概要
ゲームでは主人公の名前から「ポポロクロイス物語」「ポポローグ」「ポポロクロイス物語II」「ポポロクロイス物語 ピエトロ王子の冒険」をピエトロ世代。
「ポポロクロイス〜はじまりの冒険〜」「ポポロクロイス〜月の掟の冒険〜」はピノン世代と呼ばれる。
ピエトロ世代は全て2Dで描かれており、多くのファンから評価を得ている。
特にポポロクロイス物語IIのラストシーンはCMにも使われており、大変有名。
ピノン世代は3Dになり、15年後を舞台としているがロード時間が長い、敵が強すぎる、視点が悪い、動きがもっさりしている、ピエトロ世代と全体的な雰囲気が変わったなど、前作のファンから「なぜ世代交代&3Dにした」と批判されることが多い。
逆に、ここからポポロクロイスを知った者も多く、高い評価をつけるファンもいる。
歴史
1978年 | 雑誌『だっくす』にて漫画『ポポロクロイス物語』初公開、翌年にかけて計3話掲載 |
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1984年10月 | 朝日小学生新聞に漫画『ポポロクロイス物語』連載開始 |
1994年 | 劇場用アニメ『ポポロクロイス物語』パイロットフィルム制作 |
1996年7月12日 | SCEよりPS用ソフト『ポポロクロイス物語』発売 |
1998年10月4日〜1999年3月28日 | テレビ東京でアニメ『ポポロクロイス物語』放送 |
1998年11月26日 | SCEよりPS用ソフト『ポポローグ』発売 |
2000年1月27日 | SCEよりPS用ソフト『ポポロクロイス物語II』発売 |
2002年6月20日 | SCEよりPS2用ソフト『ポポロクロイス〜はじまりの冒険〜』発売 |
2003年4月 | 雑誌『りぼんオリジナル』にて井上多美子作『ポポロクロイス〜ピノンの大冒険〜』連載 |
2003年10月5日〜2004年3月28日 | テレビ東京でアニメ『ポポロクロイス』放送 |
2004年3月18日 | SCEよりPS2用ソフト『ポポロクロイス〜月の掟の冒険〜』発売 |
2005年2月10日 | SCEよりPSP用ソフト『ポポロクロイス物語〜ピエトロ王子の冒険〜』発売 |
2005年5月19日 | SCE(台湾の現地法人)よりピエトロ王子の冒険の台湾向け及び香港向けバージョン発売 |
2005年12月6日 | 米国Agetec社よりピエトロ王子の冒険のアメリカ合衆国向けバージョン発売 |
2006年6月16日 | 英国Ignition Entertainment社よりピエトロ王子の冒険のヨーロッパ向けバージョン発売 |
2006年6月30日 | 米国Agetec社よりピエトロ王子の冒険のオーストラリア向けバージョン発売 |
2009年1月15日 | SCEよりiモード用ゲームアプリ『ポポロクロイス物語 カードクエスト』配信 |
2015年6月18日 | マーベラスよりニンテンドー3DS用ソフト『ポポロクロイス牧場物語』発売 |
2018年5月8日 | セガゲームスよりスマートフォンアプリで『ポポロクロイス物語 ナルシアの涙と妖精の笛』配信(2021年11月30日にサービス終了) |
原作漫画版
作者は田森庸介。以降、これを原作とするアニメやゲームが製作された。
タイトルはイタリア語のポポロ(人々)、フランス語のクロイス(交差)から創られた造語で様々な人々や種族が交差するという意味である。
姿かたちや種族を越えた思いやり・愛情、仲間の大切さなどがシリーズを通じて根底に流れている。
1981年に「朝日小学生新聞」に連載開始。「知恵の王冠の冒険」「七匹の子竜の冒険」「竜の夢の冒険」が連載されるも1986年に制作がストップし、現在でも再開されていない。
緻密なトーンワークと生きているような動きのアクション、壮大なファンタジー要素を取り入れた世界を描いている。
ピエトロ王子やナルシアなど一部のキャラクターのデザインが後に製作されたゲームと異なり、またピエトロ王子が竜の力を持たないなど設定面での違いも見られる。
単行本は2003年にポプラ社から全3巻で刊行(現在は電子書籍のみ発行)。2017年にはカラー原稿の復刻及び田森のあとがきを収録した決定版が復刊ドットコムより刊行された。
ゲーム版
「物語」~「II」まではソニー・コンピュータエンタテイメント(SCEI)から発売されたプレイステーション用ゲームソフト。
童話のような雰囲気とは裏腹にゲームの難易度は高めである。
ピノン世代に関してはポポロクロイスを参照。
ポポロクロイス物語
ポポロクロイス物語シリーズの一作目。
グラフィック、音楽、ストーリー、キャラクター軒並みに評価は高く、PS時代の名作との呼び声も多い。
比較的オーソドックスなRPGだが、ワールドマップ・町・ダンジョンが全て同じスケールで描かれることや、フィールドからバトルの移行がシームレスに展開することが特徴的。一方でボス含む敵の強さにも定評がある。
