概要
これまでに連続ドラマ4本、単発ドラマ6本が放送された。
何れも日本テレビ系列局(ほか)の土曜21時から(1時間枠の場合の正式名称は土曜ドラマ)(道枝版のみ日曜ドラマ)での放送で、主役の金田一一役はジャニーズ事務所のアイドル(堂本剛、松本潤、亀梨和也、山田涼介、道枝駿佑)が務める。
1995年から97年にかけて放映された堂本剛主演の第1~2シリーズは平均視聴率20%を超え、共にクール1位の大人気を誇り、劇場版化もされた。かなり緊迫感のある作りになっており、印象的なテーマ曲が未だにトラウマという人も多い。5代目まで続くこのシリーズの中で未だに世代じゃない視聴者も含めて「歴代一」 「圧倒的」との声が多く上がる。
主題歌は第1版が堂本剛の「ひとりじゃない」、第2版はKinKiKidsの「Kissからはじまるミステリー」。
松本版のは2001年に単発ドラマを放送した後、2ヶ月後に連続ドラマを「third season」として放送。
クールでナイーブな金田一、元気でやや幼めの美雪とシリーズでもキャラ設定の異質さが目立つ作品となっている。落ち着いたBGMも相まって金田一耕助シリーズのような不気味で静かな雰囲気が特徴。
また、他シリーズに比べて学校でのシーンがほぼない。
主題歌は嵐の「時代」。
亀梨版のは2005年の単発ドラマとしてのみ放送。松潤版のが金田一の性格の異質さが目立つのに対し、こちらは陸上部の幽霊部員、じっちゃん嫌いの要素などバックボーンから独特な部分があり、事件よりキャラに焦点を当てたドラマとしての側面が強い。
なお、唯一映像ソフト化されていないため、一時期このドラマを見る手段が限られていたが、2022年現在は配信サイトで見る事が出来る。
主題歌はKAT-TUNの「ツキノミチ」。
山田版のは2013年に2回の単発ドラマを放送したあとに2014年に連続ドラマ化。
BGMを初代と同じものを使ったり、制服も初代と同じデザイン(女性の制服はリボンからネクタイになってはいるが)にしているなど全体的に原点回帰が目立つ。そのためか堂本版を好む視聴者からも「山田版のも好き」という声がちらほらあり、シリーズとしての評判は悪くない。
初めてドラマとアニメの同日放送が実現している。
主題歌は単発版がHey!Say!JUMPの「Ride With Me」、連ドラ版は「ウィークエンダー」。
道枝版は2022年に連続ドラマで放送。ちなみに単発のスペシャルドラマがないのは初。
また、美雪役は上白石萌歌が、剣持警部役は沢村一樹が起用される。
『本格ミステリー×ホラー』を謳っており、堂本版とは違う怪人の不気味さや犯行シーンなどが描写されている他、犯人の掘り下げに重点を置いている。
今回は4月から6月まで日曜ドラマでの放送(全10話)。これまでは映像化されていない事件を取り扱ってきたが、今作は初代放送から27年も経過していることもあり、一度映像化した事件を令和に寄せる形でリメイクしている。
また、5月1日放送予定であった第2話は、4月23日に発生した「知床遊覧船沈没事故」を受けて放送を延期、1週間後の5月8日へと順延することとなった。その代わりに初代の「悪魔組曲殺人事件」を放送。
主題歌はなにわ男子の「The Answer」。
堂本版のゲストから松本版の美雪役を演じた鈴木杏や松本版のゲストから山田版の高遠役を演じた成宮寛貴、山田版のゲストから道枝版の美雪役を演じた上白石萌歌など過去作に出演した人物が後にレギュラー出演するのもシリーズが長続きしているこの作品ならではといえる。
登場人物
主要人物
金田一一(堂本版では金田一はじめ表記。)
全作品とも基本短髪で固定されている。
初代(堂本版)は悪ふざけをして場を和ませたりするなど、ムードメーカー気質の明るい高校生。不動高校への転校生として登場した。コーヒーが苦手。
剣持のことは序盤では「刑事さん」や「警部」など畏まった言い方だったが、後に「おっさん」と原作通りの呼び方をするようになる。
二代目(松本版)は少しクールで、美雪などの身内以外には自分から話しかけることが少ないなど人見知りの気がある。また妄想が激しく現実に戻ってこないこともしばしば。
事件を解決していく中で「誰も死なせたくない」という想いを持つようになり、時には犯人を救い出すなどの活躍を見せる。
