概要
ホンダが2008年に発売したバイク。
車名は「Discovery of a New Concept=新たな概念の発見」を意味する。
ミッションはATだが、ジャンルとしてはビッグスクーターではなくクルーザーに位置付けられる。
搭載するエンジンは680ccの水冷Vツインである。
デザインはサメのように尖った未来的なもので、後述のように仮面ライダーシリーズにも用いられた。
しかし、市場での評価は全く芳しくなかった。
理由としては下記の通り。
- ビッグスクーターとして見るには、風防性能や収納スペースが足りない。
- クルーザーとして見るには、エンジンもミッションもスムーズすぎて面白みがない。
- スポーツバイクとして見るには、ライディングポジションがゆったりし過ぎている。
- 特徴であったATが壊れやすい上に修理できる専門ショップが少なすぎた。
総評すると、「帯に短し襷に長し」を具現化した中途半端なバイクだったのである。
これはセールスにも表れ、販売台数が想定を大きく下回った事から翌2009年に生産終了。
鳴り物入りでデビューした割には、異例の短命に終わってしまった。
どちらかと言うと「見切り発車」感が否めなかったような気がするが…
ただし、そのデザインは特撮との相性が良く、『仮面ライダーディケイド』のマシンディケイダーのベース車両になった。
ちなみに乗るには限定なしの大型二輪免許が必要になる。
AT限定の大型二輪免許があるにはあるがこちらは650ccまでしか乗れないため、このバイクは限定無しの免許が必要になる。
ここまで中途半端にしなくても良かっただろうに…。