「そう。私が『ゼロワン』だ…!」
「人間など誰も社長とは認めない…」
「人類が夢を見る未来は、永遠に来ない…」
演:和田聰宏
概要
『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』に登場する、飛電インテリジェンスの元社長秘書型ヒューマギア。
「ヒューマギアが笑顔になれる世界」を夢見ていたが、タイムジャッカーのフィーニスと契約したことでアナザーゼロワンに変身。
改変後の世界では飛電インテリジェンスを乗っ取り、社長の座に就いている。
仮面ライダーゼロワン誕生の秘密を握っているらしいが……?
余談
名前の由来は恐らく未来形構文につかわれる助動詞の"will"と、それと同じ綴りで「意思」を意味する名詞の"will"からきていると思われる。
演じる和田聰宏氏は後に常磐ソウゴ/仮面ライダージオウ役の奥野壮氏と『超速パラヒーローガンディーン』で再共演した。また、ニチアサ枠では3年後、『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』で桃井陣役でレギュラー出演している。
関連タグ
仮面ライダーゼロワン 仮面ライダー_令和_ザ・ファースト・ジェネレーション
ウィズ…一文字違いのヒューマギア。
ロイミュード004…本編とは別の歴史で支配者となって人類を弾圧したアンドロイド繋がり。こちらは『令ジェネ』とは逆に本編で本来起こるはずの出来事であったが、イレギュラーな存在の介入で歴史が改変され、のちの本編終盤では支配者になる事なく退場してしまった。
クォーツァー…ある意味ウィル=アナザーゼロワンの先駆けと言える劇場版限定の敵組織。こちらも思い通りの歴史を作ろうと暗躍していたが、ライダー達の活躍で失敗に終わってしまい、メンバーの1人が皮肉にもゼロワンに倒されていた。
この先、映画のネタバレあり
本来の歴史では、先代社長の飛電是之助からの指示で、通信衛星アークの思考プログラム構築を飛電其雄と共に任されていたのだが、いつまで経っても自分たちが人間の道具扱いである現状から「ヒューマギアが笑顔になれる世界」が来ないことを不満に思っており、ヒューマギアの地位向上のためにも其雄が次期社長になるべきという考えを持っていた。
また、其雄と共にヒューマギア用の兵器も独自に開発していた(彼がこのような思考に至ったのには、何者かがアークに「ヒューマギアが人間を敵視する」よう密かにプログラミングしていた事が関係しているようだが……?)。
だが、息子を通じて「ヒューマギアが笑顔になれる世界」の道筋を悟っていた其雄は、社長就任には興味がなかった上にアークの意志に反発。アークを積んだロケットを自爆させて打ち上げを阻止し、未来を守った。
以上が『ゼロワン』本編における正しい歴史だが、その歴史に介入してきたタイムジャッカーのフィーニスがウィルにアナザーゼロワンの力を与えた事で、ウィルはアークの打ち上げを阻止しようとした其雄の妨害に成功。
その後は是之助を殺害して飛電インテリジェンスを乗っ取り、アークの管理下でヒューマギアが世界の支配者となる世界を作り出し、自身はその守護者として振る舞う。
こうして、改変された『ゼロワン』の世界は誕生した。
終盤の決戦では仮面ライダーバルカン、仮面ライダーバルキリーの2人と対決し、2人の必殺技を続けて、受けて敗北。最期まで「人間の道具」扱いにされたまま、アナザーウォッチごと跡形もなく破壊されるという皮肉な末路を辿った。
なお、本来の歴史でのデイブレイク以降の動向は不明。