三代目(亀梨版)は所謂チャラ男。可愛い女子に声をかけたり今時の言葉を使うなど全体的に軽い印象。祖父のことは誇りに思っているが逆に重荷となっており『金田一耕助の孫』として見られることを嫌っている。
Neoこと四代目(山田版)では破天荒かつひょうきんな性格となっている。美女や女性の胸に並々ならぬ興味を持つなど原作張りに助兵衛で、美雪を異性として強く意識している場面が多い。ちなみにSP第一弾では初めてちょんまげが再現された。
五代目(道枝版)では天然でマイペースなお爺ちゃん子と子供っぽい人物になっている。世界配信への配慮なのか、女性への助兵衛な面はなくなり、食い意地の張ってるところが全面に出ている。また赤点テストを隠滅するためにボヤ騒ぎを起こすなど原作と同じく問題児扱いもされている。
こちらでは被害者の遺した暗号を一目見ただけで解き明かすなどIQ180の設定が強調されているが、事件の捜査や推理に集中して周りが見えなくなることも多い。また、頭をガリガリとかく祖父譲りと思われるクセを持つ。
原作自体はもう30年前の作品だが映像化した際には基本的にその年代が舞台になるため、「金田一耕助がじっちゃん設定は無理になってきた」と言われることも(単純計算するとNeoの年代で100歳越え)。もっともその世界だと金田一耕助の生年月日が変わってる可能性はあるが。
道枝版では町内会で開催された卓球大会で優勝したことがあるらしい……充実したシルバーライフを送っているようで何よりである。
七瀬美雪
基本的に原作通りの優等生だが、スタイルの良かった原作と違い基本スレンダー。
初代では原作とほぼ同じだが明るく芯の強い人物で一に対しては強気な発言やツッコミをすることも多い。また、髪型も変えているなどオシャレさん。
二代目は明るく元気な高校生として登場。一への好意を隠していないなど素直な性格として設定されている。
三代目では陸上部に所属。それ以外では性格や設定などの差異はあまりない。金田一耕助の孫という重荷から事件解決の推理に踏み込めない一の背中を押す。
四代目では勝気な面が強く出ており、一にデリカシーのない言動をされて怒ったりビンタすることもしょっちゅうである。
五代目は原作に近く、一の能天気な言動にツッコミを入れるなど世話焼きな面が出ている。また、幼い頃のツーショットを大事に持っているなど異性として意識している。
シリーズごとの共通として、物語のアバンで事件の概要や怪人の伝承を不気味なBGMと共に語るナレーションも勤める。
剣持勇
原作での明智健悟の役割も担当することもある。
初代では紳士的な立ち振る舞いをする刑事で、全体的にスマートな印象となっている。
二代目では真面目で無骨な人物となっており、犯罪を決して許さない熱い正義感を持つ。しかし、仕事以外ではノリの良い意外な一面を見せるなど原作に限りなく近い人物像となっている。
三代目は古めかしい印象を持つ堅物な刑事で一の使う若者言葉が今一つ分からない。イメージとして最初期の人物像また扇子を常備している。
四代目はコミカルかつ気さくで温厚な人物となっており、一との距離感はこれまでのシリーズと比べると友達感覚に近いが、彼の心情を案じて事件から手を引くように進言するなど大人としての対応を見せる。
五代目は初代に比較的近い人物像となっており、飄々しながらも紳士的な対応を見せるが、一のペースに押されることもある。
なお、最終回の途中に至るまで「一が金田一耕助の孫である」ことを一切知らなかった。例の決め台詞については「今時珍しいお爺さん思いの子」程度に考えていたとのこと。
また、一との絆を強く演出するためか三代目を除く初代~五代目は中盤もしくは序盤から「ハジメ」と下の名前で呼ぶ。ドラマ独自の要素としてオリジナルキャラの部下を連れていることもある。
その他
真壁誠
初代とNeoで登場したが、どちらも性格が異なっている。
原作と違い初代では同級生となっており、眼鏡をかけたプライドの高い人物として設定されているが、金田一とは悪友として良好な関係である。また弟がいる。
Neoでは原作と同じくミス研の先輩だがオカルト好きののほほんとした性格で、一を含む後輩たちとの関係は良好。
5代目では初代と同じく同級生の設定で登場し、原作に近い人物像となった。
なお、5代目では初代やNeoとは異なり、ゲストキャラとなっている。
佐木竜太/竜二
