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概要編集

仮面ライダーギーツ』第40話「創世Ⅱ:タイクーン覚醒」内において起こった殺してやるぞ天の助」のコラボタグ


同話にて、桜井景和吾妻道長はそれぞれ、人々をジャマトの脅威から救うため、デザイアグランプリの遺物であるベロバジャマトを倒すために再び仮面ライダーになることを選び、新たに出現した"人へ寄生するジャマト"との戦いに身を投じた。


その終盤、道長は仮面ライダーバッファに変身し繭から出現したポーンジャマトと交戦。ジャマ神としての力を使用せずともその圧倒的な戦闘力でポーンジャマトを撃破した。

しかし、そこから姿を現したのは…






ネタバレ注意!

















景和の姉・桜井沙羅だった。

この時の道長は、沙羅が五十鈴大智の手によってステージ2の寄生ジャマトへと変貌され、寄生からは逃れられない身体になっていたことを知らなかった。

そこに大智から姉がジャマトになっているかもしれないという情報を彼との戦闘の中で聞いた景和が駆けつけるが、時すでに遅く、沙羅は彼の目の前で消滅してしまう

40話


「お前が姉ちゃんを……!?」

道長「……」


姉がジャマトにされたことは分かる。それでも、聞かずにはいられなかった。


「答えろォ!!」

道長「……ああ、俺が殺った…!」


近くにいた道長に問い詰めるも、(事情を知らなかったとはいえ)自分が手にかけたと肯定した彼にすぐさま殴りかかり、行き場のない怒りをぶつけてしまう。


そして、景和は道長を含め自身を不幸に陥れた存在と世界への怒りと憎悪に満ち溢れる中で雨に打たれながら慟哭した。

「許さない…許さない!!!」

タイクーン覚醒


それに呼応するかのように、傍らには漆黒のタイクーンの幻影が姿を現していた。

黒き大君


そのような形で第40話は幕を閉じたが、第41話の次回予告にて新たなバックルを用いて新たな姿となったタイクーンがバッファを攻撃する様子が映し出された。


この一連の展開から、「ボボボーボ・ボーボボ」の「殺してやるぞ天の助」を思い出す人が続出したため、シリアスで不穏な展開をさらに加速させるものとなっているものの、上記のネタを知っている者からすれば不意打ちでシュールギャグを突きつけられたかのような構図となってしまった。


なぜ道長なのか?編集

一見逆恨みのように思える言動だが、このようになってしまった最大の原因がある。それは、「景和と道長の2人は、寄生ジャマトの生態についてほとんど知らなかったこと」である。


そもそも寄生ジャマトは第39話でのギーツⅨとの戦闘を見ると、攻撃して撃破さえすれば分離可能であり、寄生された人間を救うことができる。これについては道長や景和も把握していた。


しかし、この寄生ジャマトには上述の通り「ステージ2に進行すると分離不可能となり、寄生された人間もその魔の手から逃れることは出来ない」という事実が隠されていた。


この事実を最初から知っていたのは寄生ジャマトを作り出した大智とそれに何らかの形で関与していたケケラ、ベロバのみであり、その事実を後から知ったのも被害者となった沙羅と大智/マーレラジャマトとの戦闘中に彼からそれを仄めかされた浮世英寿、その状況をオーディエンスアイを通して見ることが可能だったツムリのみ。


沙羅に関しては寄生後にジャマトへと変貌したためもちろん伝えることは不可能であり、英寿に関してもそれを知ったのは景和を姉の元へ行かせた後であった。


ツムリに関しては前者2人よりもより伝えやすい立場ではあったものの、彼女の場合は創世の力」を運営幹部の人間に狙われているという自身の生命にも関わる最悪の状況だったため、そのことを伝えようと事を起こそうもんなら居場所が特定される危険性も孕んでいた。


つまり、その事実について誰も問題なく道長と景和に伝えられる状況になかったため、それがこの結果を生み出したのである。


どちらも「撃破さえすれば寄生された人物は元に戻るはず」と思っていたため、その予想に反していたとはいえ結果的に自身の姉の生命を奪うことになった道長を見て景和が恨みを抱くのはわからなくもない。


