能であり、劇中では夏海を後部に乗せて走行している(#01)。
ちなみにサイズや重量はマシンディエンダーと同様(参考:仮面ライダー図鑑「マシンディエンダー」)
活躍
『MOVIE大戦2010』では激情態と化したディケイドによって、サイドバッシャーに変化させられるなどの活躍をした。
終盤での仮面ライダーダブルのハードボイルダーとの併走、「俺達は!」「二人で一人の!」「通りすがりの!」「「仮面ライダーだ!!」」は必見。
マシンディケイダーは、陰ながらディケイドの活躍を支え続けた最高の相棒と言えるだろう。
ちなみにコンプリートフォームは乗っていないが、「仮面ライダー×スーパー戦隊 Wヒーローフェスティバル」(現在の「Wヒーロー夏祭り」の前身にあたる)の展示物(参考)やバトライド・ウォーでその姿を拝む事が出来た。
その後の登場
オールライダー超スピンオフ
「File03:陳情!ディエンド超マシン伝説!!」にて取り上げられるが…。
レッツゴー仮面ライダー
オールライダーブレイクに参加している(並走しているのはハリケーンとハードボイルダー、すぐ後ろを走っているのがアクセル(バイクフォーム)である)。
仮面ライダーウィザード
第52話にて少年が召喚したディケイドが乗っており、面影堂まで送っている。
このシーンは仮面ライダーWebの第52話紹介サムネでも採用されている(参考)。
仮面ライダー大戦
出番なし。代わりに鎧武が託したローズアタッカーが移動手段となっている。
EDアニメでは12番目に登場するライダーマシンとなっている。
スーパーヒーロー大戦
出番はなし。ディケイド1号が新サイクロン号に乗っていたが、これがアタックライドで呼び出したもの/ライドブッカーが変化したものなのかは謎に包まれている。
スーパーヒーロー大戦GP
ショッカーライダーと化したディケイド(どのような経緯でそうなったかは不明)がショッカーグランプリに出場した際に乗っているが、マッハのトマーレで強制停止させられた。
結果的に破壊者のバイクが3号に破壊されるという皮肉な末路は免れた。
仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER
ディケイドが運転しており、歴代平成ライダーのマシンと肩を並べた。
バトライド・ウォー
ディケイドの専用マシンとして登場。
バトルスピリッツ
コラボスターター『仮面ライダー リ・イマジネーション』(SD42-013)にて登場。
属性はディケイドに対応した赤(赤属性は破壊に優れるため)であるが、ライダーマシンがブレイヴとして登場するのはコラボブースター「仮面ライダー 相棒との道」からであるため、ネクサス扱い。
ネクサスは基本的にはマジックなどの効果でスピリット化させないとアタックできないため、動き回っていた本編とは違って効果を発揮する置物扱いである。
ガンバレジェンズ
ガンバレジェンズでは第1弾にサポートマシンカード(GL01-031)で実装され、最高レアのLRで実装された
・・・が、性能は「リーダーのクリティカル発動率が大アップ」と微妙に使いづらく、現在ではライダーのアビリティにも発動率が上がるアビリティがあるので、現在は倉庫番行きとなっている。
余談
なお、マシンディケイダーは『スーパーヒーロー大戦GP』以降劣化によりとても自走できる状態ではなくなってしまい、『平成ジェネレーションズFOREVER』にて登場することとなった際、何とか修理を試みたものの間に合わず台車に乗せて撮影する羽目になった。