亀梨版を除く全てのシーズンに登場。
佐木1号こと兄の竜太は原作と違い殺されない。弟である佐木2号の竜二は兄の設定を統合した上でNeo(山田版)に初登場した。初代と二代目では眼鏡を着けておらず、原作通りに眼鏡を掛けるようになったのはこのシーズンから。
五代目からは時代設定に合わせてビデオカメラから自撮り棒付きのスマホやタブレットに変更。また、鷹島の役割も兼ねており文才もある。
兄弟共通して関わっていない事件に同行することも多い。
鷹島友代
某事件で真壁との関係が逆転した。道枝版では登場しない。
速水玲香
家族が判明する話が堂本版と松本版で分割された。
明智健悟
堂本版のみ登場。
原作初期の嫌味っぷりが増していて、それ以降はほとんど登場しない。
いつき陽介
堂本版のみの登場だったが、道枝版でようやく登場。前者では悪態や煙草を咥えたチンピラ染みた風貌など原作に近い人物像となっている。
時代設定が2022年になっている後者では煙草は吸っておらず、原作後期に近い印象。友人のために力を貸す情に篤い一面はシリーズ共通である。
高遠遙一
松本版とNeoで登場。
前者は原作準拠だが、Neoでは世界規模で暗躍する犯罪計画者として登場。こちらでは愉快犯としてのドライな一面が強く出ており、原作とはまた違う妖しげな魅力がある。
原作との違い
- 不良臭、エロはカットされ、代わりにグロテスクやホラーが増している。
- 一部ゲストキャラは準レギュラーが兼任されたり、役割統合されていたりする。
- 枠の都合で季節が変わったり、舞台が変更されている。
- 登場人物が多いせいなのか、原作キャラに似せた漫画チックなカツラ、制服が使われることはない(だが、薔薇十字館のような漫画チックな事件にも挑戦している)。
原作&アニメとの関連性
- 原作で金田一が「一人じゃない」をカラオケで熱唱するシーンがあり、ドラマ版の俳優のパロディ、自転車など、ドラマ版から逆輸入した設定が多数登場する。
- アニメ版で一と美雪がこのドラマの堂本剛、ともさかりえに似せられているカットが数ヶ所あり、最初のEDはともさかりえが歌った。
- Neoの次回予告で、山田涼介版金田一とアニメ「金田一少年の事件簿R」の金田一が共演する演出がある(初代金田一アニメで、金田一一の次に江戸川コナンが登場するのに匹敵する演出である)。
- BGMはドラマ版はダウナー、アニメ版はアッパー傾向である。
- 金田一少年の映画の内、「上海魚人伝説」のみが実写映画であり、映画すべてが小説版が原作になっている。
- ドラマへの皮肉或いは逆輸入なのか、原作で真壁誠と鷹島友代(特に真壁誠)が一般人のまま何度か再登場を果たしている。
堂本版
学園七不思議殺人事件
- アニメ版の一話にも設定された。
- 怪人「放課後の魔術師」の姿が赤い髪を持った不気味な白い仮面の黒い人物に変更。
異人館村殺人事件
- 登場人物が大幅にカットされたため六角村が十字架村に変更。どっちみち封印作品に。
- 連城が登場せず、代わりに若葉の父が袋を被っている。
- 怪人の名前が「七人目のミイラ」から「五人目のミイラ」に変更。
悲恋湖殺人事件
- 原作の『悲恋湖伝説殺人事件』。
- 橘川を美雪の従兄ではなく、一と美雪のクラスメートに変更。
- 一部のメンバーと遠野と美雪に纏わる噂話をカット。
- 本事件の怪人「ジェイソン」こと刀丸猛人の人物像を、病的な映画マニアから自分の容姿に絶望し自ら顔を焼いた孤独な人物に。
オペラ座館殺人事件
- 演劇部が部員不足であるため、ミス研がお手伝いというカタチで合宿に同行する。ちなみに顧問は不在。
- 犯人が最後に仕掛けたトラップの撤去。
秘宝島殺人事件
- とある人物の正体判明が全員の前で衣服を破くのではなく、変装用のカツラを取るに変わった(演者が女性のため)。
- 怪人「招かれざる客」の殺害方法がバラバラ殺人から上半身と下半身の切断に変更。
- 犯人の末路が変更。
首吊り学園殺人事件
- 舞台を予備校から不動高校の特別クラスに変更。原作の千家は出ず、真壁が千家役に。
首無し村殺人事件
- 原作の『飛騨からくり屋敷殺人事件』。
- 一部ゲストキャラ(次男・女性の若使用人・後妻の主治医の三人)は登場しない。また、長女の年齢が若く設定されている。
蝋人形城殺人事件