おみやげ収集やサブイベントなどの隠し要素も豊富に用意されている。
グラフィックは全て2Dのドット絵で描かれている。
また、一部のイベントシーンはアニメーションムービーで表現されており、うつのみや理、磯光雄、宮沢康紀など知っている人は知っている大御所アニメーターが参加している。
ドット絵のスタイルは続編である『ポポローグ』、『ポポロクロイス物語II』にも受け継がれている。
なお、2007年9月27日よりゲームアーカイブスにてシリーズ作品が順次配信されている。
ポポローグ
ポポロクロイス物語シリーズの二作目。キャッチコピーは「『お母さんを返せ!』の次は『お父さんのバカ!』だ」。
前作の2年後という設定であるが、シリーズでは番外編として扱われている。
ストーリーとは直接関係のないキャラクターを雇ってパーティーを組む傭兵システムと、ローグライクゲームの特徴を持った自動生成ダンジョンを採用(ポポロ+ローグ=ポポローグ)。
長大なダンジョンの攻略に重点が置かれるなど、物語よりゲーム性を重視した作品となっており、アニメムービーは存在しない。
また、前作で一緒に冒険したナルシア、白騎士、ガミガミ魔王は仲間にならない。
それ故にユーザーからの評価は分かれているが、夢の中という独特の世界観やシュールレアリズム的な雰囲気、やり込みの多さからシリーズ1の評価をつけるファンもいる。
ちなみにピエトロ王子の冒険では本作は収録されていない(一部キャラのみゲストで登場するのみ)。
ポケットステーションに対応しており、獲得したアイテムを本編で販売、購入が可能。
前作からの引き継ぎの他に前述のポケステ、予告版限定のおみやげも存在している。
ポポロクロイス物語II
ポポロクロイス物語シリーズの三作目。
前作と同じく、第1作目の2年後からストーリーが始まる。
一緒に冒険をした仲間に新たなキャラクターが加わり、主要なイベントがフルボイス化された。この為かディスクは3枚組。
他の特徴として、冒険する世界が広くなったことやバトルのエフェクトが派手になったこと等が挙げられるが、基本的なシステムは第1作を継承している。
また、「愛」や「仲間」といったシリーズ共通のキーワードがキャラクターのセリフなどで具体的に繰り返し語られるなど、メッセージ性がより強調された作品となっている。
キャッチコピーは「2人の恋に、涙がポポロ」。
戦闘の難易度が大幅に低くなり、本筋のストーリーはライトユーザーでもクリアできる仕様となっているが、ストーリーの評価は高い。
第1作目と同じく、一部のイベントシーンはアニメーションムービーで表現されており、こちらも知っている人は知っている豪華な制作陣によって作られている。
I、ローグのセーブデータからおみやげを引き継ぎ可能。
本作からクリア後のデータをセーブし、ロードするとイベントシーンを観賞可能。
ポポロクロイス物語 ピエトロ王子の冒険
月の掟の後に発売。ポポロIとIIを再編集し、IIのプロローグと1章の間に新エピソード「闇の獅子王編」を追加したPSP専用ソフト。
アニメムービーが再制作され、戦闘中にモンスターやポポローグの傭兵を召喚できるアイテムや特定の2人を並べると発動できる合体技が追加されたが、幾つか(特にI)のエピソードがカット&変更されたりイベントがフルボイスで無くなっている。
敵がIIよりも弱体化され、パーティーの技も一部変更・削除された。
ハードの違い、エピソードのカット等の都合で一部のおみやげの入手方法が異なる。
ポポロクロイス牧場物語
十数年ぶりに発売された最新作で、牧場物語シリーズとのコラボ作。機種はニンテンドー3DS。
ピエトロ世代でかつ戦闘中のキャラクター移動、おみやげ収集が復活したが、世界観はパラレルワールド。
ゲーム内アニメはA-1Picturesが担当。
ポポロクロイス物語 ナルシアの涙と妖精の笛
スマートフォンアプリで、IIの続編にあたる。
IIのキャラはもちろん、ローグのキャラクターも登場している。
アニメ版
アニメ第1作目(ポポロクロイス物語)はピエトロ世代、アニメ第2作目(ポポロクロイス)はピノン世代を取り扱っている。アニメーション制作はビィートレイン。
第1作目
発売予定のポポローグとのタイアップで企画がスタート。
ゲームのストーリーをなぞらえるのではなく、人間ドラマを中心に描く非戦闘的なオリジナルの話作りとなっているが、一部の話がやたら生々しかったり、深く考えさせられる話がある等、単なる子供向けアニメではない構成となっている。
第2作目
PS2版2作両方をそのままアニメ化した内容となっている。
アニメオリジナルの要素や設定の相違があるものの丁寧なつくりとなっており、ファンには原作よりもアニメの視聴を推奨されることも。
放送当時月の掟の冒険の発売が延期され、発売前に月の掟の冒険のエピソードが放送された事からネタバレを恐れたファンが視聴を止めたという。
なお2作目が発売された頃には最終決戦直前まで放送された。
外部リンク
関連イラスト
ポポロクロイス物語
関連タグ
ピエトロ世代
ヒュウ(アニメオリジナル)