概要
とても有名な悪魔であるが、色欲を司るという権能のためか、ゲームは子供のものであるという認識が強かった時代の初期作品では、登場してもそのような設定は用いられず典型的な悪の中ボスという位置付けで、あまり活躍していなかった。
しかし2000年代以降の『真・女神転生Ⅳ』および『ペルソナ5』では、色欲を司るのに恥じない設定で登場している。
デジタル・デビル・ストーリー女神転生Ⅱ
初出はファミコンで発売されたこの作品で、魔王アスモダイ名義である。
羊・禿頭の男・山羊の頭を持つ三つ首竜の姿で、魔界の嘆きの谷の南の洞窟に、イザナギとイザナミを連れ去ったボスとして登場した。
真・女神転生
シムスが発売したメガCDのリメイク版に登場。
本作の発売前に行われた登場させたい悪魔アンケートにより、ドラゴンに乗る『地獄の辞典』の姿をモデルにした姿の合体専用悪魔として登場し、後のGBAでのリメイク版にも再登場した。
真・女神転生Ⅳ
※メイン画像
クエスト「同胞たちに救いの手を」の舞台である、新宿御苑の池泉庭園にある封霊塔カゴメのボスとして、ゲストデザイナー韮沢靖氏によって、伝承の姿を骨で再構築された真っ赤な悪魔として登場した。
色欲を担当するだけあって好色であり、女性のサムライであるイザボーを自らのものにしようとした。
担当声優は不明だがおそらく中田譲治氏でないかと思われる。
なおアスモデウスのモデルとなったといわれるゾロアスター教のダエーワ・アエーシュマはDLC専用として真っ白な悪魔として色を変えた姿で登場している。
魔神転生シリーズ
本作はシミュレーションRPGで、1作目には同型色違いのバラムのみがボスユニットとして登場し、『Ⅱ』では牛・羊・人の頭部のみの姿である魔王最下位のユニットとして登場。
ペルソナシリーズ
『ペルソナ5』に、色欲の罪を持つ者の影として登場した。
デビルチルドレンシリーズ
「黒の書・赤の書」にてエレジー配下の悪魔としてデモゴルゴンと共に登場。十字の顔を持つオードソックスの悪魔のような姿をしている…が、何故か相方のデモゴルゴンの姿は足はガチョウに、尻尾は蛇に似ており、牛・人・羊の頭を持っているという伝承で伝えられてるアスモデウスの姿と酷似している。
漫画版では終盤まで登場しており最終決戦には同行できなかったが、その場に残ったナガヒサと未来の仲魔であるナハトコボルトと共闘している場面が描かれていた。
余談
七つの大罪をモチーフにした世界が舞台の『真・女神転生if...』においては、一説によると色欲の罪は魔神皇自身が背負っているために登場しなかったのだといわれている。