概要
ゾロアスター教のダエーワの首領である悪神については →アンラ・マンユ
女神転生シリーズのアンリ・マンユ
初出は『真・女神転生if...』で、ラストダンジョンである異界化した軽子坂高校5Fの一室に幽閉されている虫のような羽根が生えたLV82の”魔王”。
レベルが高ければ会話で仲魔にすることが可能だが、戦って倒しても合体で造ることができるようになる。
このゲームのラスボスである魔神皇によって、自身の支配する魔界とダエーワ達が奪われてしまったため、反撃の機会を虎視眈々と狙っていた。
…会話ができると言う事はつまり、「会話の結果如何では逃げてしまう」と言う魔王と呼ぶには些か情けない所がある。
そして一度倒すと青銅の箱で何度でも呼び出して戦える。この事から終盤の経験値稼ぎの要(悪魔側とプレイヤー側のレベル差で経験値が決まる為レベルの高い悪魔は成長にうってつけ。彼以外の通常エンカウントで出現する魔王は精神世界か二周目以降の天のノモスにしか現れず、レベルも彼より低い)として呼ばれてボコられていく。
上述のような理由があるにもかかわらず、固定エンカウントでぽつねんと佇み戦闘前に会話もなく、ボス用のBGMも用意されず、プレイヤーが来るのを待ち受けると言う扱いの些かぞんざいな所に悲哀を感じる。
…仮にも魔王なのに…。
巨大という設定のためゲーム画面のドット絵では上半身しか分からなかったが、柳澤一明による漫画『真・女神転生if... 学園の悪魔使い』用に、全身像がドット絵を制作した金子一馬氏自身によってデザインされた(※メイン画像参照)。
なお単行本にはかろうじて線画による設定が掲載してあるものの、画集などには公式画として発表されていない。
この漫画では主人公ノブの頼れる仲魔になるために、ゲーム内では今ひとつ不明であった目的や性格が掘り下げられた。
さらに続編の『真・女神転生カーン』では悪魔狩人のトキという人間に化身し、人間界に赴いている。
なお金子氏によるゾロアスター系の悪魔のデザインは、善悪ともにクリーチャーというコンセプトである。
その外見と存在感から好きな者が多い人気悪魔であるが、以後のシリーズには登場の機会がなかった。
しかし『D×2真・女神転生リベレーション』において3周年記念として2021年1月1日から20日に限定召喚で実装された。
関連作
『ペルソナ2罰』ではEXダンジョンにアルカナTOWER、LV99の角を生やした赤い四つ目の魔王として出現する。
また『ソウルハッカーズ』に登場する召喚士ナオミの使う、ニュートラル悪魔に万能系ダメージを与えるの召喚術「二億四千万の悪」のエフェクトとして登場している。
実はやりこみ要素でネミッサも、高レベルになるとこの術を覚える。
『RONDE~輪舞曲~』では原典と同じアンラ・マンユという名でラスボスとして登場するが、ストーリーの進め方によって転生者が主人公飛鳥、弟の聡、T大教授の沢木の3名のいずれかに変わる。
飛鳥が転生者に選ばれた場合には、今まで苦楽を共にしてきた仲間たちがラスボスになり、部下のダエーワたちと皆殺しにする展開となる。
なおアーリマンとしては『真・女神転生Ⅲ』において設定が異なる赤い別デザインで(魔王アーリマンの記事参照)、『魔神転生Ⅱ』ではN-Nルートのラスボスである邪神として、グロテスクな姿で登場している。