しかし、景和は姉をジャマトに変貌させた実行犯もそれに与する人物も知っている。たとえ唯一の肉親であった姉を失ったとしても、冷静に考えれば復讐の矛先を向けるべき相手は理解できるはずである。その点でいえば、やはり理不尽な恨みと言えるかもしれない。


とは言え、目の前で唯一の肉親が消滅した直後に、そこまで冷静になれと言う方が残酷である(現に景和は姉が危機に晒されると頭に血が上るのはこれまでに何度か描写されていた)。


また景和はこれまで「起きた出来事の元凶よりも、目先の状況や事を起こしている実行犯に目が行く」という行動が一貫している。この気質は基本的にはジャマトに狙われた人々を助ける事に向いているが、悪い方向に行ったパターンで最も顕著なのはデザイアグランプリの真相を知った際にDGP運営よりも、実際に世界の改変を実行している創世の女神に敵意を向けた事からも見て取れる(女神の正体を知らないなどの情報格差もあるが、「創世の女神に罪を償わせる」発言のように命令者だけでなく実行者も悪いという考え方を持っているため、どの道衝突は避けられないと思われる)。

実際、英寿の出生が創世の女神の子である事を彼と同時に知った景和は英寿にまで八つ当たりしている始末である。以降、景和は英寿に根を持つ様になり、英寿がどれだけ景和に心を砕いて接しようとも、景和は冷たくあしらっている。


これらの行動を踏まえると大智やケケラ、ベロバよりも姉の殺害を実際に行った道長に敵意を向けるのは彼の行動パターンから見るとむしろ通常通りなのである。


そして何より重大なのが、慟哭編以降、道長は景和の恨みを買う所業を重ね続けていたことだろう。

ジャマトとの結託に始まり、最終ゲームでは景和を殺害し、沙羅の戦う力を奪い、挙げ句の果てには自分は人々の犠牲を糧に願いを叶えた癖に、他人には「もう何も願うな」「ライダーにならなければ命に危険はない」などとほざいたのだ。


それに、道長は彼なりの一線や良識はあるもののライダーになった相手の事情や人間性を省みないで攻撃し、攻撃するとなれば容赦しないためやり過ぎてしまう事があり得る人間であり(ライダーの人間性を無視した逆恨みは第15話の時点で祢音に指摘されていたが道長は一切気にも留めなかった上に、景和は一度道長に殺されて彼のその攻撃的な危うさを理解させられている)、「倒せば人間に戻れる」が、「ステージ2に進行した人間の行く末」を知らなければ、道長がやり過ぎたから沙羅を死なせてしまったと捉えてもおかしくない。しかも、沙羅は一度はライダーになった身である。


その結果、景和からの印象はもはや最悪の域をとっくに通り越していた。

沙羅の死はあくまでも決定打になっただけで、道長は景和にいつ復讐されてもおかしくはなかった。

39話~40話冒頭でまともに会話出来ていたのも奇跡と言っていいだろう。


また、後述のように道長は「未来のためなら今の犠牲は仕方ない」という考えを持っており、景和とは正反対の価値観であるため、仮に沙羅の犠牲がなかったとしてもステージ2の対応でお互いの考えが衝突するのはほぼ確実だと思われる。


その後編集

大智が寄生ジャマトを街に放ち、再びステージ2へ移行したジャマトが誕生してしまうが、その場面を見ていなかった道長はまたしても撃破して命を奪ってしまう


その後、沙羅の幻覚やベロバとの接触で動揺するも、後にも引けない道長は「これ以上被害を拡大させないために全てのジャマトを倒す」ことを決め、以降はステージ2のジャマトであろうとも容赦なく撃破してしまう。


しかし、その現場を景和に見られてしまい衝突。生身で格闘戦を繰り広げるが、景和が漆黒のタイクーンに変身したことには流石に動揺。彼の攻撃からガードする形でバッファに再変身する(この時、景和が道長の変身完了を待たずに攻撃していることから景和の殺意の強さが窺える)。しかし、そのスペック差もあってタイクーンに圧倒され敗北、道長はトドメと言わんばかりに腹部を串刺しにされてしまった。