- 犯人が憎む被害者が三人から四人に変更。原作の三人目が殺人ではなく事故(超能力、天罰のような演出)で死んだ。
- 推理ゲーム期間中、常に参加者が蝋人形と同じ衣装を着用(漫画・アニメ版は初日のディナーとビリヤードのみ)
雪夜叉伝説殺人事件(SP)
悪魔組曲殺人事件
- 事件を起こす犯人を「御堂周一郎の亡霊」という怪人に変更。
タロット山荘殺人事件
- 時期が夏だった為、原作の雪に関するシーンの差し替え。官僚の面接のシーンと赤ずきんちゃんの夢はカット。
- ある人物が登場しないため、その人物が担っていた役割を複数の人物に分けていた。(検死役、タロットに精通+寝ずの番役)
金田一少年の殺人
- 1時間完結のため、暗号と殺害される人物・人数が変更される。
- 怪人「見えざる敵」の名前は出ず、単に「真犯人」と呼ばれる。
- 第二の事件から真犯人はカッターナイフなどの鋭利な刃物を使用するようになる。そのため、スプラッター要素がかなり強くなっている。
怪盗紳士の殺人
- 怪盗紳士の仮面が髭を生やしたようなガスマスクに変更。
- 本物の怪盗紳士が気球ではなく、バイクに乗って逃走する(だが、別の事件で高遠がヘリウム風船を使った)。
異人館ホテル殺人事件
- 時期が夏だったため、怪人名は「赤髭のサンタクロース」ではなく「冥界の道化師」に変更。
- 一が体調不良を起こし、終盤になって登場する。
- 銀狼怪奇ファイルの出演者が推理をサポートする。
墓場島殺人事件
- 犯人の一人が変更され、ギャップを狙った作りになった。
- 肝心のトリック、犯人当てよりも無人島でいかにして生き残るかにピントが当たった作りになっている。
- 第一の事件の発見時間が発生直後に変更。
- 第二の事件と第三の事件の発生時期を入れ替え。殺される表現が生々しくグロテスクになった。
- 犯人(の一人)の末路が自殺から他殺に変更。(もう一人の犯人を凶刃から庇うかたちで)
上海魚人伝説
松本版
魔術列車殺人事件
- 列車内でマジックショーは行われない。
- トリックの要となる流通が貨物列車によるものではなく、トラック便になる。
幽霊客船殺人事件
- 怪人の呼び名が「ゴーストキャプテン」から「幽霊船長」に変更。
- 漂流エピソードの追加。
- 剣持の奥さんこと和枝は同行しない。
仏蘭西銀貨殺人事件
黒死蝶殺人事件
- ある人物が登場しない。
- 次女の揚羽が男性(長男)に変わったことに伴い、最後のオチが変更されている。
- 犯人の立場が変更。
速水玲香誘拐殺人事件
- ある人物が関わらないため、怪人名が「道化人形」から「影法師」に変更。
- 犯人の末路が変更。
魔犬の森の殺人
露西亜人形殺人事件
- 佐木が山之内の隣人であるため、遺産相続候補の一人となる。手助けをするために一達が同行する。
- 高遠が基本幽月の部屋に篭っていたため、仮面を被り「スカーレット・ローゼス」と名乗らない。
亀梨版
吸血鬼殺人事件
- 怪人の名称が「ヴァンパイア」ではなく「吸血鬼」に変更。
- 犠牲者の数が二人から三人に増えている。
山田版(Neo)
香港九龍財宝殺人事件
- 一部登場人物の読み方や表記が変更。
獄門塾殺人事件
- 日本とマレーシアの共同制作のためゲストキャラがほぼ変わっている。
- 剣持と明智が登場せず、代わりに李刑事が二人の役割を兼任する。
銀幕の殺人鬼
- 舞台を不動芸術高校から不動高校に変更。
- 事件解決後、映研は廃部。残ったメンバーはミス研に転部し準レギュラーとなる。
ゲームの館殺人事件
- 1話完結にした都合上、ゲームが一つ削除された。
- 映像からの犯人特定を避けるためか、モニターに映った怪人「ゲームマスター」の姿がフードを被った不気味な人物ではなく、3Dアニメのようなキャラクターへ変更。声も合成音声を使用している。
鬼火島殺人事件
- 登場人物を大幅削除し、学生だった登場人物たちを研修医に変更。また、犯人と島の設定に焦点を当ててある。
- 怪人「午前零時の悪霊」の名前が存在せず、単に「鬼火」と簡略化。
- 犯人の仕掛けたトリックの隠蔽が容姿ではなく衣服に変更。
- 第一の事件の被害者が発見される。
金田一少年の決死行
- 舞台を香港から横浜に変更。それに伴い中国人だったキャラクターが日本名に差し替えられている。
雪影村殺人事件
- 事件の季節を夏に変更し、またお盆の三日間のみ雪が降るという設定に。
