「朱実君や私の魂も、過去の記憶を留めて、永遠に生き続けることができるのでしょうか!」
概要
デジタル・デビル・ストーリーのヒロイン(準主人公)。
札幌から十聖高校に転入してきた長い黒髪の少女。清楚な美人ではあるが、中島朱実のように一際目立つ存在ではない。
イザナギ神の妻イザナミ神の転生で、「女神転生」のサブタイトルはこれに由来している。
孤高で我が道を行く中島朱実とは対照的に、性格は基本的に明朗闊達(OVAの方が気が強い)。
原作小説
弓子が中島朱実が在籍する選抜クラスに編入し、彼に強い既視感(デジャヴ)を抱いて話しかけたことが、二人にとっての運命の出逢いとなる。(冷たくあしらわれてしまったが)
ロキの生贄にされた際に彼女の前世であるイザナミ神が憑依し、中島朱実と共にかろうじて逃げるが致命傷を負って命を落としてしまう。
到底親しいとは言えない間柄なのに、命懸けで自分を救ってくれた弓子に激しく心を揺さぶられた中島は、イザナギ神としての前世の記憶と情愛を取り戻し、前世の妻でもある弓子を蘇らせるため、飛鳥にあるイザナミ神の墳墓・白鷺塚へ向かうことになる。
イザナミ神の強大な理力(念動力と発火能力)を受け継ぎ、高濃度の生体マグネタイトを保有する特殊体質(※)ゆえに、それを人間界に留まる縁とする悪魔たちから狙われる身となってしまう。
「イザナミ神の器」という、シリーズ全編にわたるキーパーソン。
悪魔の跳梁や大和神族の滅亡、世界動乱などの周囲の喧騒には一切目もくれず、ただひたすら中島朱実との愛に生きた。
※ 彼女固有のものではなく、神々が転生した人間に共通する体質。
『新デジタル・デビル・ストーリー』の主人公・北明日香と木戸礼子(スサノオとアマテラスの転生)も高濃度の生体マグネタイトを保有している。
ゲーム
デジタル・デビル物語 女神転生のヒロイン。通称、ユミコ。
同タイトルのゲームが2種類存在する。
日本テレネット版
死者復活の物語である原作とは違い、ロキによってクリスタルに変えられ魔界に連れ去られるという、囚われのヒロインの役割が与えられている。
ナムコ版(開発元:アトラス)
原作ではキーパーソンだが、ゲームではあくまでも主人公のパートナーとしての立ち位置である。
装備できる防具が少ないため防御力は低いが、さまざまな魔法(回復・補助魔法が多め)を使用できる。
イザナミ神との関係
白鷺弓子とイザナミ神が個別に存在し、それぞれ別行動を取っているのは非常に特殊な例である。
中島朱実とイザナギ神は同一の存在であるため、二人が同時に現れることはない。(これは他の神々の転生についても同様)。
最終的に弓子は、どこまでも己の都合と保身しか頭になく、自分の心情や意志を軽んじてきたイザナミ神を完全に見限り、決別の言葉を彼女に告げることになる。
『新デジタル・デビル・ストーリー』でも弓子は主要人物として登場するが、彼女の中でイザナミ神は既に過去の存在として切り捨てられており、二度と顧みることはなかった。
関連イラスト
関連タグ
デジタル・デビル・ストーリー DDS 女神転生 旧約・女神転生
木戸礼子:『新デジタル・デビル・ストーリー』のヒロインで、日本神話の女神・アマテラスの転生。弓子とは外見と性格が好対照をなす。ちなみに彼女が行使できる理力も防御特化型でこちらも弓子と正反対。
八神咲:『真・女神転生 東京黙示録』の登場人物。日本神話の女神・木之花咲耶姫の生まれ変わりであり、高濃度の生体マグネタイトを保有している。