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久保さんは僕を許さない

くぼさんはもぶをゆるさない

『久保さんは僕を許さない』とは、「週刊ヤングジャンプ」及びwebサイトアプリ「少年ジャンプ+」にて連載されていた漫画作品である。作者は雪森寧々。
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高校1年生・白石純太は隣にいても気づかれない、存在感ゼロの”モブ男子”。

ところがクラスメイトの”ヒロイン級”美少女・久保さんだけは彼を目ざとく見つけて、今日もちょっかいをかけにやってくる——。

その感情に“恋”と名が付く2歩手前——


概要編集

集英社の漫画雑誌「週刊ヤングジャンプ」で2019年47号から2023年14号まで連載。また、webサイト・アプリ「少年ジャンプ+」でも並行掲載された。作者は雪森寧々。

単行本は全12巻で発売されており、2023年4月時点で単行本の累計発行部数は200万部を突破している。

集英社の連載権争奪企画、「シンマンGP2019」にて連載権を獲得。

2023年3月をもって多くの読者に愛されながら物語はフィナーレを迎えた。

2023年4月18日には完結記念として本作の公式ファンブック「GIFT」が最終巻となる12巻と同時発売されている。

また「次にくるマンガ大賞2021」にて7位に入賞。

2023年冬よりTVアニメ化されている(後述)。


ストーリー編集

主人公の「白石純太」はクラスの中で非常に影が薄い、いわゆる「モブキャラクター」と言われる存在である。彼はクラスメイトだけでなく先生からも認知されないくらい影が薄い。そんな彼を「久保渚咲」は普通に認識できる。影の薄い純太に興味を持った渚咲が関わることで恋心を無意識に抱くようになる。本来接点のないはずの2人が彼女の興味がきっかけで仲良くなり学校生活や私生活で行動を共にし、純太がそこから少しづつクラスの人と接点を持つようにもなる。そんな日常を描いたラブコメディである。

ラブコメでありがちな主人公のやらしい要素や下ネタ、登場人物同士が対立しギスギスとした雰囲気になる要素は一切なく優しく温かい作風になっているのが特徴。

青年誌での連載作品であるが際どい描写や過激なシーンはそこまで多くない。

初期の頃は純太に興味を持った渚咲がちょっかいをかけてくるといういわゆる「からかいヒロイン」的な要素が強めだった。

2年生に進学してからは渚咲以外のクラスメイトとの強い友情関係の描写、体育祭や文化祭に修学旅行などのイベント事が増えるようになる。様々なイベントを通じて白石と関わることで少しずつ関係が変化していくためその要素は相対的に薄れていったと言える。


主要登場人物編集

主人公編集

CV:花澤香菜

春賀北高校の1年1組→2年1組の女子。身長は160cm。一人称は「私」。

紫色のロングヘアーが特徴。(連載当初は茶髪だった)

純太をすぐに見つけられる稀有な存在で、好奇心のままにたびたびちょっかいをかけているが、恋愛経験は無いのでその感情に気付いていない。

成績は優秀で、学年2位をとったこともある。レタスとキャベツの見分けがつかなかったり、ホットケーキを炭にし、玉葱の皮を剥こうとするとたまねぎが無くなってしまうほどに料理が苦手である。バレンタインでクッキーを作ろうとすると姉に「ダークマター」と称されたことも(勿論ゲキマズ)。

姉の明菜曰く胸はややAに近いBらしく、コンプレックス気味。


CV:河西健吾

春賀北高校の1年1組→2年1組の男子。身長は163センチだったが、2年の身体測定で166cmに伸びた。誕生日は4月25日。一人称は「僕」。

あまりにも影が薄く、クラスの人はおろか先生からも認知されないため、自分からアピールしないと見つけてもらえない。

卒業アルバムでも集合写真で映っているのに一人だけ別撮り写真を合成される、店の自動ドアですら反応してくれない始末。

久保家の面々や弟の誠太は普通に認知できるものの、母親ですら予測や気配でやっと見つけられるほどである。実際、幼い頃に夏祭りで母親とはぐれて迷子になってしまい中々合流できなかったという苦い過去も。そんな自分を変えられないものと諦めていたが、渚咲との交流の中で変わっていく。

