概要
廃墟や墓地、トンネル、自殺スポット、事故現場、戦場の跡などを中心に心霊現象や怪奇現象といった都市伝説的な噂のある場所や、過去に事件や事故のあった曰くつきの場所が心霊スポットとして扱われることが多い。
肝試しに行く際には、自己責任でトラブルを起こさない事はもちろん、墓場や慰霊の地である場合は決して不謹慎な行為はしてはいけない。
まったくいわくつきでもない普通の民家や雑居ビルなどが心霊スポットとして取り上げられることで住民や近隣の人々が迷惑を被る場合が散見され、中には警察が取り締まりやパトロールに動く場合もあるとされる。
こうした背景には、オカルトブームや心霊ブームの煽りを受けて、心霊スポットを特集するテレビやラジオの番組の放送や雑誌の発行などが普遍的に行われていた時期があったり、インターネットの時代になると心霊スポットのデータベースが乱立して現在も存在することも関係している。
そして、それらの中には信ぴょう性や裏どりを確認せずに根も葉もない噂や憶測で勝手に心霊スポットに「認定」されるケースが全国各地に見られたため、歴史的に見てもまったく要素のない場所に多数の肝試し客(しかも迷惑行為を行う様なマナーがない人々)を呼び寄せてしまったと思われる。また、そういった噂が言霊となって人工霊を生み出し、新たな心霊スポットを人為的に創造してしまうという被害も発生している。
現在でも、心霊スポットを利用するユーチューバーなどが大量にいるだけでなく、それを地上波のテレビ番組が取り上げることもあるため、当時(オカルトブーム全盛期)とは異なるベクトルで事故や迷惑行為が発生する余地があることを懸念する声もある。
また、超自然的な存在の有無は別として、墓場や悲劇などが起こった現場に遊び半分で行くことは、遺族や関係者の立場からしても、霊やお化けや妖怪などの立場からしても非常に不愉快きわまりないことは疑いようがないので、何かあっても自己責任だし、場合によっては無関係の人間が被害を被ることもある。
- 悲劇に関係のない超自然的な存在が該当地やその周辺にいることも考えられるが・・・。
心霊スポットの例
創作での心霊スポットの例
※詳細はリンク先参照
- 呪泉郷(らんま1/2)
- 最初に溺れた者を記憶し、以降に溺れた者を同じ姿に変えてしまう性質を持つ。中和手段はあるが、実行すると作品コンセプトが破綻してしまう。
- 私立烏森学園(結界師)
- 小一宮に分類される神佑地。夜間、土地の力に引き寄せられ妖が侵入してくるため代々墨村家・雪村家が守り人をしている。また一芸に秀でた人物を輩出する学校としても有名であり、作中に登場した女子高生はターゲット追跡時、通常の約20倍の運動能力を発揮する。
- S東高等学校(HAUNTEDじゃんくしょん)
- 立地そのものが黄泉比良坂・三途の川に直結している心霊スポットの坩堝。入試は賽の河原で行われる。オカルトマニアの理事長(このヒトも実は幽霊であり一級品の学校の怪談)のシュミもあって各地から学校の怪談たちが収集されており昼夜を問わず心霊現象が頻発するデンジャースポット。所属する学生たちは霊現象を日常として学生生活を送る。そのため霊媒体質など霊に身近な人間は逆に特別な訓練を受けないと所属(入学)できず、そうでない普通の人間は、むしろ霊現象たちによってメンタルが鍛えられて卒業のあかつきに社会人となった後にはブラック企業にも磨り潰されない鋼メンタルを獲得できる。そのため実はOBには有名芸能人・大企業の社長および重役・政治家・宗教各派における穏健派の重鎮など、なかなかの権力者が勢揃いしている(ので学校が心霊スポットであることが問題にならない)。