なおこの時、景和は姉の蘇生よりも復讐手段の入手を優先している。


第42話では、腹部を突き刺されてもなおしぶとく生きていたバッファに「ブジンソードビクトリー」を喰らわせ、変身解除に追い込むが、景和はあえて道長の命を奪うようなことはせず「楽になんてさせない。姉ちゃんを奪った苦しみを味わい続けろ……」と吐き捨てた。


その後、第2の復讐の矛先として五十鈴大智を標的に定め、彼が変貌したマーレラジャマトをボコボコにし、手にかけようとしたものの、ギーツⅨに静止された。


道長に対しては変身が解除されたら自身も変身解除して(蹴り一発だけ入れて)見逃していたのに対し、大智は人間態に戻っても変身解除せずに完全に殺すつもりだったほか、ツムリに叶えさせた願いも「DGPの犠牲者の復活」で家族だけを優先したものにしなかった辺り、意外と冷静だったのかも知れない。その願いが叶えられたら例え大智を殺していたとしてもほぼ無意味だが。


その後、景和はツムリを利用して世界を作り替えたものの、その世界ではギャングライダーズ達が一般市民に暴力を振るう世紀末ゲームが行われていた。景和は沙羅の連絡で彼女が蘇ったことを確認し安堵するが、それもつかの間彼女を含め景和の家族はギャングライダーズたちの犠牲になってしまった

景和はその元凶たる浅利切人/仮面ライダーターボンを瞬殺。図らずしてギャングライダーズのボスになるなどもはや簡単には後に引けない状況に立たされることになった。


その景和を止めるため、道長は単身アジトに向かい、彼を意地でも連れ戻すためバッファに変身し、タイクーン・ブジンソードと対決。リボルブオンゾンビレイズバックルの性能を十全に活かしつつ、ブジンソードになんとか喰らいつくが、その高い戦闘技能をもってしても、圧倒的なスペックの差は覆せず敗北。倒れながらも景和の現状を説くが互いの口論は並行線。その際に


「俺はギーツを信じる!」


と言い残した。その言葉に景和の心は若干の揺らぎを見せた。


その後、景和は創世の間にて、ツムリの創世の力を受け継ぎ元の世界に作り替えた影響で創世の神へとなりつつある英寿から祢音、道長たちが沙羅救出のために奔走していること、道長が自分の生命を懸けていることを知り、ついに覚悟を決めた。


その後、ベロバとの激戦に打ち勝ってボロボロの道長にトドメを刺そうとするケケラの変身を止め、道長を救った。道長からは不本意とはいえ姉を斬ったことを謝罪され、自身も「みんなを信じられなくてごめん」と今までの行いを謝罪しつつ姉のために戦ってくれたことを労い、40話から続いた蟠りが遂に解けて道長と和解した


余談編集

  • 実は、これ以前に「殺してやるぞナッジスパロウ(五十鈴大智)」「狩ってやるぞナッジスパロウ(五十鈴大智)」というタグがファンの間で流行していた。
    • これは、第34話から開幕したデザイアロワイヤルにてジャマトグランプリでは同じジャマト勢力に属していたはずの道長と大智が敵対することとなってしまい、これまでターゲットにされてなかったはずなのにターゲットにされる可能性があることを視聴者が予測した結果生まれたものであった。
      • その後、第35話で案の定大智は道長の怒りを買い、彼の手によって引導を渡され脱落に追い込まれた。まさか今回の一連の展開でその仕返しをされるとは思っていなかったであろう…。
      • 前述した通り、「殺してやるぞ五十鈴大智」は景和によって現実のものとなったが。

関連タグ編集

仮面ライダーギーツ 桜井景和 吾妻道長 五十鈴大智

桜井沙羅


因果応報 自業自得:沙羅の死に関して言えば道長は何も悪くないが、これまでの積み重ねが祟ったと言えよう。


殺してやるぞ天の助:元ネタ

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