好物はハンバーグ。趣味はアニメや漫画。コーヒーはブラック派で、砂糖やミルクを入れるのは苦手な模様。母親曰く「旦那の若いころの顔にそっくり」らしい。


久保家編集

CV:伊藤美来

渚咲の姉。詳しい年齢は分かっていないが、20代で、書店で働いている。渚咲曰く「何でもできちゃう」らしい。

現在の髪型は赤色のショートヘアである。

歳の離れた妹である渚咲のことが大好きでよくちょっかいをかけて反応を楽しんでいる。渚咲が困っていたり自信がない時はアドバイスを送って励ますなど妹の成長を見守る一面も。酒で酔うと大胆な行動をしたりちゃっかり爆弾発言をするなどお茶目な一面もある。

渚咲とは違い抜群のプロポーションを誇る美女で、本人曰く「中学の時にはCはあった」らしい。


CV:雨宮天

渚咲の従妹。

髪や瞳は青色だがその容姿は幼い頃の渚咲にそっくりで、渚咲に強い憧れを抱いている。

その関係で純太に仲の良さを張り合おうとしている(純太本人は圧を感じる程度で気付いていない様子)。

真面目な性格で、言葉遣いも丁寧。

よく明菜に胸を押し付けられたり明菜の大胆な発言にツッコミを入れたりするが、そのたびに少し嫌そうな顔をしている。


春賀北高校編集

CV:竹達彩奈

渚咲や純太のクラスメイト。作品内ではほとんど「タマ」と呼ばれており、本名が分かったのも初登場からだいぶ後である。

雪森先生によると初登場時はモブキャラでその後メインキャラになるとは思っていなかったとコメントしている。

渚咲、葉月とはとても仲が良く、3人の中ではボケ担当。

ノリがよく天真爛漫な性格なのでムードメーカー的存在である。

脳と口が直結しているので、ストレート発言をしたり暴走したりとよくトラブルメーカーになりがち。

しかし幼馴染である須藤とは何かがあるようである。

勉強の成績は赤点常連で補習授業に毎回呼び出される。


CV:加隈亜衣

渚咲や純太のクラスメイト。こちらもまた作品内ではほとんど「葉月」で呼ばれており、玉緒と同じく本名が分かったのも初登場からだいぶ後である。

少し大人びた雰囲気を持っており、物事を達観して冷静な判断ができる。

タマ、渚咲と仲が良く、渚咲とは小学校以来の付き合いである。

3人の中ではツッコミ担当でやや辛辣な言葉をスパンと入れることも。

実は意外とスタイルがよく、私服着用時や入浴中になるとある部分が意外と大きいことが判明している。


CV:八代拓

原作4巻から登場した渚咲や純太のクラスメイト。1年生の時、純太を一度も見つけることができなかったらしい。

移動授業で純太と同じ班になった際に渚咲のアプローチのおかげで彼と初めて話すことができた。

こちらもまた赤点常連であるが、数学のみは例外で、毎回90点以上で、教科書を見れば解けるらしい。

渚咲に素直な気持ちを伝えたい純太にアドバイスをしたりすることも。

ちなみに雪森先生曰く「本作で一番描きづらいキャラ」らしい。(ちなみに1番描きやすいキャラは純太)

