「マモルです。是之助社長に名付けてもらいました」
演:吉田悟郎
概要
飛電インテリジェンスが開発した警備員型ヒューマギア。飛電インテリジェンス本社にて、エントランスロビーで部外者の侵入を防ぐなど警備勤務を担当している。
外見は男性型で、ヒューマギア特有のボディと周囲の物を利用した制圧術で有事の際には身を呈してでも社員らを守るために行動する。
名前は先代社長の是之助から授かったもので、かなりの長期間に渡り飛電インテリジェンスを守るため尽力していることが窺える。
公式サイトによると、デイブレイクタウンに住み着いているハクビシンやアライグマら害獣が飛電インテリジェンスの敷地内に侵入した際を想定した対害獣用の制圧術をも、幾度も害獣と戦ってきた事でラーニングしたらしい。
活躍
クエネオマギアの侵入によりパニック状態となったロビーで、可能な限り人間たちを守ろうと奮闘。ゼロワンと交戦したクエネオマギアが逃げた後、或人に「俺の家族みたいなもんだな!」「早く修理しないとな」と感謝され、破損した腕に黄色いハンカチを巻かれた(その際、ハンカチを見て一瞬だけ笑顔を浮かべていた)……が、それ故に滅亡迅雷.netの迅にシンギュラリティを越え自我が芽生えつつある事を知られてしまう。
だが、これが「一度ハッキングされたヒューマギアは破壊するしかない」事を或人が知って飛電インテリジェンス社長としての覚悟を決めるきっかけとなっている。
次なる姿
第2話の最後、エンドロールが被さる中で腕に黄色いハンカチを巻いたマモルの姿が映されている。
作中では「暴走したヒューマギアは破壊するしかない」と明言されているにもかかわらず、無事に復活したのだろうか……と思いきや、その耳には先代社長の時代から働いていたベテランであるはずのマモルにはあり得ない初心者マークが浮かび上がっており、さらに東映公式サイトのエピソードガイドでは「でもきっと、新しいマモルが飛電インテリジェンスをマモってくれることでしょう!」と記載されている。
これらの事から、彼は破壊されたマモル本人ではなく「同型の警備ヒューマギア」だと思われる。
腕のハンカチはおそらく前の彼に思いを馳せた或人が巻いたのだろうか……?
ちなみに
今回の彼の辿った運命も前週に続いて視聴者に強烈なインパクトを残したようで、この日の Twitterのトレンドでは「マモル」が一時1位を占め、「腹筋崩壊太郎ロス」に続いて「マモルロス」に直面させられた人も少なくなかった模様。本作の非情な世界観を印象づけた(なお、いやでも思い出されたのか、「腹筋崩壊太郎」まで再びトレンド入りしている)。
演者の吉田氏もTwitterにてトレンド入りを喜ぶと共に「腹筋崩壊太郎氏のように、皆さんの心に残る存在でありましたら、この上ない幸せです。」と語っている。また、ゼツメライザーを付けられたマモルがハンカチの巻かれた腕を掴む仕草をしたシーンについて「勝手にテストでやったことを監督が無言で採用してくださった」とアドリブであったことを明かしている。
吉田氏は『仮面ライダードライブ』第18-19話以来の仮面ライダーシリーズ出演となる。こちらの役においても理不尽な理由で非業の死を遂げている。
なお、マギア化する前のマモルが迅と共に或人達の前に現れた事、その際にマモルが「滅亡迅雷.netの意志のままに」と告げた事から、或人達はヒューマギアがマギア化して暴走する事件の黒幕が滅亡迅雷.netである事を突き止める事ができた。
さらに、マギア化したマモルは人類滅亡の指令を受けているのに、戦いの場を人の多いはずの社屋内ではなく地下駐車場に移した上で、さらにバイクを奪って会社から離れた場所に移動、通り過ぎた民間人たちに対して一切危害を加えておらず、わざわざ人目のつかない所で戦闘を再開させた。
その上、律儀に道路上を走っていたエカルマギアに対し、他の建物の窓ガラスを器物損壊してまで追いついてきたゼロワンの方が余程迷惑とも。ただ、これに関しては『マギアを放っておくことで出る被害>ゼロワンがマギアを止める時に出る被害』となることを考えると仕方ないと言える。
そういった点から、マモルは洗脳されながらも意図せぬ形で会社を守ってみせたのではないかと考える声もある。公式でも「滅亡迅雷.netにハッキングされてもなお、自分の使命を全うしようする姿」と紹介されており、恐らくこれらの行為を指すものと思われる。
なお、第1話でトリロバイトマギアにされながらも元の役目である迷子のお知らせをしながら戦っていた個体が居たため、彼も「会社を守る」という使命が何らかの形で残っていた可能性がある。
さらに第30話ではマモルのデータが入ったプログライズキーが、A.I.M.S.隊員の銃弾から或人を救っている。
劇場版にも登場。タイムジャッカーの介入により歴史が改変された『ゼロワンの世界』でも飛電の警備員を務めていたが……。
ハイパーバトルビデオではホッピングカンガルーに召喚され、オニコマギアとの戦闘で共に光を当てて目眩ましを行い身柄を確保した。
終盤でも再登場したが、滅の呼び掛けには応じず自身の職務を全うし会社に押し寄せたヒューマギア達を押しとどめていた。
余談
マモルの腕に巻かれたハンカチはのちにバンコレ!(プレミアムバンダイ系列)で商品化された。
第21話で登場した水色バージョンも商品化した。
関連タグ
マモル(仮面ライダーアマゾンズ) - 同名の人造生命。立ち位置や悲劇的な結末を迎えたことも同じ。