マイラ
まいら
マイラとは
ロプト帝国中期に存在した当時のロプト皇帝の弟で、ロプト教の神官騎士。
暗黒神ロプトウスの血を継ぎながら、ロプト帝国の体制に異を唱え、反旗を翻した。マイラの反乱は間もなく鎮圧されたが、これをきっかけとして大陸各地に自由解放軍が興った。
帝国の圧政に苦しむ民衆から「聖騎士マイラ」と称えられ、解放軍発足のきっかけとなったマイラは「十三人目の聖戦士」と後世で伝えられている。
設定資料集ではより詳しく載っており、マイラはロプト神を崇めていたものの、ロプト教団ではない庶民たちが奴隷として扱われている事に強い憤りを抱いていた。しかし当時は奴隷身分からの解放はロプト教団になるしかなく、マイラは苦肉の策としてロプト神を最上神としつつ、ロプト教を他の庶民たちが信仰する神々の宗派と融和し、全ての民がロプト教団という扱いにさせようと模索していた。しかしそれは帝国では異端とされて追放されてしまい、マイラは人々のため反旗を翻す事を決断する。
マイラの教えは「ロプト教マイラ派」と呼ばれ隠れ宗派として扱われており、帝国内でもマイラの教えを信じて子ども狩りで集められた子どもたちを助け、隠れ里に保護していた者たちもいた。後に十二聖戦士のひとりとなるブラギも、マイラ派に命を救われた子どものひとりである。
十二聖戦士によってロプト帝国が崩壊した後に皇族は全員処刑された為、ロプトの血を継ぐのは傍系の血を継ぐマイラの子孫のみになった。マイラの子孫たちは傍系同士が交われば血は直系になり暗黒神が復活してしまうとして、精霊の森に村を作り外界との交わりを禁じて暮らしていた。
そしてロプトの血を継ぐのがシギュンのみになった時代、彼女はマイラの掟を破り外界へと出てしまい、後にロプトウスの器を生む事になる息子と娘を世に放ってしまった。