なお、2023年3月までメインキャラの中で唯一ビジュアル、CVともに明らかになっておらず、アニメで登場するかも不明になっていた。

放送スケジュールが遅れた都合上で4月下旬に本作のBlu-ray上巻が発売された際にクレジットで一足先に担当声優が明らかになった。

出番が本格的に増え始めたのはまだアニメ化されていないep.47以降なのでアニメでの出番は現時点で9話と12話(12話は一瞬だけ登場)のみ。


  • 雲仙先生

CV:龍田直樹

渚咲たちのクラスの担任。

名前はアニメ化した際に判明。

非常に身長が小さい老人で、授業中もダンボールの上に乗ったりと道具を使うことが多い。

生徒想いで、とても優しい性格である。

純太については存在感が薄いので声をかけられないと気づかないことが多いが彼のことも大切に想っている。

ちなみに公式ファンブックでは過去に明菜の担任も務めていたことが明かされている。


白石家編集

  • 白石由恵

CV:能登麻美子

白石純太の母。純太がだいぶ影が薄いのを理解している。

純太のことは「大体ここに居そう」という予測と気配で見つけるが、未だに見つけることは難しいらしい。

息子想いな性格で、息子たちのことをとても心配したり成長を喜ぶ一面も。

どこかの母親とは違って非常に優しい性格である。


CV:伊瀬茉莉也

白石純太の弟。いつも無邪気で元気いっぱいの幼児。兄である純太が大好きで「にーに」と呼んで慕っている。

純太から泣いて離れようとしない時、それは大体純太にお願いがある時らしい。純太は父親似であるのに対し誠太は母親似である。

沙貴と初対面時は、幼児ながら顔を赤くしており、彼女のことを「さきちゃ」と呼ぶ。


アニメ編集

2022年5月13日にアニメ化されることが発表された。

2023年1月10日からAT-XTOKYOMXBS11MBSにて放送された。放送日は火曜日に統一されている。


しかし、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、後半部の放送・配信を延期することが発表され、最新話の放送・配信は同年5月16日から再開された。

その結果、前半部を3回繰り返すというちょっとした無限ループが繰り広げられた(3回なので「無限ループ」ならぬ単なる「ループ」なのだが)。

同年6月20日に最終話となる第12話が放送され、無事に全話放送を終えている。


制作スタッフ編集

監督古賀一臣
シリーズ構成・脚本高橋悠也
キャラクターデザイン齊藤佳子
音楽夢見クジラ
アニメーション制作PINE JAM

主題歌編集

OP:「ドラマチックじゃなくても」花澤香菜

ED:「かすかでたしか」DIALOGUE+


ASMR企画編集

コミックス発売記念として、YouTubeチャンネル「ヤンジャン!TV」にて全3本のASMR動画を公開された。久保渚咲役はこの時から花澤香菜が担当している。

(他のキャラの担当声優はアニメ化の際オーディションで決められた)


花澤香菜と本作について編集

久保渚咲役を花澤香菜が担当することになった経緯については作者である雪森氏の「花澤さんにお願いできませんか」という提案を反映したものだったことが公式ファンブックで明かされている。

また、花澤も2023年9月に行われたアニメのスタッフ打ち上げパーティーに参加した際に(「続きが!見たいです!」とコメントしているほか、2023年12月20日に放送されたホンマでっか!?TVに出演した際、おすすめ漫画をプレゼンする企画で主演を担当した自身が原作の見どころを紹介するなど本作への愛が溢れていることがうかがえる。


関連映像編集

PV映像


ノンクレジットOP映像


関連作品編集

  • かぐや様は告らせたい:ヤングジャンプ連載のラブコメ作品繋がり。2022年12月には最終巻となる28巻発売を記念した雪森寧々によるコラボイラストもお目見えした。渚咲と四宮かぐやが猫のメイドのコスプレをしたツーショットイラストとなっている。一方、2023年4月18日に発売された久保さんは僕を許さない公式ファンブック「GIFT」には作者である赤坂アカによる久保渚咲と白石純太の描き下ろしイラストが掲載されている。
  • 僕の心のヤバイやつ:同時期に放送されたラブコメ作品繋がり。電子版特典として渚咲と山田杏奈のツーショットイラストがお目見え。出版社の垣根を越えたコラボが実施された。
  • 推しの子:ヤングジャンプとジャンプ+で並行連載された作品繋がり。ついでにアニメの放送時期や映像ソフト会社も同一。なお作者は先述の「かぐや様」を描き上げた赤坂アカである。
  • あやかしトライアングル:ジャンプ+でも並行連載されたラブコメ作品繋がり。アニメが同時期開始されたのと途中で延期がなされたというケースで共通。
  • カワイスギクライシス:同じくジャンプ+でも並行連載されたほか、アニメの放送時期に加えてED主題歌担当までが同一。
  • 阿波連さんははかれない:ジャンプ+で連載されたラブコメ作品繋がり。平和でほのぼのとした作風であることも共通する。余談だが花澤も桃原先生役として出演している。

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その他外部リンク編集

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