- 「別件の捜査」という形で剣持が登場する。
- ゲストキャラが方言ではなく標準語で話す。
薔薇十字館殺人事件
- 高遠の探している人物が自分の異母妹ではなく異母きょうだい(弟か妹)に変更。そのため高遠のきょうだい候補となる人物が増加している。(犯人の他、カメラマンの男性、フラワーアーティストの女性そして、真壁誠も高遠のきょうだい候補となった)
- 最初の被害者は遺体ではなくデスマスクで表現。
道枝版
学園七不思議殺人事件
- 堂本版のように「放課後の魔術師」の衣装が変更。右目の欠けた日本人形のような仮面を被った黒いフードの人物となっている。
- 真壁が2年生、鷹島らしき人物がいない。
- 金田一と桜樹らミス研との関わりが薄い。(桜樹が金田一に謎の解読を依頼しない為、金田一と面識や接点がないまま殺される)
- 時代背景を現代社会に再構築しているため、ワープロ・フロッピーディスク・第二次世界大戦など相応しくないものについて改変されている。
聖恋島殺人事件
- 舞台設定が「磯釣り大会」から「フィッシングツアー」に変更。これによりテレビ関係者は丸々削除され、記録係は佐木へと変更された。
- 第1の事件と第3の事件の発生時期を入れ替え。
- 第2の事件で被害者を救助に向かったのは剣持ではなく、金田一に変更。
白蛇蔵殺人事件
トイレの花子さん殺人事件
- 原作では『亡霊学校殺人事件』だが、舞台が廃校舎から廃病院へと変更した事により、タイトルも変更になった。
- 犯人の隠蔽工作が追加されている。
金田一少年の殺人
- 堂本版では登場しなかったキャラクターが登場したり、その逆だったり一部設定が変更。演者のスケジュールの都合上、美雪はパーティーには参加せず出番も不動高校校内のみ留まっている。被害者も現代に合わせた設定(暗号の役割の3人目が落語家からグラビアアイドルに変更)に差し替えられた。
- 登場人物が絞られた結果、橘と暗号役4人と犯人といつきになった。そして解決の場面は金田一、剣持と後者の2人のみとなり、いつきを除くゲストキャラが全員死亡となってしまった。
- 明智警視は今回も登場せず、ドラマオリジナルの刑事に変更となっている。明智が登場しないこともあり犯人が自殺を図った直後にヘリコプターを呼び出すのも剣持に変更(原作連載当時と違いドクターヘリ等が充実している)。
- いつきと剣持が知り合いの関係。いつきは原作とは違い、剣持から一を助けるよう頼まれる立場になる。
- 放送時、ポケットベル(ポケベル)サービスが既に終了したため、金田一が窮地を脱する為に剣持に伝える方法を「通りすがりの子供(道枝の後輩)に、オレンジジュースで書いたメモを剣持に渡す」流れに変更。子供が持つオレンジジュースから剣持はあぶり出しに気づき、実行する。
- 犯人役は原作では中年男性だったところを、トリックに説得力を持たせるためジャニーズ事務所の先輩タレントを起用。いつきとの関係も年下になり『~君』付け扱いに。年齢下げの事情から動機も実の娘から婚約者へと変更(原作連載当時と違い2010年に自殺による親族への臓器提供は法改正により禁止)されている。
- 堂本版と異なり、スプラッター要素は薄めだが事件の怪人「見えざる敵」の存在に焦点が当てられており、一との「追いかけっこ」をメインとしたサスペンス要素を強くした演出がなされている。
- 「見えざる敵」が帽子とマスクで顔を隠したコートの人物から宅配業者に成り済ました謎の人物へ変更。
首狩り武者殺人事件
- 堂本版同様『飛騨からくり屋敷殺人事件』からタイトル変更。それに伴い、様一部ゲストキャラ(次男・女性の若使用人・後妻の主治医の3人)は登場しない。このため、龍之介に毒を盛られ暗くなったキャラが長女に変更。
オペラ座館 ファントムの殺人
- 第一と『新たなる殺人』を介さず放送したため、事件名を『オペラ座館 第三の殺人』から変更。
- アニメ版でカットされた第2の事件は再現するが、オーナーの娘は今回も登場しない。
- オペラ座館が原作では孤島(歌島)だったが、道枝版では山間に位置している。
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外部リンク
※一代目:堂本版の第1&2シリーズは日テレ公式サイトのバックナンバーに既にない。